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百合教祖 ~現世では売れない百合同人作家でしたが、異世界で作品を広めたら教祖として崇められました~  作者: いのれん
maGicaL 15 魔法少女の卵になった百合作家、首席候補になる 1日目
109/420

15-1

 学園内、試験場にて。


「これより、グランドリリィ決定戦を始めます」

 いよいよこの時が来てしまった。

 学園首席を決める特別試験。


 場所は今までとは違って、前にリゼットと戦った円形闘技場みたいな、実際に戦う場所と観客席が分かれている作りになっている。

 観客席にはクラスメイトの人たちや、セフィリアが居る回復特化の魔法少女学生の人たち、あとは貴族の人たちが見ている。


「決定戦は選出者4人の、1対1による総当たり戦を行います。そこで最も勝った者を首席とし、グランドリリィの称号と、アリスが与えられます」

 ここで勝てば首席になって、あの可愛いアリス衣装が着れる。

 なんだけども……。


 やっぱ個人戦で、しかも総当たりって。

 魔法力10のあたしじゃミカエルどころか、お付のウィーンにすら勝てそうにないし。

 勇者の手袋だって、危険度Dの闇を払う事は出来たけども、首席候補に通じるかどうかもわからないし。

 それに、エレナと……戦いたくないし……。

 だから、やってやるぞー!って気になれなくって。


「初日の組み合わせは、ウィーンさん対ゆきさん! おふたりとも中央へ」

 ひっ、しかもあたしが最初とか。

 相手はお付のウィーンだ……。

 うーんうーん。


「戦いのルールは、こちらに表示された魔法力を測る数値が0になった方が負けです」

「あの、怪我とかしたらどうなるんでしょ?」

「本人に戦う意思がある限り続行します。戦意喪失したら申し出てください」

 広間の上に青白く輝く巨大な光の玉があって、そこには数字が表示されている。

 なるほど、これが戦う人の魔法力なんだね。

 なんかいろいろ便利だね?


 うーん。

 確かに、アリス衣装は可愛い。

 あんまりコスプレ興味ないけど、あれは着たいと思っちゃうくらいに。

 でもなぁ……。

 いっその事すぐに辞退しようかな。


「それでは始めてください」

 あたし悩んでいるのに学園長は情け容赦なく開始宣言する。

 うぅ、どうしよ……。


「魔法力たったの10では勝ち目がない、大人しく降伏しろ」

 そうだよ!

 どうせあたしは魔法力10だよ!!

 そんなん今更見なくたって分かるよ!

 自分で言うのは仕方ないって思ってたけど、他人に言われるとカチンとくるよね。

 ええい、こうなったらやってやる!

 どうせミカエルの付き人でしょ?

 魔法力だってそんな大した事……。


 …………。

 …………。


 あたし:10。

 ウィーン:380000。


 えっ、38万……。

 うわっ、めっちゃあがってるじゃん!!

 ひー、むりむり絶対無理!!

 あたしは相変わらず10だし!

 何この公開処刑、ひどいよー!

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