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10-5

「俺もセフィリアもずっと考えていたんだ。前の試験、もっと出来る事はなかったのかってな」

「はい」

 エレナやセフィリアはよくやってくれたよ。

 むしろ、何も出来なかったのはあたしの方だ。


 だから、もしも勇者の力があったなら、ちょっとはマシになるかな?

 学園長から、新しい装備貰ったけども……。

 確かにそれだけじゃ不安だし、あたしが強くなって立派な魔法少女として役目果たせばいいよね……?


「わかった、じゃあみんなで探そう」

「おー!」

「ええ」

 みんなの表情が明るくなった。

 よし、見つかるかどうか分からないけども、やってみよう!

 これで大幅なパワーアップ出来たらラッキーだよね。


 こうしてあたし達は、学園内に眠る勇者の力を探す事になった。



 翌日、学園内の中庭にて。


「それじゃあ、まずはここを直接見てみましょうか」

「うんうん」

「おう!」

 今日の授業が終わったあたしは、あらかじめ決められた待ち合わせ場所へ走って向かった。

 そしてエレナとセフィリアに合流すると、MA学園内の見取り図にある空白の場所へ行った。



 学園内の階段にて。


「んー、特に何もなさそうだね」

 この階段はよく学園長の部屋へ向かう時に使っていて、馴染みのある景色だ。

 まさかこんな場所に、昨日言ってた何もない空間があるなんてねえ。

 ……とりあえず探してみよう。


 そう思っていた時、エレナが壁をノックしながら進んでいるのを見かけた。


「叩いて分かるの?」

「多少はな、確かに空洞になってるな」

「おお!」

「でも出入口が見当たらない。魔法で隠しているならセフィリアが気づくはずなんだが」

「そうですねえ。魔法力も感じません」

 つまり、壁の向こうには見取り図通り何もない空間があるけど、本当に何もないって事かな。


「さすがに壊すわけにはいかんよなー」

「う、うん」

 ちょ、それは駄目だよ!

 エレナならやりかねんし、冗談に聞こえない……。


「他の場所にも行ってみましょうか」

「そうだな!」

「うんうん」

 確かに、ここに居てもこれ以上は何も見つかりそうになさそうかな。

 別の場所になら、何かヒントがあるかもしれない。

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