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24-4

「…………」

 次に来た人。

 普通の女の人って感じかな?

 何も言わないけども、どうしたんだろう?


「あの? どうしましたか?」

 じっとをこっちを見たまま何も言わない。

 あたしが声をかけても無反応。

 ど、どうしよう……。


「ゆ、ゆき……たん」

「はい?」

「ゆ、ゆ、ゆきたんかわいい!」

「はい???」

 な、なななに!

 なんなの!!

 しかも”たん”付けって。

 あたしそんなかわいくないよ……?


「///」

 うわ、しかもお金置いてって本持ってっちゃった……。

 すごい勢いで走って外出ちゃうし。

 な、なんだったんだろう。


「本の内容もそうですが、今では教祖様や巫女様そのものに好意を抱く人もいますね」

 もしかして、告白……だったのかな?

 う、うーん。

 そういうの受けた事ないから分からないや……。

 でも、可愛い人……だったかも。


 あたしはふと、エレナの方を見る。


「巫女様! ありがとうございます!」

「おう! これからもよろしくな!」

「はい!」

 そっちは順調そうだ。

 さすがに慣れてきている……、握手までしてる。


「こんにちは」

「学園長!」

 ってよそ見してたら次の人学園長だった!

 身長低いから分からなかったよ!!


「今回も盛り上がっていますね」

 う、うん。

 確かに盛り上がっているんだけども。

 あれ、今日って教徒限定販売だったような?

 じゃあ、もしかして学園長も……?


「教祖様。学園長さんはずっと我々の協力をされているので、特別に招待したのですよ」

 あたしの考えを察して、商人ギルドの人が説明してくれた。

 なるほど、そういうことだったんだね。


「はい。学園長のお陰です」

 ほんとそうだよ。

 こうやって教祖様やってられるのって、元は学園長が商人ギルドの人に掛け合ってくれたからだよね。

 いろいろ隠し事とかあるみたいだけども、あたしは感謝しているよ。


「いえいえ、私はきっかけを与えただけですよ。ゆきさんの力です」

「えへへ……」

 そんなこと言われちゃったら照れちゃうね!

 本当に嬉しい。


 そんなこんなで即売会は終わった。

 前のような本物の宗教が乗りこんでくるみたいな事件も無く、他にも主だった事も無かった。

 商人ギルドの人は教徒が増えたとかで、うっきうきだった。

 次もやるらしい。


 こ、今度はエレナのように堂々と構えてやらないと……。

 ”ゆきたん”って言われても、大丈夫なようにしないとだね。

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