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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第二の章 世界を回る
178/262

じわりじわりと

「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 相手の場には役割を終えた「消音のアルタチャールズ」のみがいる。 しかもあいつは次のコンバットタイムは攻撃できない。 一気に畳み掛けることは出来る。 が、あの一撃のため()()()ここまで無防備にするわけがない。 明らかに誘っている。 それが攻撃に対してか、魔法カードに対してか。 このゲームにだって読みあいはある。 ここは1つ、やり方を変えてみるか。


「俺はコストを支払い、魔法カード「バトルプライスレス」を発動。 コンバットタイムを行わない変わりに、カードを互いにドローする。」


 敢えて攻撃を仕掛けないことにする。 リカバリーが出来なくなる可能性も考慮はしているが、目に見えない罠であろうと、慎重に進めることが大事なのである。


「コンバットタイムが行えないので俺はクールタイムに入り、エンディングを迎える事にする。」

「ふっ。 私に勝てないと踏んで最初から防御の一手か? 悪党の癖に随分と小心者だな。」


 戦術的には結構悩まされたがな。 攻めなければ分からない部分もあったことだろう。 だがおそらくインタラプトカードにしても条件があるタイプだと睨んでいる。 マヤコン大臣はああ言っているが、実際のところはどうなのか分からない。 本当にそう思っているのか、内心は引っ掛からなかった事に舌打ちをしたがっていたのか。 とにかくその一手が相手にどう影響するのか。


「私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 私はコストを7つ支払い、領域カード「浅すぎる沼」を展開する。」


『領域カード:浅すぎる沼 レアリティ 紫 コスト 7

 このカードのコストよりも高いモンスターの効果は無効となる。』


 領域が展開されると、ピエロもウエスタンヒーローも足元を掬われるように、バランスが取れなくなっている。 だがそれはアルタチャールズも同じようで、踏みとどまっているのがやっとのように見えた。


「本来ならこれの効果によりアルタチャールズは攻撃が可能なのだが、効果が発動した後なので、攻撃は出来ない。 命拾いしたな。 クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。」


 なにがどう命拾いなのか知りたかったが、そんなことを知る理由はないので、そのまま続けることにした。


「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 俺はコストを7支払い「静かなる野獣」を召喚。 更にコストを支払い、装備カード「カーテン・ザ・マント」をウエスタンヒーローに装備させる。」


 ここまで妨害は無し。 そして領域カードはこちらにまで侵食している。 最近珍しいタイプだ。 基本的に領域カードは、自分を優位に進めるために使う奴らが多かったからか、全体的に領域が展開されるのはこの世界だと初めてかもな。

 そして効果が無くなっていると言うことは、ピエロはボールとして復活できないし、ウエスタンヒーローはコイントスでの運試しが出来ない。 更に静かなる野獣は相手の攻撃を耐えきれなくなった。


「しかし今のところはその程度で済んでいる! コンバットタイム! ウエスタンヒーローでアルタチャールズを攻撃!」


 別に効果が無くなったところで、ステータスにほとんど変化が見られないのなら、そう言った意味では強みになる部分もある。 その筆頭がウエスタンヒーローだ。 コイントスは強制なため、HP側で攻撃することも少なからずあるが、今はそれがないため、心置きなく攻撃を行えるのだ。


「・・・今のアルタチャールズは次のコンバットタイムに攻撃が可能状態にある。 これではこのカードは使えない。」


 そうしてウエスタンヒーローの弾丸がとらえどころの無い音に直撃した。 そして消滅する感触があった。 一撃で仕留められたので、次の攻撃を仕掛けようと思う。


「ピエロと野獣も攻撃をするんだ!」


 2体の攻撃で総合計ダメージは「20」、俺が食らったダメージよりも多くなった。 ライフコアの差は互角。 戦況はこちらが有利。 しかし状況が良いとは言いきれない。 相手の手の内がまだ読みきれない。


「これ以上はなにも出来ないか。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 私はコストを14支払い『矢吹草 フィナン』を召喚します。」


『モンスター:矢吹草 フィナン レアリティ 銅 コスト 14

 種族 植物族

 このカードが戦闘を行うとき、自分の攻撃力よりも高いモンスターと戦闘を行う場合、手札を1枚捨て場に送ることにより、相手のモンスターの攻撃力を半分にする。 そしてこの効果を相手は手札を1枚捨て場に送ることで無効に出来る。

 ATK 16 HP 20』


「そして・・・なるべくならこのカードを使いたくは無かったのだが仕方ない! コストを4つ支払い、魔法カード「ポイズンドリップ」を発動する!」


『魔法カード:ポイズンドリップ レアリティ 水色 コスト 4

 自分フィールドのモンスター、及び領域カードに「毒効果」を付与する。』


「これにより領域は「浅すぎる沼」から「毒々しい沼」に変わり、フィナンもまた変貌を遂げる。」


『領域カード:毒々しい沼 レアリティ 紫 コスト -

 このカードは「浅すぎる沼」に「ポイズンドリップ」を行った場合のみ変化する。

 相手フィールドにいるモンスターは、所有者のコンバットタイム終了時に、HPを3減らす。

 このカードは破壊できない。』


『モンスター:毒草 ファラスト レアリティ 銀 コスト -

 種族 植物族

 プラポレーションタイム時に一度、相手のライフコアに5ダメージ与える。

 このカードが戦闘を行うとき、相手のモンスター1体にHPに6のダメージを与える。

 クールタイム時にライフコアを3回復する。

 ATK 20 HP 16』


 フィールドがあっという間に毒々しい雰囲気になり、俺のフィールドにいるモンスター達も、気分を悪くしたようだ。


「やっぱり隠していたか。 だけど、それだけじゃなさそうだな。 隠し球は。」

「これ以上見せることは無いだろう。 ファラストの効果により、ライフコアに5ダメージを与える。 コンバットタイム! ファラストの効果は攻撃をするモンスター以外にも使用可能! よってHPの少ない「静かなる野獣」に効果を使用する! これでモンスターは減った。 更にウエスタンヒーローに通常攻撃!」


 そう言うとファラストはウエスタンヒーローに向かって草を伸ばした。


「ウエスタンヒーローに装備されている「カーテン・ザ・マント」の効果を使用。 ウエスタンヒーローへの攻撃は無効となる。」


 ウエスタンヒーローへ絡み付こうとした草達は、幸いにもウエスタンヒーローがしていたマントのお陰で、体を掴めずにいたので、命拾いをしたようだ。


「コンバットタイム終了時でも効果は発揮される。 ウエスタンヒーローとピエロにも毒が侵食する。 そしてクールタイム時に、ファラストはHPを3回復させる。 そして私はエンディングを迎える。 どうかね。 カード1枚1枚では純粋に使われないものでも、組み合わせで無限に広がるのだ!」

「あぁ、それはよーく知っているさ。 だが、それとこれとは話が別だ! 俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム!」


 その戦略はお前の専売特許じゃない。 まだカードは足りないが、俺にだって出来るんだ。 戦略的ミスか目先の欲に眩んだか、わざわざ残さなくてもいいマントを羽織ったウエスタンヒーローを残し、先に静かなる野獣の方を効果で破壊した。 カードゲームセンスに関しては少し低いようだな。


 毒々しい沼の効果によって俺のフィールドのモンスターは相手のコンバットタイム終了時に、必ず3のダメージを受ける。 しかしそれに対して体力の高いモンスターは俺のデッキには余程いないし、いたとしてもファラストもいる。 どのみち生半可なモンスターではすぐにやられてしまう。 ならばこのカードを使うのが得策か。


「俺はコストを支払い「怪盗ハンドスティール」を召喚! スティールの効果! 相手の手札のカードをランダムに選び、そのカードを俺が使用出来るようにする!」


 スティールがマヤコンの手札から1枚盗ってくる。 そしてそのカードを確認した。 そして俺は口角をあげた。


「・・・なかなかいいカードを盗ってきてくれたぜ。 スティール。」

現状

マヤコン ライフコア 76

毒草 ファラスト

毒々しい沼


セイジ ライフコア 85

怪盗ハンドスティール

ウエスタンヒーロー

サーカス団のピエロ

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