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「…………」
次に来た人。
普通の女の人って感じかな?
何も言わないけども、どうしたんだろう?
「あの? どうしましたか?」
じっとをこっちを見たまま何も言わない。
あたしが声をかけても無反応。
ど、どうしよう……。
「ゆ、ゆき……たん」
「はい?」
「ゆ、ゆ、ゆきたんかわいい!」
「はい???」
な、なななに!
なんなの!!
しかも”たん”付けって。
あたしそんなかわいくないよ……?
「///」
うわ、しかもお金置いてって本持ってっちゃった……。
すごい勢いで走って外出ちゃうし。
な、なんだったんだろう。
「本の内容もそうですが、今では教祖様や巫女様そのものに好意を抱く人もいますね」
もしかして、告白……だったのかな?
う、うーん。
そういうの受けた事ないから分からないや……。
でも、可愛い人……だったかも。
あたしはふと、エレナの方を見る。
「巫女様! ありがとうございます!」
「おう! これからもよろしくな!」
「はい!」
そっちは順調そうだ。
さすがに慣れてきている……、握手までしてる。
「こんにちは」
「学園長!」
ってよそ見してたら次の人学園長だった!
身長低いから分からなかったよ!!
「今回も盛り上がっていますね」
う、うん。
確かに盛り上がっているんだけども。
あれ、今日って教徒限定販売だったような?
じゃあ、もしかして学園長も……?
「教祖様。学園長さんはずっと我々の協力をされているので、特別に招待したのですよ」
あたしの考えを察して、商人ギルドの人が説明してくれた。
なるほど、そういうことだったんだね。
「はい。学園長のお陰です」
ほんとそうだよ。
こうやって教祖様やってられるのって、元は学園長が商人ギルドの人に掛け合ってくれたからだよね。
いろいろ隠し事とかあるみたいだけども、あたしは感謝しているよ。
「いえいえ、私はきっかけを与えただけですよ。ゆきさんの力です」
「えへへ……」
そんなこと言われちゃったら照れちゃうね!
本当に嬉しい。
そんなこんなで即売会は終わった。
前のような本物の宗教が乗りこんでくるみたいな事件も無く、他にも主だった事も無かった。
商人ギルドの人は教徒が増えたとかで、うっきうきだった。
次もやるらしい。
こ、今度はエレナのように堂々と構えてやらないと……。
”ゆきたん”って言われても、大丈夫なようにしないとだね。




