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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第5章【インターミッション】

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|幕間|神楽坂さんと仲間達

諏訪から帰ってきた私には、やらなきゃいけない事があった。


私が異世界に飛ばされてから、今日までの事を……


「それで、鈴香は、私達に連絡もせずに、旦那とっ捕まえて結婚式をしてたんだね」


「しかも、玉の輿も玉の輿、世界でトップクラスに重要人物で将来的に超大金持ちの予定の相手だもんね……」


「でも~私は、鈴香ちゃんが無事帰って来てくれたのが嬉しいわぁ~」


「(こくこく)」


「本当にすみませんでした」


「心配したんだよ?」


「流石にアレ見ちゃうとねぇ……」


「ショックで食事も喉を通らなかったんですよ~」


「沢山泣いた……(ボソッ」


「すみませんでした」


私はパーティメンバーのまえで土下座をしていた。


「それで、話って?」


「旦那が出来たから探索者もアイドルも引退する?」


「あら~それは悲しくなるわね~」


「もう一緒に歌えないの?(うるうる」


「えっと厚かましいんだけどね……」


そう言って私は次の言葉が出ないでいた。


「あれっ……駄目だ……」


段々と涙が出て来る、どうしよう……止まらない。


「鈴香……」


「鈴香ちゃん……」


「(おろおろ)」


「はぁ……鈴香、私達はそこまで怒ってないよ。それに鈴香が私達のとこを去るのも道理が通る、あんな映像見ちゃったらね、格が違うってわかるんだ」


「だから今日はお別れの日だと思ってたんだ!」


「残念だけどね、私達じゃもう鈴香ちゃんにはついていけないの」


「ごめん……」


4人の決意に、自分勝手だった思いに嫌気がさしてくる……


(でも……しっかり言わないと……)


「違うの……」


「「「え?」」」


「?」


「もう一度私とパーティを組んで欲しいの……」


「「「え?」」」


「!?」


「あぁ!ちゃんと皆が強くなれるようにするし!アイドルとしてのデビューも出来る様に取り計らうよ!!」


「いやーその答えは予想外……」


「だねーびっくりした」


「私もそんな事だとは思わなかったわ……」


「(こくこくこく)」


「それで、どうして鈴香が泣くんだ?」


「うん、理由がわからない」


「そうねぇ……多分、鈴香ちゃんは不安だったんじゃないかな?」


「???」


「不安?」


「私達が拒絶すると思ったの?」


「うっ……うん……」


「あー言い方が悪かったのか……ゴメン……」


「私達の方だって、もう一度組めるならお願いしたいかな!」


「(こくこく)」


皆のやさしさに、また涙が出て来る。


「なーに泣いてるの?」


「ちょ………」


「あらあら~」


「(おろおろ)」


「ごめん……皆、ありがとう……」



◇◆◇◆◇◆◇◆

その翌日、私達は優希さんの元を訪れていた。


「いらっしゃーい」


「お邪魔しまーす!」


「お邪魔します……」


「お邪魔します」


「お邪魔します(ボソッ」


「それで優希さん、あれはどうするの?」


昨日話をした時に、優希さんに聞いた事を確認する。


「あぁ、それなら問題無いよ」


「それじゃあ皆行こうか!異世界!」


「ほら、皆手を繋いで」


「「「え?ええええええ!?」」」


「!?」


優希さんが魔法の札を取り出して、私達を丸ごと異世界へ飛ばした。


「よっと」


「ここが……」


「異世界?」


「どこかの貴賓室見たいですわね~」


「!?!?!?!?」


その光景に優希さんが笑いながら机の上のベルを鳴らす。


「メイド長さん戻りました」


「はい、お帰りなさいませ」


「えっと雛菊さんは?」


「別室でお待ちです、こちらへ」


「ありがとうございます、じゃあ皆行こう」


そう言って歩き出す優希さん、その後に続きながら私は振り返る。


「大丈夫、付いて来て」


そう言うと皆が着いて来る。


「ゴメンね皆」


「いやまぁ、泊まり込みって聞いてたけど」


「ここまでは予想してない……」


「流石に私も腰を抜かしそうよ~」


「(こくこく)」


驚きそして目を白黒させる皆に苦笑いしつつ、案内される。


「お待たせしました、こちらです」


「ありがとうございます、メイド長」


「いえ、私は皆様の分のお茶を用意してきますので……」


「ありがとうございます」


優希さんとメイド長の会話をポカーンと見てる皆。


「それじゃあ、多分驚くだろうけど……」


「うん? 優希さん、驚くって?」


「それは……うん、頑張って……」


そうして扉を開けると中には雛菊さんと師匠ティアニールさんが居た。


「おお!その子達が噂のか!」


「はい、お待たせしました」


「やっと来たのかぁ~あ、長がったのぉ~」


「ティアさん、いつから来てたんですか?」


「ん?二日前じゃのぉ」


「早すぎますって……」


「それで後ろのがリンカの友という事か……ふむふむ、才はあるようじゃな」


「お久しぶりです、ティアニールさん」


「おう、息災じゃったか?」


「はい、ティアニールさんに鍛えてもらったお陰で優希さんの役に立てました!!」


「そうかそうか、それは重畳じゃのぅ……」


そんな話をしていると後ろからつつかれる。


「ん?どうしたの?」


「ねぇ鈴香!あの人、角あるんだけど!?」


「翼もある」


「尻尾もありますね~」


「(こくこくこく)」


そんな事を話しているとティアニールさんから釘を刺された。


「そこの小娘共、聞こえておるぞ」


「「「ひゃい!」」」


「(ぴしっ)」


「まぁ良い、そう肩肘張るな。これから数日お前達を鍛えるだけじゃ」


「私は君たちの衣装を作りまーす!」


「とゆうわけで皆、がんばろ―!」


「「「えええええ!?」」」


「!!!!!!!」

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