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24-3

 うーん、プレミア即売会で人こそ少ない。

 でも、音楽隊が軽快な音楽引き続けているし、地味にお金かかってるかも……。


「教祖様はこちらへ、巫女様はこちらへお願いします」

「はい」

「おう」

 決められた席があるんだね。

 なるほどここに座ればいいんだ。


「それでは皆様お待たせしました。これより新作”貴族と騎士”の販売にうつります」

 今回の新作は深窓のお嬢様(お姉さん風)と、騎士の女の子(幼女)のイチャイチャ本だ。

 セフィリアのあらあらうふふなところとか、ブランディの愛らしいところとか、この異世界で起きた日常とか出会った人を参考に描いている。


 それにしても……。

 こんな崇められる程のものじゃないはずのにね。

 いや、前世みたく完全スルーよりかは嬉しいんだけども。

 なんかこう、取り返しがつかないというか、なんというか……。


 って考えている間に教徒の人らが並び終えている!

 す、すごい、みんな慣れているね……。


 というわけで、新作の即売会が始まった。


「いつもありがとうございます」

 最初に並んだ教徒の人は、おじさんだ。

 衣装こそ共通だけど、顔立ちとか清潔感から、きっと身分の高い人なのが想像つく。


「こんな間近で教祖様が見られるとは……、ありがとうございます……」

 やっぱり有難られている。

 うーん、これはやっぱ慣れないかも。


「いつもありがとうございます。卿にはいつもお世話になっております」

 後ろで手伝ってくれてた商人ギルドの人も挨拶してる。

 ん?

 卿?

 えっ、そんなに偉いの……?


「いえいえ。これからも活躍期待しております」

 ひええ。

 そんな人まで聖百合教の教徒なんて!

 ま、まあでも、百合を愛する気持ちに身分なんて関係ないよね!


「あっ、ブランディ!」

「教祖様……///」

 次に来たのは、いつもあたしの身の回りの世話をしてくれている魔法少女のブランディだ。

 本のモデルになった子が来るのは、なんかちょっと照れるなあ!


 しかも今日は魔法少女の衣装じゃなくって、教徒の服を着ている。

 いつも抱えているぬいぐるみがないせいか、手をもじもじさせながら恥ずかしがっていて、どこか落ち着きがない。


「あ、あのっ、えっと……」

「はい、いつもありがとうね」

「///」

 あたしが本を渡しただけで顔真っ赤になってる……。

 かわいいなあ。


「これからもよろしくね」

「……(こく)」

 ブランディは赤面したまま頷くと、その場から逃げるように去ってしまった。

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