15-2
戦力差ありすぎて、何だか泣けてきた。
どうしようかなあ。
「あぁ、失礼しました。ゆきさんの場合は表示を変えないと駄目でしたね」
えっ、表示を変える?
何言ってるの学園長……。
あたし:(ミミズがのたうったような文字)
ウィーン:380000。
「な、なんだこの文字は……?」
うわ、なにこれ。
見た事もない文字列が出てる。
ってあれ?
見た事も無い……事ないよ?
この文字の形って、勇者の日記と同じだ。
意味は……分からないけども。
「ウィーンさん!!」
「ミカエル様! どうかされましたか?」
ちょ、ちょっと!
外野から話しかけるのありなの!
そんなセコンドまがいな事しなくても勝てるって!
大人げなさすぎだよ……?
「今すぐ降伏しなさい!」
「!?」
あれ?
あたしに向かって言ってない……よねこの感じ。
30万以上あるよ?
なんで、わからない。
「な、何故ですか!! たかが魔法力10の相手に!」
「そうではありません! あれはこの国で使われていた古代魔法文字のひとつ……。翻訳すると、ゆきさんの魔法力は55万です!!」
「な、なんだと……!!」
はいいいい!?
55万!?
んな馬鹿な……。
あたしもびっくりだよ!
「ミカエル様、学園長、故障なのでは……?」
「いいえ、正常に動作していますよ」
うーん。
あたしが55万……?
ぜんっぜん実感ないよ?
「ゆき、何故お前がそんな力を持っているのかは分からない」
いやー、あたしも分からないよ。
なんでだろうね?
ああ。
異世界転生物でよくある、魔法力を測ったらSSSS級でチートばりの能力持っていて~って奴だね?
でもなぜ今更、普通序盤にやるよね?
それともこの勇者の手袋が、それだけ凄い力持ってるとかかな?
「…………」
55万という圧倒的な数値を知らされても、ウィーンはまるで引く気を見せないや。
無言の圧すごい。
やっぱやるしかないんだね……。




