15-3
やる気満々なら、仕方がない。
あたしだって!
そう思いつつも、あたしは意識を集中させて剣を出して構えた。
「ふんっ!」
すると、ウィーンは地面を蹴ってこちらへ真っすぐと突っ込んできた。
よし、これならあたしのへなちょこ剣術でも狙える!
このまま振りかぶって、いっけええええ!!!!!
「えっ」
うそ……。
あたしの振り落とした剣が、ウィーンの左手で受け流されて……。
げげっ!
これってもしかしてカウンター!!
まずいよ!
ウィーンの攻撃が当たる!!!
「あ、あれ……」
ウィーンの右拳は、あたしの腹部を直撃している。
でもまるで痛くない。
な、なんで……?
もしかして魔法防御だけじゃなくて、物理防御も高くなった?
そ、そうだ。
残り魔法力の表示!
あたし:500000。
ウィーン:340000。
えっと、さっきの一撃で5万減っているってことかな。
ダメージは受けているみたいだけど……。
いつの間にかあたしでも分かる文字になってる、学園長仕事はやい。
「どうした? 何を戸惑っている?」
「えっ? い、いやその……、全然痛くないからどうしちゃったのかなって!」
げ、しまった。
そんなの言ったら、攻撃効いてないへへーんって言うのと同じじゃん!
相手を挑発してどうする……。
「気づいていないのか? ここの場所にかけられた魔法力に」
「え?」
どういうことだろ。
何か変わった事あるのかな?
「……まあ、私が説明する義理はないがな」
なによ!
教えてくれていいのに!!
でも、あたしの攻撃があんな簡単に受け流されるなんて。
やみくもに攻撃しても魔法力使うだけだし……。
どうしよう。
「ひっ」
「おしゃべりが過ぎた。全力で行くぞ」
ちょ、ちょっと!
あたしまだ考えているのに、そんな連続してパンチしてこないでっ!
あああああ!!
脳内イメージではヒュンヒュンして避けてるつもりなのに、全部あたってるうう!!!
道端で人とすれ違う時、気が合って避ける方向被ってぶつかるような感覚だ……。
なんだか悲しい。
で、でも痛くない!
不思議な感じ……。
魔法力の表示は……。
あたし:410000。
ウィーン:170000。
あれ?
なんでウィーンの方が減ってるんだろう?




