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「じゃあ名前が変わるのは、その時の名残って事なんだな?」
「そうです」
変わるのは、そういう経緯だったわけだね。
……でも忘れさせるまでしなくてもいいと思うんだけども、副作用とかかな?
「分かった。いろいろ聞いてすまなかった」
「いいのですよ。依頼、よろしくお願いしますね」
「任せておけ」
「依頼が終わるまでにはセフィリアさんは治しますので」
こうしてあたしとエレナは、学園長の依頼をこなすためにメモに書かれた品物を探す事になった。
学園を抜けて、都の中にある人気の少ない広場にて。
「なあゆき」
「うん?」
エレナが真剣な顔つき、何かあったのかな?
「学園長には気をつけた方がいいな」
「えっ?」
んん?
なんかすごく納得していたように見えたけども……?
急にどうしたの?
「セフィリアやミカエルの言った通りだ、何か隠している」
「そうなの? というか、よく分かったね」
「あの人の目を見てな、あれは嘘をついている時の目だ」
「ほ、ほお……」
目を見るって、もしかしてあのにらみ合いの時だよね。
そ、そんな事まで分かるなんて、実はエレナってすごい人なのかもしれない。
いやまあ、十分凄いと思うけども……。
「とりあえず、依頼を終わらせるぞ」
「うん!」
「紙に書いてある品物は……」
「どれどれ……」
依頼はしっかりこなさないと、評価にも響くからねえ。
それで、貰ったメモを開いてみてっと。
”満月のマンドラゴラの根”
”大ヤモリの尻尾”
”赤熱蝙蝠蛾の鱗粉”
うーん。
学園の授業で見た事あるような、ないような。
「上2つは分かるが、最後のは聞いた事がないな」
エレナは分かっていた!
流石だね!
というか、習ったならあたしも覚えていないと駄目なんだよね……。
でもアイテム探しかぁ。
「それなら、商会の人に聞いてみよう」
だったら、商会ギルドの人に聞いてみたら分かるかも?
ほら、道具の名前とか詳しそうだからね。
「そうだな。頼りになるな教祖様」
「も、もうー! からかわないでよー!」
よし、それじゃあ聖百合教の本部に戻ろう!
きっと何かヒントが貰えるはずだね。




