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出発準備

父から執務室に来るよう呼ばれて,僕達はそこでダイダイとプールそれぞれの使者について聞かされた。ダイダイからはザイル宰相といって帝国の領地拡大に大きく貢献し、魔法にも精通している人物だ。プールからはガスというプールの御用商人だ。あらゆる国に人脈を持ち、商品の目利きの良さもあり、小国であるプールがボートルトやダイダイと渡り合えるのもそこから来ているのだろう。


 いずれにしても百戦錬磨の使者と渡り合う事になるので、これはかなり大変そうだ。


「ニック、皆、両国の使者はいずれも多くの修羅場をくぐってきた猛者だ。だが我らはこれ以上操作魔法の件で後手に回るわけにはいかん!」

「はい」

「3日後ここを発ち王城に向かう!旅支度をすすめておけ!」

「はい」


 僕達も3日後父と共に屋敷を発ち、王城へと向かう事になった。執務室をあとにするとテールから声をかけられる。


「ニック様、私達も旅支度をしますので、訓練はしばらくお休みしましょう。王城までは長いですから、体を休める意味でも」

「そうだね、それじゃあみんな3日後に備えて準備と休息にしっかりあててね」

「はい!だけど俺はニック様やガリアス様を守らないといけないので、自主訓練も少しはしておきます!」

「それではニック様、ニック様も準備は大事ですがしっかりと体をお休みになってください」


 そう言ってテール達も部屋に戻っていった。僕も部屋に戻らないといけないが、その前にミアにホップンとショウの事を頼まないとな、この時間はどこにいるんだろう?


 そう悩んでいるとミアがファルと一緒に僕達の前に現れた。


「あ、兄上!こんにちは。今日のくんれんもう終わったんですか?」

「ファル、うん、今日はもう終わったよ、そうだミア少しいいかな?」

「はい、私ですか?」


 僕は3日後に王城まで3国の会談の為に行かなければならない事、そしてその会談にホップン達を連れていけない事を説明し、留守の間ホップンとショウのお世話をお願いすることにした。


「そういうわけなんだ、ホップンやショウもファルや君には良く懐いているし、君は魔物の生態やエサの勉強もよくしてくれているし、お願いしたいんだけど」

「ニック様のお願いならば私は大丈夫です、お任せください」

「ありがとう、2匹とも今は庭で放し飼いをしているし、ファルの部屋を汚す心配はないからそこは安心していいよ」

「あのニック様、一度ホップンとショウに挨拶させてください。ニック様がいらっしゃらない間私がみることを伝えたいので」


 そうだな、僕が留守をする事をホップン達にも伝えないとだし。

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