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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 16 魔法少女の卵になった百合作家、首席候補になる 2日目
121/420

16-5

 ミカエルの驚きパワーアップで、あたしは度肝を抜かれてしまった。

 あんなのありなの!?


「ですが、どんなに魔法力をあげても当たらなければ!!」

 ウィーンの身のこなしがあれば、確かに魔法力で圧倒的なミカエルだって勝てる。

 事実、さっきまでウィーンの方が勝ってた。

 だから、でぃばい……百合バーストもどきを使ったってきっと!


「そう、その通りです」

 それが分かっているのに敢えて使ったという事は、何か狙いがあるのかな?

 とっておきの魔法とか、作戦とかかな?

 そう考えていた時。


「この時のみ使える魔法のひとつ、放たれた光は槍の雨(シャイニン)となり敵を貫く(グ・エコー)!!」

 ミカエルは両腕を広げると、全身から眩い光を再び放つ。

 それは周囲を飛び散り、圧倒的な物量でウィーンに迫ってきた!


 さすがのウィーンも、逃げる隙間の無いくらい攻撃されたら避けられず、腕を交差させてガードの体勢をとったけども……。


「ぐっ……」

 ミカエルの攻撃を防いだにも関わらず、ウィーンは大きく吹き飛ばされてしまい、地面に叩きつけられてしまった。


「範囲魔法は複数の敵を倒すだけではなく、避ける相手の退路を阻みつつ攻撃する事も出来るのです」

 やがて放った光が止むと、ミカエルを包んでいた黄金色の輝きと背中の翼も消えて、いつも通りの姿へと戻っていた。


 この時、ウィーンの魔法力表示は0を示していた。


「勝者、ミカエルさん」

 学園長がこの戦いの勝敗を宣言すると、会場から感嘆の声が聞こえてきた。


「大丈夫ですか? ウィーンさん」

「は、はい……。お見事でした」

「ありがとうございます。ですが維持できる時間はとても短く、魔法力の消耗も激しいのでまだまだ改良が必要なのです」

 まさかミカエルにあんな奥の手があったなんて……。

 うーん、あたしが居なくても使える百合バーストって、かなりやばいよね?


「ウィーンさんこそ、素晴らしい戦いでした」

「私には勿体無い言葉です」

 あれだけの激闘を繰り広げたのに、ミカエルは倒れたウィーンに手を差し伸べ、ウィーンもまたその手を握り立ち上がる。

 うーん。

 次の同人ネタは主従関係ってのもあるかもしれない。

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