16-5
ミカエルの驚きパワーアップで、あたしは度肝を抜かれてしまった。
あんなのありなの!?
「ですが、どんなに魔法力をあげても当たらなければ!!」
ウィーンの身のこなしがあれば、確かに魔法力で圧倒的なミカエルだって勝てる。
事実、さっきまでウィーンの方が勝ってた。
だから、でぃばい……百合バーストもどきを使ったってきっと!
「そう、その通りです」
それが分かっているのに敢えて使ったという事は、何か狙いがあるのかな?
とっておきの魔法とか、作戦とかかな?
そう考えていた時。
「この時のみ使える魔法のひとつ、放たれた光は槍の雨となり敵を貫く!!」
ミカエルは両腕を広げると、全身から眩い光を再び放つ。
それは周囲を飛び散り、圧倒的な物量でウィーンに迫ってきた!
さすがのウィーンも、逃げる隙間の無いくらい攻撃されたら避けられず、腕を交差させてガードの体勢をとったけども……。
「ぐっ……」
ミカエルの攻撃を防いだにも関わらず、ウィーンは大きく吹き飛ばされてしまい、地面に叩きつけられてしまった。
「範囲魔法は複数の敵を倒すだけではなく、避ける相手の退路を阻みつつ攻撃する事も出来るのです」
やがて放った光が止むと、ミカエルを包んでいた黄金色の輝きと背中の翼も消えて、いつも通りの姿へと戻っていた。
この時、ウィーンの魔法力表示は0を示していた。
「勝者、ミカエルさん」
学園長がこの戦いの勝敗を宣言すると、会場から感嘆の声が聞こえてきた。
「大丈夫ですか? ウィーンさん」
「は、はい……。お見事でした」
「ありがとうございます。ですが維持できる時間はとても短く、魔法力の消耗も激しいのでまだまだ改良が必要なのです」
まさかミカエルにあんな奥の手があったなんて……。
うーん、あたしが居なくても使える百合バーストって、かなりやばいよね?
「ウィーンさんこそ、素晴らしい戦いでした」
「私には勿体無い言葉です」
あれだけの激闘を繰り広げたのに、ミカエルは倒れたウィーンに手を差し伸べ、ウィーンもまたその手を握り立ち上がる。
うーん。
次の同人ネタは主従関係ってのもあるかもしれない。




