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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第5章【インターミッション】

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プロローグ:戻った日常と、こちらの世界での噂……

連載再開しました! 大変長らくお待たせしました!!

異世界から戻り一月ほど経った頃、学校に復帰もして、遅れていた勉強やクラスメイトとの交流も始まった朝食後、俺は巴ちゃんの部屋に呼ばれていた。


「死者に会えるダンジョン?」


「そうです、最近話題らしいんです」


そう言って表示されたスマホには有名動画サイトが映っていた。


しかし、酷いな…最強装備10選とか、探索者ランキングとか可愛過ぎる探索者100選とか……あっ、俺の動画だ。なんか後半俺の動画ばっかりだったけど……


そしてその中に数千万再生されている動画があり、その動画タイトルが『死者に会えるダンジョンに行ってしまった』って奴だ。


内容を見てみると、探索中に配信をしている探索者がダンジョンを進んでいくと突如女性が出てきた、どうやらその探索者の奥さんだったらしい、その人の名前を呼びながら近づくと消えてしまいそれからはずっと探してるだけの時間が続いた。


「でも、これだけじゃなぁ……」


「そのパーティ内でもどうやら見た人が居るみたいなんです」


「アンデットとかゴースト系のモンスターとかじゃないし……ダンジョンの難易度は?」


「低級ダンジョンですね、どうやらそのせいもあってか休日ともなるとかなりの人が集まるそうで」


「出るモンスターや、地図なんかはわかる?」


「はい、そう言うと思って纏めておきました」


「お嬢様、優希さんこちらを♪」


「ありがとうございます綿貫さん」


「いえいえ~♪」


綿貫さんから貰った資料を眺める、特に問題がある訳でも無いし、出るモンスターもスライムやゴブリン、コボルトが出る程度、稀にオークが出るので注意が必要となっているが問題は無さそうだ。


「階層もちょっと深めの8階層か……」


「はい、でも最深部でも必ず何も起きる訳じゃ無いのですよ」


「うーん……問題は無さそうなんだけど……」


「それがなんですが……どうやら鳳さんが、そこに入り浸ってるみたいで……」


どうして鳳さんが??


「あっ……そうか……ドタバタしすぎて忘れてた……」


「何がですか?」


「鳳さんのご両親、異世界で生きてるんだよね……」


「えぇ!?」


「ちょっと異世界に戻って、シド様に探してきてもらうよ」


「わかりました、鳳さんへの連絡は?」


「してくれると、助かるかな……それと何日かかるか分からない旨を伝えてくれると嬉しい」


「わかりました、それと鳳さんのお父さんの顔写真を探してまいりますので、出発前にもう一度来ていただけると嬉しいです」


「ありがとう助かるよ、シド様達用のお土産買って来るからそうしたら出発するね」


「わかりました、お待ちしております!」



◇◆◇◆◇◆◇◆

とりあえずシド様の家は生菓子で、ミュリのお家には日持ちするお菓子と赤ちゃん用のお菓子を買っていくか……今度何ヶ月か聞いとかないと……


そんな事を考えながら担任の先生に、半日ほど遅刻する事を連絡して買い物に行く。


赤ちゃん用のお菓子はスーパーで良いかな、後はお店が開いたらで良いかな。


それから耀達にも欲しいお菓子の要望を聞いて出発する。


朝学生が登校中だけどそれに逆らって進む、道ながらクラスメイトに出会ったので軽く挨拶して進む。


駅向こうのスーパーに着いたので籠に赤ちゃん用のお菓子を適当に詰めていくミュリのお父さんはしょっぱい系が好きだから減塩のお煎餅等も入れていく。


「こんなもんで良いだろ……追加で赤ちゃん用のミルクも買っとくか……」


ミルクも籠に入れると結構重くなったな。


会計を終えて自宅横のお菓子屋さんの前にまで戻るとパティシエ兼店長の佐々木さんが居た。


「おはようございます、佐々木さん」


「おはよう、上凪君!朝から凄い荷物だね!」


「はい、友人の家族が一人増えたのでお土産とかいろいろですね」


「そうかそうか!!今日は買っていくかい?」


佐々木さんはそう言うと、店内に入れてくれた。


「でも、まだお店開いて無いんじゃ?」


「大丈夫!クッキーなんかは昨日焼いたのがあるけどそれで大丈夫なら、ケーキはまだ切り分けて無いけど、上凪君ならホールで買うだろ?」


「そうですね、ケーキは何があります?」


「そうだな……ショコラとショートとチーズフロマージュが仕込み終えてるぞ」


「それじゃあチーズフロマージュとショコラで、後はいつものを取り置いてください」


「わかった、夕方取りに来るかい?」


「はい、夕方……夜ですかね閉店前には行けます」


「間に合わなかったら、綿貫さんに届けておくよ!」


「ありがとうございます」


「じゃあ、ケーキを箱詰めしてくるから!」


「わかりました、じゃあ他のお菓子選んじゃいますね」


佐々木さんが裏に箱詰めしてる間にマドレーヌとかクッキーを選んでいく。


「これで良いかな?」


棚の半分くらいを取っちゃったけど大丈夫でしょ。


「誰かと思ったら、優希君じゃない」


振り返ると佐々木さんの奥さんの彩子さんが居た。


「あ、彩子さん。おはようございます」


「おはよー朝から店内の電気付いてるし、ガサゴソしてるから驚いちゃった」


「あはは……佐々木さんが今ケーキを箱詰めしてくれてるので、人にあげる用のお菓子を選んでました」


「そうなの?しかし凄い荷物ね……粉ミルク?」


「はい、赤ちゃんが生まれたので必要かな?って思いまして」


「そうなんだ、道理でこのラインナップなのね」


「はい、あっそれでこのお菓子、お願いします」


カウンターに大量のお菓子を置く。


「あはは……凄い数だね……」


「人数多いですから……」


「贈答用だから箱に入れる?」


「あー紙袋で大丈夫です、馴染み深いので」


「わかったよ、じゃあ詰めてるから少し待っててくれ」


「ありがとうございます」


◇◆◇◆◇◆◇◆

それから会計を済ませて空間収納アイテムボックスにしまい家に戻る。


「巴ちゃんおまたせー」


「優希さんお帰りなさい」


「あれ?綿貫さんは?」


「今はお祖父様の会社に行きました、私はこれから学校です」


「そっか…頑張って!」


「はい!


「じゃあ俺も行ってくるよ」


「行ってらっしゃいませ!」


巴ちゃんに見送られながら異世界へ飛んだ。


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