17-4
巨大な氷柱が迫って来る!!
勇者の盾じゃ防ぐことは出来ない。
あたしの残り魔法力から換算して、4回当たればあたしは負けてしまう!
「ひ、ひぃっ!!!」
どうにかしないと!
でもどうすれば!!
そうだ、エレナと戦った時!
確か、魔法をぶつけて相殺しあってた!
氷を相殺するには……、えっとえっと……。
「きゃあっ!!」
もうだめ、あたっちゃう!!!
ミカエル:560000。
あたし:280000。
うぅ……。
痛くも無いし、何ともないけども……。
やっぱり魔法力が減ってる。
ミカエルの消耗よりも、あたしのダメージの方が上だ……。
しかも、周りに氷の破片が散らばってて、しかも飛んできた軌跡が全部凍り付いているって。
この空間じゃなかったら、あたしは最初の一撃で死んでたって事だよね……。
ひええ……、こわいよう。
「アイシクル……」
「ま、まって!!」
ひっ、また攻撃がくる!!
もう駄目だよ、防げない!!
「あ、あたしはもう戦えないよ!! だから……」
こ、こうなったら仕方ない……。
ここは降参しよう。
元々グランドリリィになるなんて無理だったんだよ。
だからその座をミカエルに譲って……。
そうあたしが諦めた時、ふと観客席から視線を感じてそちらを見た。
「…………」
そこには、エレナがいた。
エレナは腕を組んだまま、あたしの方をじっと見つめていた。
「だから何ですか?」
そうだった、ごめんエレナ。
こんなんじゃ情けないよね……。
エレナのお嫁さんにならなきゃなんだから、もっと強くならないと。
大丈夫、まだ戦えるよ。
足だって動く、ほらすぐ立ち上がる事だってできた。
だから、心配しないでね。
「ごめん、何でもないよ」
「なら続けます」
冷静になって考えるんだ。
なんでさっきの炎の魔法を防げて、氷の魔法は駄目なのか。
「アイシクルスピア!!」
それは属性のせい?
違うよね、勇者の手袋から具現化した武器はどの属性でもない、あたしの純粋な魔法力の結晶。
だから、相殺しあったわけじゃないはず。
なら、あの氷の魔法だけ威力をあげてきた?
ううん、そうでもないよね。
ミカエルの魔法力の消耗度合いから考えて、威力はほとんど同じくらいだと思う。
じゃあ炎の魔法と氷の魔法でなにが違ったのかな?
属性でも、威力でもない。
ん?
この地面に落ちている氷の破片……。
もしかして!!!




