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【第12回ネット小説大賞 受賞】【コミカライズ化決定】異世界から帰ったらこっちの世界にダンジョンがあるんだけど!?〜モテたいのでダンジョンで頑張ります〜【祝200万PV突破】  作者: ふぇありす
第4章【再びの異世界へ】

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第58話:未知の敵②

◇冬華・ユキ・ガリウスside◇

「ギャギャギャ」


巨体のモンスターと相対した私達だけどガリウスおじさんとユキちゃんそして私はのんびり話していた。


「さてと…トウカとユキと言ったか白狼王の子孫よ」


巨体のモンスターが触手を伸ばし攻撃をしてくるがガリウスさんとユキちゃんが虫を払うように手を振ると触手が粉砕される。


(この二人動じないなぁ…)


「白狼王ですか?」


聞きなれない言葉にユキちゃんが首をかしげる。


「おう、俺も昔話で聞いたんだが。昔、白狼族っていう獣人の種族が居て強かったんだが、争いはあまり好まない連中でな獣人の国より一族丸々抜け出して流浪の民になったんだよ」


「それが白狼族ですか?」


私も攻撃の合間に矢を放って足手の体を破砕していく。


「でもユキちゃんは白狼王って言ったよね?ガリウスおじさん?」


「おじっ…、いまでも娘にパパって呼ばれるんだけどなぁ……まぁ話の続きだ、白狼族内での特に血が濃い家系が白狼王と呼ばれるんだ」


「へぇ~じゃあユキちゃんって凄い子なんだね」


「でも私…ユウキ様に助けられた時からしか記憶が無くて…」


「そうか…昔ユウキが言ってた生き残りはお前の事か…」


「多分そうです…」


そんな話をしていると巨体のモンスターはどんどん小さくなって今はゴブリンくらいのサイズになっていた。


「まぁ!今は優希おにーちゃんも居るから大丈夫だよね!」


「まぁ、そうだな!ユウキもその仲間も居るんだ!大丈夫だろう!…この事は後でユウキと話すか」


「そうですね!ユウキ様とも会えましたし!今は難しい事は後回しにします!!!」


そうして獣化したユキさんがとどめを刺して雄たけびを上げた。


「ウオオオオオオオオン!!!!」


「さて…魔法使いの二人を助けに行くか!」


---------------------------------

◇メアリーside◇


私が空を飛びながら大型モンスターを撃ち抜いていると下から。


「天使様だ!!」


「勇者様に続いて!!天使様まで!!」


「神の加護は我らにあるぞ!!」


とまぁ私の魔法鎧が原因なのは明らかですが…まぁいいでしょう…


そうして方々《ほうぼう》で天使と信じられて、なんか戦場の士気が上がっている。


「しかし派手ですネ…」


その時通信が入る。


「他の皆へ!私達は時間を稼ぎます!神様の武器を持った人は敵を倒したら教えて下さい!」


耀さんの声だ何かあったのだろう?


皆が向かった方向を見るとそこには耀さんとユフィさんの砲撃を受けながらも平然と戦っている敵の存在が見えた。


「あの敵ハ…神様の武器じゃないと駄目ですカ…」


こんな事なら私も武器を貰っておけばよかった…手が出せない歯がゆさに唇を噛むと声がした。


『メアリーちゃん、忘れてない?君の体元々依代って事』


「神様ですか?」



『そうだよ~更に大ヒント、今メアリーちゃんの使ってる弾、メアリーちゃんの魔力でコーティングしてると思うんだけど。その魔力を上げてみよう!皆の武器と同じ力が出るよ!』


あっけらかんとして神様が言う。


「神様……」


『ん?なあに?』


「もうちょっト、早く教えてほしかったでス」


『ゴメン…まさか忘れてると思ってなかった…』


まぁ私も忘れていたから仕方ない…


『まぁとにかく!メアリーちゃんの魔力を沢山込めた弾ならアイツを倒せるよ!』


飛翔魔法で空中制止するイメージを考える、次第に浮遊感から体が空中に固定されるイメージになって来た。


「耀さン!ユフィさン!30秒後そいつかラ!離れてくださイ!」


「え?メアリー!?わかったわ!!」


「ん、わかった」


数秒で魔力を込めた弾薬を空のマガジンに装填する、ボルトハンドルを引き排莢する、都合よく撃ち切ったタイミングで良かった。


マガジンをセットしてスコープを覗く、距離的には外さない位置である。


「——————ふぅ」


肺の空気を抜き心を落ち着かせる、狙うは頭、魔力でコーティングした弾だから風も重力もこの距離なら考慮しなくていい。


「二人共!行きます!」


――ドバンという音と共に銃口が光る、銃身内を駆けた弾丸が飛び立ち空気を切り裂く。


それから再び見ると敵のモンスターの頭は砕け体は塵と化していた。


「作戦完了でス…」


銃を下ろし一息つくと、通信器から二人の声が届いた。


「ありがとーメアリー!!」


「メアリー、助かった」


「いエ、後はお任せしまス」


後は皆の帰りを待とう、とびきりのお茶とお菓子を用意して。


そう思いながら私は、自陣へ戻って行った。



---------------------------------

◇優希side◇

皆に敵を任せた俺は速度を上げながら本体に近づいていた。


「しかしまぁ…でかいなぁ…」


以前戦ったネフィリムよりはるかに大きい、この大きさになると攻撃範囲も大きくなるから厄介だ。


『わが魔力よ、砂を生み、石と化し、数多のものを創造せよ——クリエイトロック』


魔法で10m位の大きさの岩を作り投げつける。


―――――グプププ


思い切り当てたのだが泥沼に吸い込まれて行くように効いてない…


「これがガリウスとティアさんが言ってた奴か…」


(何かスライムっぽいし、火魔法は効くかな?)


『炎よ、燃え盛る炎刀となりて、我が敵を焼き斬れ!————紅焔刃こうえんじん


自分の身長の倍はある炎の刃を3つ創りだし一つにまとめる、少し時間がかかるがこれで温度が上がる、そして合成の終わった刃で斬りつけてみる。


―――――ジュウウウウウウウウ!!


水が蒸発する様な音と共に大きな体の一部が切り落とされ塵と化す。


「これなら効くのか…でも途方もないなぁ……」


切り落とせたのは全体の5%位だろう…これを繰り返していくのは非常に骨が折れる。


「これ…どうしよう…」


意気揚々と来たけど…俺一人じゃかなり時間がかかる。


しかも、面倒な事に、そうこうしてる間に戦場で倒された未知のモンスターを吸って傷も治るし大きくなる。


そう悩んでいると後ろから声がした。


「お待たせ!優希!!」


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― 新着の感想 ―
メアリーさんが、ずっと 某太陽神様仕様で武器をコンバートしたシ○ンさんで脳内再生されるのだわ。
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