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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 15 魔法少女の卵になった百合作家、首席候補になる 1日目
111/420

15-3

 やる気満々なら、仕方がない。

 あたしだって!


 そう思いつつも、あたしは意識を集中させて剣を出して構えた。


「ふんっ!」

 すると、ウィーンは地面を蹴ってこちらへ真っすぐと突っ込んできた。

 よし、これならあたしのへなちょこ剣術でも狙える!

 このまま振りかぶって、いっけええええ!!!!!


「えっ」

 うそ……。

 あたしの振り落とした剣が、ウィーンの左手で受け流されて……。


 げげっ!

 これってもしかしてカウンター!!

 まずいよ!

 ウィーンの攻撃が当たる!!!


「あ、あれ……」

 ウィーンの右拳は、あたしの腹部を直撃している。

 でもまるで痛くない。

 な、なんで……?

 もしかして魔法防御だけじゃなくて、物理防御も高くなった?


 そ、そうだ。

 残り魔法力の表示!


 あたし:500000。

 ウィーン:340000。


 えっと、さっきの一撃で5万減っているってことかな。

 ダメージは受けているみたいだけど……。

 いつの間にかあたしでも分かる文字になってる、学園長仕事はやい。


「どうした? 何を戸惑っている?」

「えっ? い、いやその……、全然痛くないからどうしちゃったのかなって!」

 げ、しまった。

 そんなの言ったら、攻撃効いてないへへーんって言うのと同じじゃん!

 相手を挑発してどうする……。


「気づいていないのか? ここの場所にかけられた魔法力に」

「え?」

 どういうことだろ。

 何か変わった事あるのかな?


「……まあ、私が説明する義理はないがな」

 なによ!

 教えてくれていいのに!!


 でも、あたしの攻撃があんな簡単に受け流されるなんて。

 やみくもに攻撃しても魔法力使うだけだし……。

 どうしよう。


「ひっ」

「おしゃべりが過ぎた。全力で行くぞ」

 ちょ、ちょっと!

 あたしまだ考えているのに、そんな連続してパンチしてこないでっ!

 あああああ!!

 脳内イメージではヒュンヒュンして避けてるつもりなのに、全部あたってるうう!!!

 道端で人とすれ違う時、気が合って避ける方向被ってぶつかるような感覚だ……。

 なんだか悲しい。


 で、でも痛くない!

 不思議な感じ……。


 魔法力の表示は……。


 あたし:410000。

 ウィーン:170000。


 あれ?

 なんでウィーンの方が減ってるんだろう?

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