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42話 人は色々。魔物も色々。

いつも読んでくださる方本当にありがとうございます!

新たに読んでくださる方よろしくお願いいたします!

楽しんでもらえると嬉しいです(*´▽`*)

 




 バルデルさん達、赤い星群と合流した俺達は、他の場所に飛ばされたメンバーを探すことになった。


 合流した先にも、幾つも転移トラップはあったが、先に進んでいく。

 このダンジョンの地図もだいぶ出来上がりつつあった。

 魔力ソナーの感触では残り3割程ってところだろうか。


 魔物も現れたけど、上級魔物程度ではバルデルさん達もいる為、脅威にもならない。


 流石Sランクギルドと言うべきか、一人一人が鍛えられている。平均レベル50を越えていて、連携や、カバーリング等も洗練されている。

 俺達も魔物を倒したけど、バルデルさん達の方が討伐数は多いかもしれない。

 だから、さしたる問題はなかった。



 問題があるとしたら……。



「があぁぁぁ! またこのトラップか! あっちに、こっちに飛ばしやがって!」



 バルデルさんが転移トラップにキレる事以外は、今のところ問題はない。



「イライラするぜぇ。タクト! まだ先か? 魔物がいるのは!」



 自己紹介も済んで、名前を覚えられてからは俺が主な宥め役になった。

 一緒に行動しているメンバーも、俺達が合流する前にバルデルさんを宥めるのに疲れたのか、俺に「何とかしろ」と目線で訴えてくる。



「イライラする気持ちは分かりますから、もう少し頑張ってください。ギルドの人達の気配もしますし、その地点にも確実に近づいてますから」



 言葉通り奥に進むにつれ、赤い星群のメンバーの気配も感じるようになった。

 ただ魔物の気配も近くからするのが心配だ。



「……まだ、魔物が大量にいた方がいいな。魔物の方がやりやすい。トラップは好かん」



「魔物はトラップ類より、対処しやすいですからね。ダンジョンといえば、突然出来る物ではないと聞きましたが、過去にも同じ例ってありましたか?」



「いや。このダンジョンは異質だ。ダンジョンてのは、長い年月をかけて、邪素を溜めに溜めた所に出来るもんだ。元々魔物の住処だったとかな」



 このダンジョンが意図的に造られた物なら、石碑を見つけさせないようにする為につくったんだろうか。



「ひとまず、このダンジョンを攻略して、ヨーク公にここの危険性を伝えましょう。俺もいい加減この転移トラップには、うんざりしてきた所ですし」



「……だな。よっしゃ。終わりも見えてきたし、もう一踏ん張りすっか! バラガンに帰ったら酒飲むぞ。タクトお前は酒好きか?」



「そんなに強くないですが、好きですね。いい所あったら教えてください」



「おう。いいぜ。とびきりの所連れてってやる! おもいきり飲むぞ!」



「タクトさん飲み過ぎない様にしてくださいね? ストレスが溜まるのは分かりますけれど、過剰にアルコールを摂るとお身体に悪いです」



 アルフィンが心配してくれる。



「大丈夫、ちゃんとセーブして飲むから。心配してくれてありがとう」



「お嬢ちゃん、今日ぐらいは大目にみてくれ。それに、酔いざましに最高の薬草を持ってるから大丈夫だ。だから飲むぞ!」




 バルデルさんにやる気を取り戻してもらい、探索を続ける。


 それからも転移トラップに散々、手こずったがやっと。

 やっとこのダンジョンの最奥に辿り着いた。

 この扉の先には、赤い星群の人達と、特級魔物の気配がする。


 かなり広いフロアになっているのが、魔力ソナーで感知できた。



「この先に居ますね。赤い星群のメンバーの人達と、魔物が」



「やぁっと到着か! ここまで散々イラつかせてくれたお礼を返させてもらうぜ!」



 バルデルさんも、赤い星群の人達もやる気の様だ。

 余程、鬱憤が溜まっていたのだろう。



「それでは、お仲間さん達を助けにいきましょうか」



 扉を開けて中に入ると、より一層に魔物の魔力圧力が増した。



「おめぇら! ここの奴は今までで最強だ。嘗めてると死ぬぞ。本気でやれ!」



「「「うおぉぉぉ!!」」」



 バルデルさんの号令に、赤い星群の皆が雄叫びを挙げる。

 俺達も、気合い入れますか。



「アルフィン。戦況が落ち着くまで、俺達はバルデルさん達のサポートしよう」



「はい。魔物が現れたら全員にサポート魔法かけます」



「よし、いこう」




 フロアの中に入って5分程歩いていくと、石柱と石柱の間に繭のような物にくるまれ、人が二人吊るされていた。まるでクモの巣みたいだ。


 バルデルさん達と同じ赤いプロテクターを身につけているから、飛ばされた赤い星群の人達だと思うけど。



 俺達の侵入を感知してか、天井から糸を垂らして魔物が降りてきた。


 さっき戦った、アルフィンが気持ち悪いと言っていたあの魔物に大変良く似ていて、更に巨大で、更に他の虫が混ざり合い、更に外見も……気持ち悪かった。



 溢れ出す魔力圧力からも、ここに来るまで感じていた、魔物の気配はコイツで間違いないだろう。



「……タクトさん……わたくしフロアの外に出ていても大丈夫ですよね? タクトさんなら一人で余裕で倒せますよね? わたくしはここで、失礼して――」



「駄目」



「ううぅ……」



 アルフィンは涙目になっている。余程にこういう虫系の魔物は嫌なんだな。

 でも、ここは赤い星群の人達もいるから、頑張ってもらわないと。



「アルフィン、頑張って。な?」



 軽く頭を撫でておいた。





 魔物は地面まで糸を垂らし降りると、俺達を8個の眼で睨み付けながら吠えた。



「キィィィシャァァァッ!!」



 ステータスオープン


 ヘル・スパイダーセンティピード

 特級魔物

 レベル70



「バルデルさん。特級魔物です。レベルは70で蜘蛛とムカデを合わせた魔物みたいです」



 バルデルさん達に、魔物の特徴を伝える。



「やっぱり特級魔物か。おめぇら気をつけろよ」




「……仕方ありません……タクトさんに頭を撫でて頂いたから頑張ります。

 精霊の行進(せいれいのこうしん)!と精霊の息吹き(せいれいのいぶき)!」



「おおっ! バフ魔法とデバフ魔法を同時に、しかも二種類も。お嬢ちゃんやるなぁ」



「早くあの魔物を倒してください」



「よっしゃ! 俺達は左右から仕掛ける。タクトは中央を頼むぜ」



「了解です。やりましょう」




 タクト、アルフィンside

 out




 ―――――――――――――――――――――――



 シズク、ナエside




「もうだいぶ進んでいると思いますが、まだ終点に着きませんね」



「うん。少し疲れてきたの」



 ナエちゃんの言うとおり、アルド殿下と合流してから、結構な距離を歩いていますので、体に疲れが溜まってきているのが分かります。

 この辺で少し休憩を取りましょう。



「アルド殿下。ここで少し休憩します。飲み物と食料もありますのでどうぞ」



「ありがとう。頂くよ」



 私たちも携帯食を食べ、飲み物で喉を潤す。

 ここまでは、順調に来れています。

 ダンジョンに入る前に感じた、魔物の気配にも近づいていますので確実に前進しているはずです。

 気掛かりなのが、その魔物の近くに、一人……いや二人の人間の気配がする事。


 まだ他に、ここに来ていた人達がいたのでしょうか。



「シズクお姉ちゃん。奥まではまだ遠いの?」



「そうですね……もうちょっとだと思いますが。それと魔物の気配の近くに、何人かいるみたいです。赤い星群の方かもしれません」



「バルデル達かな。会えたら謝らないと迷惑をかけたから」



「ごめんなさい、すれば許してくれるの。怒られるかもしれないけど頑張って」



 ナエちゃんの言葉は、シンプルですがその分真っ直ぐに相手に伝わります。アルド殿下も、ナエちゃんに元気づけられているみたいで、顔つきが変わって来ていますね。



「それでは。そろそろ動きましょうか」



 休憩を切り上げ、先に進むことにした。

 転移トラップに妨害はされつつも、やっと最奥まで着いたようです。



「この先ですね。魔物の魔力反応がするのは。そして、赤い星群の方達もいるみたいです」



「強い魔物がいるんだよね? 気張るの」



「僕はどうすればいい?」



「殿下は、中に入ったら身を隠せる場所にいてください。あと、これを使ってください。結界を張れるお札ですこれを使えば魔物からも安全ですので。魔物は私たちで対処します」



「わ、分かった」



 殿下の声が若干震えている。無理もありません。

 この魔力圧力は相当な魔物がいるということです。

 バラガン公国で買ったこのお札があれば、身を守るのに使えます。



「ナエちゃん。先程と同様に私が魔物を引き付けますので、後方から援護をお願いします」



「うん。分かったの任せて」



 フロアを繋ぐ扉を開いた。

 中へ進んでいく。気配は近づいていると思いますが、魔物の姿も、赤い星群の方達もいません。



「何処にいるのでしょう。気配は感じますが」



「隠れてるのかな?」



 隠れてる……。もし何処か、普段あまり見えない死角の様な所にいるとしたら。

 下には……いませんね。

 では……上に。

 首を上に向けると。

 ……いた。しかし、これは……また。

 ナエちゃんが暴れるかもしれませんね。

 私も出来れば対峙したくなかったのですが。


 天井にくっついていたのは、先程戦った魔物より、大きく、更に足が増え、眼が大量で……ようするに気持ち悪さがパワーアップしていました。




「シズクお姉ちゃん。上がどうかした――」



 ナエちゃんが、上を見たまま固まりました。

 そして。



「……いやぁぁぁぁっ!! 風猫(かぜねこ)!! 火熊(ひくま)!! 水兎(みずうさぎ)!!」



 悲鳴をあげながら、魔法を連続で撃ち込み始めた。

 魔法が命中して魔物も、たまらず天井から落ちてくる。



「キィィィシャァ!!」



 ナエちゃんの魔法により、足を何本か消失しながら。

 そのまま、私たちの方へ突進してきた。



「こっちに来ないでー!!」



 パニックになっているナエちゃんを抱き抱え、一気に魔物から距離を取った。


 これは一旦態勢を整えないと。








 魔物から距離を取って、岩陰に隠れて一息ついた。



「ふぅ。ひとまず仕切り直しです」



「怖かったの。絶対夢に出てくるの」



「ナエちゃん、おそらくこの魔物がダンジョンボスだと思います。頑張りましょう。それではナエちゃん作戦通りにお願いします」



「わかったの。がんばる」



 ここを乗り越えないと、タクトさんと、アルフィン様に合流出来ません。



 全力でいきます!

 

 

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