表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第5章【インターミッション】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

243/715

第8話:上級ダンジョン攻略前日

白鳥さんを仲間に引き込んだ翌日、俺達は諏訪まで来ていた。


諏訪湖の眺望を望める山で、俺達はグランピングを楽しんでいた。


「ふぅ……寒い」


「そうね~昼間は暑いのに夜はかなり寒いわね………」


耀と二人でテントの外に出て星空を見上げる。


諏訪湖周辺の明かりもあるが東京より遥かに星が良く見える。


「皆も、もったいないよね~こんな綺麗なのに……」


「まぁエアリス達は向こうの世界で星空は見慣れてるし、春華とメアリーは夕食を頑張ってくれたし、冬華とユキはすずめちゃん見ててくれるからね」


因みに他のメンバーの大部分は、現在お風呂に行っている。


「それにしても、優希は昨日、大変だったわね……」


「白鳥さんも交えて下着の品評会を、させられるとは思わなかった……」


あの中学時代の物静かな感じはどこに行った?ってくらいのテンションの高さで耀達の下着姿を品評していた。


「感想地獄というのは恐ろしい事なんだなーって思った……」


「流石に、ショッピングモールで秋物、自宅で下着の感想を全員分しかも、何回も言うとなると流石に語彙力が無くなってたわね」


「でも可愛いと思うのは本当だから……」


「そんなの皆わかってるわ、半分くらい皆で優希をからかってるもの」


「えぇ……」


「そりゃ感想もらえたら嬉しいけど、普通に『可愛い』とか『綺麗だ』とか『愛してる』で十分嬉しいわよ」


「最後は服に関係ある?」


「兎に角機会があったら言いなさいって言ってるのよ~」


そう言って耀が、ミルクティーのペットボトルでわき腹を、ぐりぐりしてくる。


「ちょっ……くすぐったいよ」


「ほれほれ~ここがええんか~」


二人でじゃれ合っていると、風呂上り組がやって来た。


「あーまたおにいちゃんが、耀おねーちゃんといちゃついてる~」


「わわっ、冬華お姉様、まって下さい~」


ユキが初めてのヒールで、若干走り辛そうにしながらこちらに向かってきた。


「あれ?二人共すずめちゃんは?」


「ねちゃったよー鶫おねーさんが来たから、引き渡して今はあっちのテントで寝てる」


そう言って指をさす先にはいつの間にか明かりがともっていた。


「そうか、ありがとうね冬華、ユキ」


ユキと冬華の頭を撫でる。


「大丈夫だよ~元々、道場に来てたちびっこの面倒とかは、よく見てたからね」


「大丈夫です!私も気に入られてるみたいですし!」


「そうだね。すずめちゃんは、ユキの事すごく気に入ってるからね」


「そうそう、つぐみちゃんが『あーしより、姉妹っぽいんだよなぁ……』って寂しそうに言ってたし」


「まぁ白鳥さんは、昨日見てた感じ『お母さん』感が強いからね……ちゃんと駄目な所は叱るし出来た所はちゃんと褒めてるし」


「ご両親が海外に行ってるから仕方ないよね、それにすっごく真面目だし……」


「確かに、見た目と違ってすごい真面目だよねー」


「はい!昨日私の服を直してくれましたし!」


「鶫ちゃんは真面目過ぎて、ギャルも真面目にやったからあんな感じなのよ……まぁ当人はギャルといったら日焼けでしょって言ってたのよね、それで頑張って焼いたみたい」


「成程……ちょっとズレてるおねーさんなんだね」


「そうなの、真面目だから極たまーにしか起こさないんだけどね」


「なんでそこで大暴投しちゃったんだろうね……」


「ほんとよね……思わず『最近のギャルは肌白いから!』ってツッコミ入れちゃったわよ」


「あはは……」


そんな話をしていると皆が帰って来たのでお風呂へ向かった。


◇◆◇◆◇◆◇◆


そして翌日、皆で上級ダンジョン【大諏訪ダンジョン】の目の前に集まっていた。


「それじゃあ行ってくるよ」


「気を付けてね」


いつもと変わらない様子の耀に背中を叩かれる。


「ユウキ様、気を付けて下さい……」


凄く不安そうな顔のエアリスが両手を握ってくる。


「おにーさん、無事に帰って来て下さい……」


「おにーちゃんなら大丈夫だと思うけど……無理しないでね」


春華と冬華が抱きついてくる。


「優希さん無理しないで下さい」


鈴香が抱きついてくる。


「旦那様、無事のお帰り、お待ちしております」


そう言って何時もメアリーが肌身離さず持ち歩いてるベレッタM92を渡してくる。


「ユウキ、皆何よりお前の方が大事なんだ、無理はするなよ」


ミュリが珍しく不安そうな顔で言う。


「ユウキお兄様!頑張って!」


不安そう、だけど元気に俺を応援するユキ。


「優希さん、帰ってくることが第一ですよ!」


珍しく語気を強めて言ってくる巴。


「優希さんお帰りお待ちしてますね♪」


綿貫さんがいつもの笑みで。


「上凪君、無事に帰って来てくださいね、会社の為に!」


珍しく、真面目な白鳥さんが冗談を言って。


「おにーちゃんがんばれー♪」


すずめちゃんはお手製の旗を振りながら。


そして最後に……ユフィ……なんだその量の荷物は……


「今までするーしてたけど……ユフィさんその荷物は何でしょうか?」


「ん、実験品。優希に試してもらいたい」


これは……ボディカメラ?


「これは何?」


「魔法で動くビデオカメラ、試作品」


「これは?ランタンみたいだけど……」


「それは、明かりと防御魔法を組み込んだ魔道具、魔石の入れ替えが必要だけど、一回で半日は持つ、寝る時に使って」


「それでこれは?寝袋?」


「ん、温度自動調節寝袋、使い方は暑かったら涼しく、寒かったらあったかくなる」


「そうか……ありがとう……んで最後のドラム缶は?つまみが付いてるけど……」


「ん、お風呂、水は水魔法で温度は自由に調整可能、ここのつまみで調整して……」


「凄いもの作って来たな……」


「ん、快適なら装備品として売り出すから」


「わかった……ちゃんと使ってみるよ」


「それと」


「ん?まだ他に試すのがあるの?」


「違う、無事に帰って来て」


そう言ってユフィが抱き付いてきた。


「わかった、無事に帰ってくるよ」


そうして俺は行ってきますと告げダンジョンへ潜り込んだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ