神罰構築
前回のセイジの怒りからスキルが与えた能力とは?
『魔法カード:神罰構築 レアリティ ミラージュ コスト 20
自分の手札、フィールド、デッキのカードを全て捨て場に送る。
その後特定のカード10枚をデッキに入れてシャッフルし、カードを1枚ドローする。』
俺の信じたデッキを全て捧げて、無から10枚のカードが現れる。 半透明になっているので、恐らく全てのカードがミラージュレアリティなのだろう。 そしてそのカード達が俺のデッキ置きに積まれていった。
「俺の怒りを原動に作り出したカード達・・・」
俺はデッキの上のカードを引いて確認する。 ・・・なるほど、こういう感じか。
「俺はコストを15支払い、魔法カード「次元回復」を発動!」
『魔法カード:次元回復 レアリティ ミラージュ コスト 15
クールタイムに入った時、自分のライフコアを100回復させる。』
「・・・へっ!? ひゃ・・・100回復・・・!?」
「クールタイムに入り、俺は次元回復の効果でライフコアを回復。 これでエンディングを迎える。」
「な、なにさそのカードは!? チート能力にも程があるでしょ!?」
「神でもチートには納得しないんだな。 だが安心しろ。 この9枚のデッキで、必ずお前を葬り去ってやる。」
俺がやることは変わってない。 どんな敵だろうと、理不尽だと言われようと知ったことじゃない。 俺の命なんて今さらどうでもいい。
だが仲間を傷付け、いや、アリフレアをあまつさえ殺したこいつだけは、最早完全敗北なんて生ぬるい処罰なんか受けさせない。 悔いすら改めさせない、完膚なきまでに叩き潰してやる。
「お前に既に慈悲の心は無い。 俺達の怒りの限りをお前にぶつけてやる。 せいぜい先に心が折れないことを願いな。」
「誰に向かって口を訊いている! 僕は神だ! 怒り任せのお前に負けるものか! 僕のオープニング! そしてドロー! プラポレーションタイム! 僕は改変領域の効果を発動! 出目は「3」! よって3枚をデッキに戻して、再びドローする! 僕はコストを5つ支払い、魔法カード「二次災害」を発動!」
『魔法カード:二次災害 レアリティ 紫 コスト 5
自分の捨て場にある「生災」と名の付いたモンスターの数×5のダメージを相手のライフコアに与える。』
「僕の捨て場の「生災」モンスターは4体。 よって20のダメージを食らって貰うぞ!」
全ての災害の攻撃が波になって押し寄せ、俺のライフコアを削る。
「いくら回復しようが、モンスターを出さなかろうが、こうしてダメージは与えられる! 苦しみを更に味わう為だけに君はライフコアを増やしたようなものだ。 クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える! さぁどうする? 新たなる絶望の開幕だ!」
「それだけ大口を叩いておきながら、やれたことはたったのそれだけか?」
「なに!?」
そう挑発気味に俺は言う。 だがやつの実力は既に分かりきっているし、俺には「神罰構築」で作られているデッキがある。 もう負けるビジョンが見えない位だ。
「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 ・・・俺はコストを8つ支払い、魔法カード「エターナルドロー」発動!」
『魔法カード:エターナルドロー レアリティ ミラージュ コスト 8
このカードの発動後、カードを2枚ドローする。 このカードの発動時、相手はインタラプトカードを使用できない。』
「俺はカードを2枚ドローする。 そしてコストを12支払い「伝説の拳士」を召喚する。」
『モンスター:伝説の拳士 レアリティ ミラージュ コスト 12
種族 獣人族
このモンスターは効果の対象にならず、リリースを行えない。 このカード以外のモンスターが存在する時、ステータスは半分になる。
ATK 24 HP 14』
「ふん。 そっちだってそんな弱そうなモンスターだけじゃないか。 神に対して叩いたのはその口だけかい?」
「お前を倒すだけならこのモンスターで十分だ。 コンバットタイム! 伝説の拳士でライフコアに直接攻撃!」
「そう何度もやられるか! 僕はコストを4つ支払い、インタラプトカード「ミスト・ガード」発動! これによって攻撃は通らない!」
「攻撃は避けられるか。 ま、そうでなければこの怒りは収まらない。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
「どこまでも癪に触ってくる・・・! 僕のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。」
奴が引いたカードを見て、そして口角を歪める。
「ふふふふふふふふ。 ついにだ。 ついに来た・・・! ふふふふふふふ。 僕をここまで追い詰めたことに関しては驚きを隠せない。 だけどそれも全て後悔に変えてあげるよ! 僕はコストを25支払い「天地生災竜 カタストローフ」を召喚!」
『モンスター:天地生災竜 カタストローフ レアリティ 金 コスト 25
種族 竜族
このカードを召喚した時、自分の捨て場に存在する「生災」モンスターの数だけ、「生成」カウンターを乗せる。
このカードはフィールドの「生成」カウンター1つに付き5つ、体力を増加させる。
互いのエンディング時、フィールドに存在する全てのカードに「生成」カウンターを1つ乗せる。
このカードが効果で破壊される時、「生成」カウンターを3つ取り除く事で、このモンスターの破壊を無効にする。
このカードが、戦闘で破壊された時、自分の捨て場に存在する「生災」モンスターを、フィールドに存在する「生成」カウンター4つに付き1体、コスト支払わない代わりに、効果を無効にして召喚する
ATK 50 HP 10』
「まずは僕の捨て場に存在する「生災」モンスター4対分の「生成」カウンターが乗る。 そして更にこのカードを使う! コストを6つ支払い魔法カード「嵐の前の静けさ」を発動! これによって全ての場のカードに「生成」カウンターを乗せることが出来る! 効果の対象にならないのは指名した場合だって教えてくれてありがとう。 これでカウンターは3つ増える! 更に僕はコストを4つ支払い装備カード「力の凝縮」をカタストローフに装備! これによってステータスの変化数値が倍になる! そして僕はこのままクールタイムに入り、エンディングを迎える! そして更にエンディング時に更にカウンターが乗る! これでカタストローフの体力は100を越えた! どうだこの抗えぬ程の圧倒的な壁は! いくら強力なモンスターと言えどこの体力は突破出来ないだろう! さぁひれ伏せ! 膝を付け! 頭を垂れるのだ! あははははははは!」
なにをそんなに気分がいいのか分からず、俺はため息をついた。
「な・・・なんだ? その態度は? もっと怯えるんだ。 自分はこれだけ広大な敵と戦っていることを認識しろ。 自分には打つ手が無いことを認めろ。」
「それだけ盛大に状況を作り出しておいて、結局は守りに入るのかと思ったらな。 正直今自分はなにと戦っているのか分からなくなってくる。 怒りすら既に冷めきった。」
よくある自分以外の人間の歯車が狂ったのを見て、逆に冷静になるあの現象だろうと思った。 完全に怒りが消えたわけではない。 だがあまりにも滑稽に自分の事を棚にあげているこいつを見て、むしろ鼻で笑ってやろうかとも思えてくる。 さっさと終わらせたいところだが。
「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
カードを確認するが、これと言って強いカードを引いた訳ではない。 怒りが冷めてしまって、スキルの効果が薄れてきているのかもしれない。 しかし今はどうすることも出来ない。 やるせなさはあるものだ。
「コンバットタイム。 伝説の拳士でカタストローフを攻撃。」
伝説の拳士の拳はあまりにも厚すぎる壁になす統べなく戻されてしまう。
「ははは! そうだ! どれだけ抗おうともこのモンスターの前では無力! こんな攻撃じゃどうしようもないね!」
「分かっているから黙ってろ。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
「エンディング時にカタストローフの効果も発動する。 僕のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 ふふふふふ。 これてようやく君の絶望に染まる顔が見られそうだよ。 ふふふふふふふ。」
奴の言っていることもあながち間違ってはいないだろう。 この戦いにも終止符は打たれる時は来る。 俺のスキルで作り出したカード達よ。 奴に一撃を与えられるカードを引かせてくれよ?
効果や台詞が読みにくい場所があると思いますが、連続的に喋らせるとこうなってしまいますよね?
今回は一話では終わりません。




