【番外編】⑥気まぐれ女神の楽屋裏
本日は、天界(?)のとある一室からお届けします。
舞台裏で暗躍(?)していた女神ルミエール様の、気まぐれなおしゃべりをどうぞ。
光り輝く玉座に腰かけながら、ルミエールは退屈そうに頬杖をついていた。
「……ふふ。カナコは、思った以上に愛されていたわね。あんな地味顔の子が“聖女様”になるなんて、やっぱり私の気まぐれは正解だったじゃない」
楽しげに笑うその瞳は、すでに別の方向を見つめている。
「さて……次は誰にしましょうか。
そうね――今度は背の高い娘を選んでみようかしら。自分の体を持て余している、不器用で真っ直ぐな子……ふふ、きっと面白いわ」
女神はぱちんと指を鳴らした。
世界の境界に波紋が広がり、新たな“遊び場”が形を取り始める。
「さあ、次の舞台は“巨人の国”。
退屈しのぎにはちょうどいいでしょう?」
ルミエールは愉快そうに笑いながら、再び椅子にもたれかかった。
その気まぐれが、またひとりの少女の運命を大きく変えていくことを――
当の本人は、まだ知る由もなかった。
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読んでくださりありがとうございます!
ルミエール様視点の楽屋裏でした✨
実は、この番外編は新作 『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜ルミエール様の気まぐれ〜』 につながっています。
気まぐれ女神が選んだ次の“主人公”は、背の高い女の子。
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