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出発の日

 さあ、いよいよ出発の日になったぞ。僕達はボートルト王国の王城でダイダイ帝国、そしてプール王国との会談の為に、王城へ出向く準備をしていた。


「ニック様、馬車への荷の詰め込みは終わりましたので、もういつでも出発できるかと」

「分かった、ありがとう」

「俺達は護衛なんで、プールやダイダイの奴らが妙な事をしないか目を光らせておきますね」

「ありがとう、でもあまり睨みすぎると不信を生んでしまうからほどほどにね」


 僕がコールに対して柔らかめにたしなめると、今度は父が続けて言葉を放った。


「うむ、コールの申す通りだ、護衛の任は全うしてもらうが、我々は戦に行くのではなく、あくまで会談にいくのだからな」

「だけど、その会談次第では戦争が起こるかもしれないんですよね」

「うむ、しかしこのままでは我々はプールやダイダイに振り回されるばかり、こちらとしても向こうに対し牽制の必要はあるからな」


 そうだ、今回会談を申しいれたのは、近頃何度も操作魔法を受けた魔物がこの領内に何度も現れた事、それを機に父はマーズ陛下に今回の会談を提案したんだ。


 理由はともあれプールやダイダイも応じてくれたし、ここで一気にとは行かなくても少しでも何か分かるといいんだけどな。


「ではそろそろ出発するぞ、例によって私とニックの馬車は分かれた方が良いであろう」

「はい、父上」


 以前の王城の訪問と同じく、僕と父は分かれて馬車に乗る事にした。父の馬車にはオリビアとコールが、僕の馬車にはテールが一緒に乗ってくれる。


 僕達が馬車に乗ろうとするとファルとミアが駆け寄ってきて僕に声をかけてきた。


「兄上ーーー、お気を付けを、ホップン達はファルとミアが面倒をみています」

「ニック様、ホップン達の事はお任せください、お気を付けを」

「ありがとう2人とも、それじゃあ行ってくるよ」


 僕達が馬車に乗ると、馬車は動き出して王城を目指し始めた。


 馬車の中で僕はテールと会談についての話をした。


「いよいよだね、どうなるか緊張するな」

「ええ、我らは護衛ですが、陛下やガリアス様、場合によってはニック様も会談で受け答えをしなくてはいけませんから無理もありません」

「ホップン達がいないから僕がモンスターテイムの使い手である事はばれないだろうけど、そこを隠しながら話を持っていけるかどうか……」


 僕達は様々な不安を抱えたまま、予定通り1日でボートルト王国の王城へと到着した、さあ、今度は会談に備えないとな。

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