銃使いの鳥獣達
なんか師匠から制約カードバトルを挑ませちまったッスけど、俺っちだってやってないことを一方的に押し付けられるのはさすがに意味が分からないッス。 勝てば無罪になるのなら、全力でいくしかないッスよね、師匠。
最初のダイスロールで俺っちが「66」相手の女の子が「75」となったので、女の子の先攻ッス。
「私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
さっきの怒鳴り散らしていたのが嘘かのように、静かにカードを引いたッス。 多分ここまでに入って頭が冷えたんスね。
「私はコストを5つ支払って、領域カード「蜃気楼領域を発動!」」
『領域カード:蜃気楼領域 レアリティ水色 コスト5
相手の攻撃時、モンスターの整合、もしくは攻撃の当たり判定を行う。
当たり判定:攻撃をしてきたモンスターに対し、コイントスを行う。 表裏を選び、成功なら攻撃モンスターに当たらない。 外れた場合、モンスターは相手モンスターの攻撃力の2倍のダメージを受ける。 ただし、この効果はプレイヤーには使えない。
整合判定:モンスターが2体以上いる時、相手の宣言したモンスターであるかのコイントスを相手が行う。 表の場合はそのモンスターに攻撃、外れの場合は攻撃対象になるモンスターを指定できる。』
その領域カードが展開されたとき、辺り一面が霧のように覆われ始めた。 俺っち達以外が見えないほどの濃度だ。
「更にコストを7支払って「崇高な女」を召喚。」
『モンスター:崇高な女 レアリティ 紫 コスト7
種族 術使い
ATK 8 HP 12』
相手のモンスターが召喚されたッスが・・・なんスかね? モンスターの周りにぼんやりと映っているノイズみたいなのは? 蜃気楼領域の効果じゃないッスよ? あれ。
「クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。 さぁ来なさいよ、鳥の人。」
鳥の人、ッスか。 間違ってはないんッスけど、俺っち鳥って言えるほどの鳥じゃない筈なんスけどね。 まあ羽があって、鉤爪もあれば、鳥になっちゃうッスかね。 相手の認識など人それぞれッス。
「俺っちのオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
師匠が言っていた嘘。 多分師匠ならこういった戦いの場面で、相手の本性を見破ると思うんスよね。 実際に俺っちと戦った時だって、自分は全力なのに俺っちに語りかけるようにカードバトルをしてきてたッスからね。 だからこそ師匠の言葉を信じることが出来たんスがね。
「自分フィールドにモンスターがおらず、相手フィールドにのみモンスターが存在する時、このモンスターはコストを半分にして召喚出来るッス。 コストを3つ支払って、「Wsソニックバレット」を召喚するッス!」
俺っちの初手の相棒、ソニックバレットが登場したッス。
「更にコストを9つ支払って、「Wsリボルビー」を召喚ッス。」
『モンスター:Wsリボルビー レアリティ 紫 コスト9
種族 鳥獣族
このカードの攻撃力は召喚時、もしくはプラポレーションタイム開始時の手札の枚数×3の攻撃力を付与する。
ATK 3 HP 14』
この時点での手札は4枚。 これでリボルビーの攻撃力は15になる。 無ステータスなら先制は取れるッスね。 俺っちは師匠やベルジアのような、頭を使うような事が苦手ッス。 だから俺っちは「迷う前にやる」をモットーに生きてるッス。 どんな罠が仕掛けられてるか分からないッスが、とにかくやってみるしかないッス。
「コンバットタイム! リボルビーで崇高な女を攻撃するッス!」
リボルビーは自分の持ってる銃を構えて、狙いを定めて発砲したッス。
「蜃気楼領域の効果! 当たり判定を行う。 私は裏を選ぶわ!」
コイントスが行われて、出てきたのは五角形。 コインの裏を示す紋章ッスね。 そう思ったら、先ほど撃った弾丸は、霧の中に消えていってしまったッス。
「最初ッスし、あまり気にはしないッスね。 クールタイムに入って、俺っちはエンディングを迎えるッス。」
「あんたみたいな亜人にも紳士の心みたいなのはあるのね。 だからってその醜い姿の前じゃ意味ないけどね! 私のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」
醜い姿・・・ッスか。 随分とまあ痛いところを突いてくるッスね。 俺っちだってこんな風に産まれたくはなかった・・・なんていうのは、世の亜人の人に失礼ッスよね、 師匠。
「私はコストを5つ支払って、「バーミリオン・ミスディグレイ」を召喚するわ。」
『モンスター:バーミリオン・ミスディグレイ レアリティ 紫 コスト5
種族 術使い
このモンスターは戦闘で破壊されない
ATK 6 HP 4』
「これであんたはどっちかを狙っても、どちらかにしか攻撃できないわ。 コンバットタイム! 私はバーミリオン・ミスディグレイでソニックバレットを攻撃!」
体力の低いソニックバレットを狙ってくるのは必然ッスよね。 だったら。
「俺っちはコストを5つ支払って、インタラプトカード「バレットシンクロニティ」を発動するッス!」
『魔法カード:バレットシンクロニティ レアリティ 紫 コスト5
Wsモンスターが戦闘で破壊された時、破壊されたモンスターよりもコストの低いモンスターを召喚する。』
「ソニックバレットが破壊されたことにより、俺っちはコスト6以下のモンスター、「Ws モデリー」を召喚するッス。」
『モンスター:Wsモデリー レアリティ 水色 コスト4
種族 鳥獣族
自分フィールドのWsモンスターが破壊される時、代わりにこのモンスターを破壊する。
ATK 5 HP 7』
「けど戦闘ダメージはあるわよ。」
戦闘ダメージまで無効化するような効果はないッスから、そのままダメージを受けるッス。
「クールタイムに入り、私はエンディングを迎えるわ。」
追撃してこなかったッスね。 おんなじようなインタラプトカードがあると思ったんスかね? それならそれで、いいんすけど。
「俺っちのオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 これにより俺っちの手札は4枚。 よってリボルビーの攻撃力は15となるッス。」
俺っちもどうにかしないとッスね。 この手札だとちょっと厳しいッスね。 ならば
「俺っちはコストを12支払って、「クイックドロー」を発動するッス。」
『魔法カード:クイックドロー レアリティ 銅 コスト12
自分の手札を1枚相手に見せ、その後に自分は2枚ドローし、その後に見せたカードをコストを支払って、発動処理を行う。』
「俺っちは手札の「Wsアサルティ」を見せて、2枚ドローするッス。 そしてコストを10支払ってそのままアサルティを召喚するッス。」
『モンスター:Wsアサルティ レアリティ 桃 コスト10
種族 鳥獣族
「戦闘時」コストを2つ支払うことで攻撃力を半分にして攻撃を行う。
ATK 18 HP 15』
これで相手を迎撃できる準備が出来たッス。 蜃気楼領域の効果もあるッスけど、攻撃の回数を増やせば当たるッスよね。
「コンバットタイム! アサルティで崇高な女に攻撃を宣言するッス!」
「蜃気楼領域の効果! 表で整合判定を行うわ!」
そう言ってコイントスされて、表の星が現れたので、整合判定として、別のモンスターとの接敵をされる。
「まあ、こんなところね。 バーミリオン・ミスディグレイに対象を変更するわ!」
「けど戦闘ダメージは受けてもらうっすよ?」
破壊されないだけで戦闘ダメージは入る。 これで少しは優位に立てた筈ッス。 でも、まだ止めないッスよ。
「俺っちはコストを2.つ支払って、もう一度アサルティでアタックするッス!」
「今回は当たり判定を行うわ! 選ぶのは表!」
そうしてもう一度表が出たので、今度は攻撃が当たらないッス。
「クールタイムに入り、俺っちはエンディングを迎えるッス。 簡単にはやられてくれないッスよね。」
「当然! あんたの有罪がかかってるんだからね! 負けてやる義理はないわ!」
「それはこっちの台詞ッス! まだまだ始まったばっかりッスよ!」
今回の試合は現状報告を致しません。
面倒だからではありません。 ちゃんと理由があるのです! それはこの話を進めていく内に分かっていきますから!




