|幕間|髪のお手入れをします。(後編)
「あっそうだ」
帰る直前だったけど踵を返して神様へ近づく。
そう言えば…この世界、番外編とか言ってるし、大人の姿になれるかな?
念じてみると目線が高くなった。
「よし、これでよし」
そうして神様の頭を優しく撫でる。
「理映、いつもお疲れ様。理映の仕事は手伝えないけどこうやって気晴らしは手伝えるからね、いつでも呼んでくれよ」
すると、呆けていた神様が突然赤くなり「これが、皆が言ってた不意打ちかぁ…」と呟いた後「ありがとう」という言葉と共に俺の意識は戻された。
◇神様side◇
「ふぃー優希君…やばいでしょあの破壊力…」
僕の不意打ちされた心臓は痛いくらい鼓動が早くなっていた。
生まれてからこの方、男性と付き合う事すら無かった私にはご先祖様の誑しはやばいレベルだった。
「あーあ、皆いいなぁ…」
向うの世界で仲良くする皆を見て羨ましいという感情が芽生えた。
「さて!お仕事!お仕事!」
溜まっている仕事へ目を向け頭を切り替える
「でも、また…呼んでもいいんだよね…」
頭に残る手の感触に思いだした。
オマケが長くなったけど…ヨシ!




