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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第3章 世界の異変と転生者
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真の狙い

『魔法カード:未曾有の狂気 レアリティ 銅 コスト 12

 このカードを使用時、場のモンスターは本来の所持プレイヤーのフィールドに戻る。 このカードを使用して戻ったモンスターは効果を失う代わりに、ステータスが倍になる。』


「さぁ、その災害に散々苦しめられてきただろう? 僕が解放してあげるよ。 僕がもっともっと強くして返すけど、それは許してほしいなぁ。」

「なにを言っているのか分からないな。 自分のモンスターならそっちの手元に戻るのは当然の事だろ?」


 これだけ強いモンスターをわざわざ敵に渡す事だけな訳があるとはこれっぽっちも思ってなかったさ。 どうせ元々の所有者に戻る魔法カードを仕込んでおかなければ不利になる一方なのは分かっていたことだろう。


「さあ返してもらおうか、僕のモンスターを。」


 だから奪ってないっての。 そうして俺の手元にいたトルホークが相手の元に降り立った。


「ふふふ。 こうして手懐ければ可愛いものだと思わないかい?」

「手懐けたっていう表現もおかしいと思うがな。」


 しかし一気に状況が覆されたのは事実だ。 この手札で凌ぐことは可能だが、あのまま残しておくのも厄介だ。 1回の火力が大幅に上昇しているのも非常に面倒になっている。


「コンバットタイム! トルホークでライフコアに攻撃!」


 相手からの攻撃が仕掛けられる。 しかし1回の攻撃ならこいつで止められる!


「俺はコストを7つ支払い、インタラプトカード「ツギハギの折り畳み盾」を発動! これにより攻撃は無効になり、コストを3つ支払うことで手札に戻す。」

「ふん。 命拾いしたね。 クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える。」

「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 さてここで手札に「ツギハギの折り畳み盾」があるのが知られてしまった。 つまり一度の攻撃は必ず止められるという事実がある。 そして俺の手札に対抗手段が少ない。 こうなったら出し惜しみする意味はないな。


「俺はコストを9支払い、魔法カード「無欲の宝札」を発動。」

『魔法カード:無欲の宝札 レアリティ 銅 コスト 9

 自分はデッキからカードを2枚ドローする。 このカードを使用後、自分は召喚、魔法、装備、領域カードのどれか一度しか行動できない。』


 このカードを使用してから一度しか行動できないという制約はあるものの、言い方を代えればそれで次に繋げるチャンスが出来るようになると言うことでもある。


「起死回生の1手が来てくれるといいね。 くくく。」

「その勝ち誇った顔がいつまで出来るかな? カードをドローする。」


 引いたカードの種類はモンスターと魔法。 内容を確認すると


「・・・こう言う時には必ず駆けつけてくれるんだな。 俺はコストを8つ支払い、「雨降りにさ迷う少女」を召喚する! そして少女の効果により、領域カード「雨降りの路地裏」を展開する! これはカード効果による展開だから「無欲の宝札」の対象ではない。 そして「雨降りの路地裏」の効果を少女にすることによって少女は相手の戦闘及び効果の対象には選択できない。」

「ふーん。 効果の対象にはならないんだ。」


 あまり驚いてはいない様子が伺える。 厄介だと思わせられるかと思ったが、こいつは効いてないな。


「流石にそんな馬鹿デカイモンスターとはやりあえないな。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「僕のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 効果の対象にはならないってことだから、「生災」モンスターを出せないと思ってるのかも知れないけど。」


 そう言うと手札のカードを1枚取り出した。


「僕の「生災」モンスターにそんなものは通じない! 僕はコストを14支払い、「雨降りにさ迷う少女」を捨て場に送って「津波生災蛸 ウェブパス」を君の場に召喚する!」


『モンスター:津波生災蛸 ウェブパス レアリティ 銀 コスト 14

 種族 水族

 生災と名の付いたモンスターは自分フィールドに1体しか存在できない。

 このカードは相手フィールドのモンスターを1体捨て場に送ることで、相手フィールドに召喚する。

 このカードがフィールドに存在する限り、自分はモンスターを召喚できない。

 自分のエンディング時に、このモンスターに「生成」カウンターを1つ置く。

「生成」カウンターを自分で2つ取り除くことで、自分はモンスターを1体召喚することが出来る。

 ATK 25 HP 30』


「ちっ。 それが出来ると知らないままこっちに回してくれてたら良かったんだがな。」


 奴の冷静さを欠如させてやろうと思ったが、そうは問屋が卸さなかったようだ。


「君ならやるとは思っていたさ。 僕のモンスターをいかに自分の場に召喚させないか。 そして言葉巧みに操るテキストを持つモンスターをね。」


 淡々と喋るなあいつ。 裏をかくとはそういうことだろう。 勝手に上機嫌になっているのなら別にいい。 問題はこのモンスターだ。 こいつが現れた途端にフィールドは水浸しのような状態になってしまった。 しかも俺の領域カードも相まって、かなりの大洪水のようになっている。 まあ実際のフィールドには影響は出ないし、領域カードは適応されている。 つまり現状だけで言えば、俺の場のこいつは効果の対象にはならないということになる。 戦闘を仕掛けるにはちと厳しいがな。


「コンバットタイム。 僕はトルホークで君のライフコアに攻撃!」


 狙えないのは覚えていたか。 ってことはこれも覚えてる筈だよな。


「俺はコストを7つ支払い、インタラプトカード「ツギハギの折り畳み盾」を発動。 更にコストを3つ払うことでこのカードは手札に戻る。」

「厄介だよねぇ。 毎回毎回攻撃を防いでさ。 クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える。」

「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 この状況で攻撃をすることは容易いことだろう。 だがこちらのライフコアの事を考えながらで無ければいつか尽きる。 とはいえ攻撃が出来なければ同じこと。 あのステータスが倍になっているあいつの攻撃をいつまで防ぎきれるか分かったものじゃないからな。


「コンバットタイム。 俺はライフコアを2つ払い、ウェブパスでトルホークを攻撃。 更にコストを6つ支払い、インタラプトカード「バトルドレイン」を使用する!」


『魔法カード(インタラプト):バトルドレイン レアリティ 紫 コスト 6

 このコンバットタイム時に相手モンスターを破壊できなかった時、戦闘を行った自分モンスターの攻撃力分、ライフコアを回復させる。』


 相手モンスターのステータスが上がっていることに感謝しつつ、俺はライフコアを回復させる。 俺の手元にはツギハギの折り畳み盾が存在している。 これでまだしばらくは持つだろう。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」


 そうして俺が宣言して相手のターンになるが、始まる気配がない。


「どうした? そっちの番だぞ?」

「・・・なんでさ。」

「は?」

「なんだそんなに抗うのさ。 神が定めた理だよ? 絶対に回避できない出来事だよ?」

「別に回避はしようとは思ってないな。」


 俺がそう答えると敵は嫌そうな顔をした。 多分逆境的な考え方をしていたと思う。 だが相手は自然。 立ち向かったら負けるのは人間の方だと言うのは、前の世界で嫌という程見てきた。


「俺は抗ってるんじゃない。 立ち向かってるだけだ。 どれだけの災害が来ようとも、人は繋がりを持って新たな出発をする。 俺を挫折させようと思うならもっと全力で来い! お前が俺のなにを視たかは知らないが、お前の見えないところで必死こいて頑張ってるんだ! 駒だけを動かそうとしているお前には分からないだろうな!」

「言わせておけば人の分際で! その身に後悔の念を刻んでやる! 僕のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム!」


 あそこまで煽ったんだ。 冷静さは失うと思っていたが、激昂までするとは。 ま、その方がこっちとしてもやりやすい。 戦いとは常に的の上をいくこと。 怒りを覚えることそれは、理性を欠落させ、正確な判断が出来なくなることだ。 何かの本でそんな感じの言葉を見た気がする。


「改変領域の効果! ダイスの目は・・・「3」! 3枚をデッキに戻してシャッフル。 その後に同じ枚数ドローする! コンバットタイム! トルホーク! 同胞であるその蛸を鎮めろ!」

「おいおい。 平然と味方を切るのかよ。 というか完全に忘れてないか? 俺にはツギハギの折り畳み盾があるんだぜ?」


 そう言いながらツギハギの折り畳み盾でトルホークの攻撃を防ぐ。 そしてコストを払って手札に戻した。


「ちっ! クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える!」


 いよいよ冷静さが完全に無くなった。 ここから完全反撃の開始だ!

反撃開始・・・なるか!?

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[一言] 怪獣…リリース…ウッ頭が
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