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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第3章 世界の異変と転生者
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神との対峙

いよいよ元凶との対決です。

 奴は背を向けたままだ。 気が付いていない訳じゃないだろう。 そして1つ溜め息を付いた。


「まさかここまで来てしまうとはね。 君を侮っていたよ。」

「侮れる相手であって良かったよ。 んで。 お前が最後になる訳なんだが・・・この世界で何がしたいんだ?」


 神がわざわざ下界に降りてくる理由など無い。 ましてやそれは禁忌とも言える事だと、破壊神から言われた。 干渉することでもギリギリ判定なのに、何故そうまでして掌握したい世界なのだろうか?


「神として崇められたいのなら、こんなことをしないで、それらしいことをすればいい。 下界の民として遊ぶなら身を偽ればいい。 それも正直神としてはどうかとも思うが。」

「それじゃあ僕は満足しない。」


 目の前の神はそう言った。 満足、か。 こいつにとっての満足とはどういうものだろうか。


「僕が面白そうだと思った世界を、自分の意のままに動かせる。 僕はそう言ったもの存在になりたいんだよね。 神様ってそう言うものじゃない?」


 それは違うだろ。 こいつ、前世は普通の人間だったんじゃね? 神様だから何してもいいって訳じゃない。 というかそれが成立したら神や天使の中でもヤバイことをやらかした奴らの行為が許される事になるぞ。 だがこれで奴の目的もハッキリ分かった。


「お前、この世界の人間を人形のように動かしたいのは分かった。 でもシナリオ通りに動いているのを見続けるのって、苦痛じゃないか?」

「身体は1つしかないのに様々な場面に右往左往する方がよっぽど苦痛だと思うけど?」


 こいつと話していても恐らくは常に平行線。 考え方が真逆と言っていい程だ。 つまり話し合いではまず理解しあえない。 ならばと俺はホルスターのデッキを取り出す。


「この世界じゃこいつで話をする方法があるぜ? そしてこいつ1つですべての物事の決着も着く。 神だって戯れは必要だろ?」


 奴との戦いは絶対的にこっちが不利なのは目に見えてる。 ならば同じ土俵に持っていくしか勝ち目はない。 そんなことくらい俺だって分かっている。


「ふーん。 下界の民のねぇ・・・」

「これがあるからこの世界を選んだんじゃないのか?」


 どんな世界だっただろうと自分の意のままに動かせれればそれでいいとは思ってはいるが、直情的な方法を考えないならば、何かしらの娯楽に目を付け無ければ掌握する意味もないだろう。 そう下らないことを考えている内に、あいつの周りにカードのような立体映像が現れて、奴を中心に回り始めた。


「いいよ。 この世界で君が一番強いんだろう? 君を倒せばこの世界を掌握出来たも同然だよ。」

「はん。 倒せるものならやってみな。 初心者の幸運(ビギナーズラック)で勝たしてやるつもりもないぜ?」


 なんだったら俺はミカラ様に負けてるから、最強とは言えないがな。 ミカラ様が倒されてるんだ。 変に調子に乗せるのはよそうか。


「僕が勝ったらこの世界は僕のものだ。 君もこの世界が欲しいのかい?」

「そんなものいるか。 ただ俺はお前みたいな奴からこの世界を守りたいだけだ。 俺は元々上に立つって事が好きじゃないんだよ。」


『制約:世界の命運』


 どうやら今ので制約カードバトルの条件になったようだ。 AI領域が徐々に展開されていく。 すると俺の後ろからなにかが当たった。 後ろを振り返れば俺の背中にアリフレアとミルレがしっかりと抱き付いてきていて、他のみんなも同じ様に半径内に入っていた。


「1人では背負わせないさ。 セージは何もかもを背負う癖がある。 私達にも後押しくらいはさせてくれ。」


 ベルジアの言葉に頷いているみんながいた。 そうだな。 こういう時のために、仲間っているんだな。


「俺達の戦い、お前達が最後まで見届けてくれよ?」


 そうして背中に付いていたアリフレアとミルレの頭を撫でて、みんなのところに離した。 戦うのは俺一人だからな。


「神を前にして随分と悠長な事をするね? 最後のお別れは出来たかい?」

「はん。 最後になるのはどっちか、それを見定めて貰おうじゃねぇか。」

 そして互いにディスクを構えた。


「「さぁ、劇場の始まりだ!」」


 最初のダイスロール。 俺が「25」、自称神が「70」で先攻は向こうになった。


「ふふん。 僕が最初に動けるみたいだね。 僕のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 僕はコストを20支払い、領域カード「改変領域モディフィケーションレギオン」を発動!」


『領域カード:改変領域モディフィケーションレギオン レアリティ 金 コスト 20


 このカードは自身以外のカードの効果によって破壊できない


 プラポレーションタイム開始時、一番最初の行動(このカードを最初に展開した場合は例外)で一度だけダイスを振り、出目の数だけ手札をデッキに戻し、シャッフルする。


 その後出目の数だけカードをドローする。 ただし戻した手札以上のカードをドローした場合、戻した手札の枚数になるように、手札をデッキに戻す。

 またこの効果で引き直したカードは、ターン終了時まで召喚できず、魔法、装備、領域カードの効果を使用できない この効果は相手も使用できる。


 ライフコアを15支払うことで、このカードを破壊する事が出来る。』


 その領域が発動すると、周りは異空間でもいるかのように不安定な空間になった。 そして効果であるが、一番最初に手札交換が出来るというのは、考え方によってはアドバンテージになるかもしれない。


「早速使わせて貰うよ。 改変領域の効果によりダイスを振る。 その出目の分だけカードを山札に戻し、再度引き直す。」


 そして賽の目が振られる。 出た目は「6」。 つまり手札の総入れ替えが行われる事になる。


「まあ僕は先攻だし、攻撃できないから問題ないね。 戻して、引いて、1枚は再度戻すっと。 クールタイムに入り僕はエンディングを迎える。 さあ、そちらの番だ。」

「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 俺は奴が展開した「改変領域」について考える。 確かに手札の入れ替えというのは十分に仕事をする。 だが当然メリットだけではない。 いかに強力な効果を持つモンスターやカードだろうと、デメリットは存在する。


「俺もお前の「改変領域」の効果を使用する。」


 まず第一のデメリットは相手もこの効果を使えること。 これに関して言えば別段困らない。 領域カードである以上は効果は全体に及ぶからだ。


 俺の賽の目は「2」よって2枚のカードを山札に戻し、ドローする。 するとその引いたカードはまるで凍りついたかのように青白くなっていた。 そういえば「歴史改変の代償」を使った時はそのまま捨て場に送ってたから、どうやって見極めるんだろって思っていたが、これなら分かりやすいな。 石化よりも断然に。


 それにこの領域カードの2つ目のデメリットは、戻すカード枚数は賽の目に決められると言う点だ。 いくら序盤からしか使えないとは言え、手札の減った状態では使うタイミングに気を遣う。 間違えれば欲しい手札を戻すことになるからだ。 だからもし使うとするならば、やはりある程度盤面が揃ってから、と言う事になるだろう。


「俺はコストを6支払い「マジシャンドール」を召喚。 マジシャンドールの効果により、デッキからもう一体のマジシャンドールを召喚する。 さらにコストを支払い「ウエスタンヒーロー」を召喚。 コンバットタイム。 ウエスタンヒーローでライフコアに直接攻撃!」


 ウエスタンヒーローが銃を構えコイントスが行われる。 結果は表。 よって攻撃力の方でのダメージとなる。


「続けてマジシャンドールで攻撃!」


 これで2度の攻撃。 守るか、受けるか。


 相手はなにもせずにライフコアの攻撃を受けた。


「僕はコストを3つ支払い、インタラプトカード「細胞再生」を発動。 ライフコアに直接2回ダメージが入ったとき、1回目のダメージを回復する。」


 被害は最小限に、か。 予定調和と言うか、これは予測の範疇内。 なにもしてこないとは思ってなかったさ。


「だが俺にはもう一体マジシャンドールがいる! いけ!」


 そしてライフコアを削った。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」


「僕のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 さてここからだ。 前のターンでは手札の総入れ替えを行った。 そして最初の行動だから


「僕は改変領域の効果を使用。 出目は・・・「3」。 3枚手札に戻してドローする。 さてと、準備は整った。」


 何をしてくるか身構える。 しかし俺は新米兵の言ったことを忘れているわけではない。 どうなるのか相手の動きを待つ。


「僕はコストを16支払い」


 上級クラスのカード!


「君の場のモンスター2体を糧として、「土砂生災蛇 サンクラ」を君の場に召喚する。」


 そう宣言すると、俺の場のマジシャンドールとウエスタンヒーローが突如として現れた土砂崩れに巻き込まれる。 そしてその中から現れたのは、全長10メートルはあるだろう、砂色の蛇が見えたのだった。

ここからかなりの長期的な話を書いていこうと思っています。

皆様どうか最後までお付き合い下さい。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 効果は使用できない… 逆に言えばカードを使うことは出来る。(召喚、装備、展開) レアリティ金としては妥当か
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