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「それで、次の作戦って?」
「一斉に攻撃するわよ」
えっ?
それってさっきと同じような……。
また試すって事かな、でも同じ結果になりそうな気もするけども。
「なによ、その顔」
「い、いや……。さっきと同じだなーって」
「大丈夫よ。私がちょっと疲れるけど」
それ、どういう意味だろう?
リゼットの魔法もすごいけど、リゼットひとりが頑張ったって女神ひなに対抗出来るとも思えないし……。
「私が合図したら同時に攻撃して」
「う、うん」
結局、何で今更一斉攻撃するのか理由を教えてくれなかった。
でも、リゼットが何の理由もなくやるとも思えないし、あたしもいい作戦あるかと言われるとないからね。
「さあ、攻撃して!」
おっ、合図が来た。
よくわかんないけども、やるだけやってやるー!
そう思うと、あたしは槍を生成してそれを勢いよく投げつけた。
「やあっ!」
「はっ!」
他の魔法少女も、リゼットの掛け声の直後に魔法で攻撃をした。
魔法少女たちが生成した炎や氷、雷、光、闇の塊が女神ひなめがけて飛んでいく。
「調律、融合……、術式構築」
むむっ、リゼットが腕と手を動かして、空中で何か描いている……?
何をする気なんだろう。
「……構築完了。媒介射出」
おお、リゼットが光の玉を手のひらから生成すると、それを飛ばした!
その光の玉が……、あたしの投げた槍に合わさって……。
うわっ、他の魔法少女の攻撃も引き付けられて合体していくよ!
そういえばさっき、融合とか媒介とか言ってたから、もしかして全員の力を集約させたって事?
「これはすごいな」
「エレナ分かるの?」
「まあな。魔法力ってのは、その人によって波長が違うんだ」
「ふむふむ」
「だけど、リゼットはそれを合わせた。そうするとさっきみたいに、ばらばらだった力がひとつに纏まるんだ」
な、なるほど……。
相変わらずよくわかんないけど、つまりすごいって事だね!
「多元合成魔法、女神を貫く魔槍」
うおおっ。
しかもなんかそれっぽい魔法名言ってるし!
「……なによ」
「え? いやすごい名前だなーって」
「本当にそう思っているみたいね。考えた甲斐があったわ」
表情こそ変化はないけども、喜んでいるっぽい?
ま、まぁ確かにすごい名前だと思う、あたしでも中々思いつかない。
って、今はそんな事よりも!
肝心の効果の方は!!
「…………」
ああああ~!
女神ひなに槍が掴まれちゃったよー!!
やっぱりこれも駄目なのかな?
全員の力が合わさってるって事は、かなり威力も高いはずなんだけども。
「……く」
んん?
槍を握ったひなの手が、震えている……?
勢いは死んでないってことなの?
「……こんなもの」
今まで穏やかだった表情が……、今は歯を食いしばってる?
も、もしかして、効いてる!
いけるのかなこれ!!




