表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
371/420

44-2

ミカエル視点。

 MA学園、資料室にて。


「…………」

 わたくしは、様々な資料に目を通しました。


「…………」

 歴史、政治、科学、魔法……。


「…………」

 文化、思想、宗教、文学、そして芸術。


「……ふぅ」

 ですが、それでもわたくしの違和感が消える事は無く。

 解決する術も見いだせず。


「…………」

 わたくしは、……何をしているのでしょうか。

 ただの気のせいかもしれないのに。

 ウィーンさんの言う通り、疲れているだけかもしれないのに。


「ミカエルさん、ごきげんよう」

「セフィリアさんでしたか」

「何か調べものを?」

「いえ、少々気になった事がありまして」

「私でよければ相談に乗りますよ」

「新たな学園長のご助力、感謝します」

 かつての学園長は、多くの魔法少女を傷つけただけではなく、戦の邪魔をした。

 そんな不名誉な人物が就いていた役職を、誰も引き継ごうとはしなかった。


 だけど、セフィリアさんは国からの恩賞として、その役職を引き継きたいと希望した。

 結果、現在では新たな学園長として、このMA学園を仕切っている。


「ですが、今は特に問題ありません。またしかるべき時にお願いします」

「はい。いつでもお待ちしていますね。ウフフ」

 どうしてでしょう。

 違和感について、何故か気を許した人にしか話してはいけないような気がする……。


 特にセフィリアさんだけには、言えない。


「ミカエルさん」

「はい」

 偉業を成した、家柄だっていい。

 人格者ですし、非の打ちどころなんてない。

 なのに……。


「ゆきさんとの式、是非ご参加くださいね」

 そして今、聖百合教の教祖であるゆきさんと、永遠の契りを結ぼうとしている。

 それなのに、何故……。


 …………。

 …………。


 駄目ですね、やはり違和感がします。

 何ででしょうか。


「では、執務がまだ残っておりますので、失礼しますね」

「はい」

 わたくしは、セフィリアさんの背中を見送った。


 その後も、資料を読み続けた。

 だけど、違和感の正体には至らなかった……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ