タッグパートナー サヴィ
さぁ、カードバトルですよ。
最初のダイスロールが始まり、そして出目が出る。 俺が「86」、サヴィが「21」、黒ローブが「81」、青ローブが「42」となり、順番は俺→黒ローブ→サヴィ→青ローブとなった。
「俺のオープニング、そしてドロー! プラポレーションタイム。 俺はコストを7つ支払い、「サーカス団のピエロ」を召喚する。 更にコストを7つ支払い、「静かなる野獣」も召喚する。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
「私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 私はコストを8つ支払い、領域カード「マジシャンエアポート」発動。」
『領域カード:マジシャンエアポート レアリティ 紫 コスト 8
フィールドに存在する「魔法使い族」は効果対象にならない。 フィールドに存在する「魔法使い族」が戦闘で破壊された時、モンスターが破壊されたプレイヤーは手札から、コストとレアリティの異なる「魔法使い族」をコストの半分を支払って召喚する。』
その領域が使われた時、下から滑走路のようなものが現れた。 しかし魔法使い族は飛ぶ時に箒を使ったり、風魔法で自分を浮かせたりするので、このようなものは本来必要ないんだが、まあ、あくまでもゲームだしいいのかな?
「そして私はコストを8つ支払い、「コールドマジシャン」を召喚する。」
『モンスター:コールドマジシャン レアリティ 桃 コスト 8
種族 魔法使い族
このカードが戦闘で破壊された時、自分フィールドに「魔術の氷像 このカードが戦闘で破壊された時、破壊したモンスターは次のコンバットタイムに攻撃宣言が出来ない ATK 4 HP 5」を1体召喚する。
ATK 9 HP 6』
うーん。 コールドって冷えるって意味だから、氷よりは弱い筈なんだが・・・まあカードゲームだし、関係ないか。
「クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。」
「あたいのオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 あたいはコストを4つ支払い、魔法カード「貯蓄壺」を発動。 更にコストを6つ支払い、魔法カード「魔素貢献の供物」を発動。 あたいのフィールドに「供物モンスター」を出すわ。 そして魔法カードを使った事で、「貯蓄壺」に「魔素石」を1つ入れるわ。」
俺との戦いで見せた動きを見せてくる。 この最初の動きが出来るか出来ないかで、サヴィの動きは変わってくるのだ。 魔素石は1つ入った。
「更にコストを5つ支払い、魔法カード「人工の魔素石」発動! 対象は「供物モンスター」よ!」
『魔法カード:人工の魔素石 レアリティ 紫 コスト 5
自分のフィールドのモンスターを1体捨て場に送る。 自分フィールドに存在するカードに「魔素石」を2つ乗せる。』
供物モンスターが破壊されると、中から3つの魔素石が現れ、そして貯蓄壺の中に入っていった。 そして更に別のところから魔素石が壺の中には入っていった。
「サヴィ、それは・・・」
「驚いたかしら? 私だって成長しているのよ? というよりも、この歳になっても、まだまだ成長出来るなんてね。 やっぱり外の世界は面白いわ。」
「外の世界って・・・まだ俺としか戦ってないだろ? 後はみんなのを見てただけだったし。」
「あら、対戦記録の事なら既に簡易メモで残してあるわ。 それにこれは貴方から学んだことよ?」
「自分のプラポレーションタイムにしか出来ないことを逆手に取られたから、すぐに貯めれるように組み換えたって所か?」
「そう言うこと。 だから次のプラポレーションタイムまで守ってね。 セイジ君。」
そうサヴィはウインクした。 確かに最初に戦った時よりは随分と早い展開に持っていっている気がするが、その分がら空きになりやすい。 守れるかどうかは俺の引き次第だ。
「あたいは貯蓄壺の効果を使うわ。 魔素石を取り除いて相手に・・・そうね、黒のライフコアの方に10のダメージを与えるわ。」
そうして赤くどろどろの液体は、黒ローブの方に飛んでいき、そのままダメージになる。
「クールタイムに入り、あたいはエンディングを迎えるわ。」
「ぐっ・・・あのような攻撃・・・先制でやるには早すぎる!」
「なに? これはカードゲームだけど制約上に乗っ取っているわ。 勝ち負けの拘りならこれが当然早いに決まってるでしょ? タッグルール、及びバトルロワイヤルでは、戦闘は出来ないけど、効果でならダメージは与えられる。 まさかそんなことが卑怯だなんて、生ぬるいこと言わないわよね?」
よっぽどさっきの言葉が効いたのかサヴィは、完全に相手二人に対してまだ穏やかな表情を見せている。 だが内心は今にも沸騰しそうなヤカンのよえな気持ちなのだろう。 それだけ魔法使いとしての自信とプライドがあるのだ。 彼女には。
「私のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。 私はコストを4つ支払い、魔法カード「平等の対価」を発動。」
『魔法カード:平等の対価 レアリティ 水色 コスト 4
相手のライフコアを5つ回復させる。 自分は1枚ドローする。』
「私は回復させる対象をパートナーに使い、私は1枚カードを引く。」
確かにそれなら回復とドローをこなせるのか。 相手のとは言っているが「相手プレイヤー」、つまり対戦相手だとは書いていないので、戦略としてはかなりいい。
「私はコストを7つ支払い「ガイアダイバー」を召喚する。」
『モンスター:ガイアダイバー レアリティ 紫 コスト 7
種族 魔法使い
このモンスターが攻撃を行う時、相手はこのモンスターに対して、効果を使用することが出来ない。 手札を1枚捨て場に送ることで、このカードは戦闘破壊から免れる。
ATK 8 HP 6』
「クールタイムに入り、私はエンディングを迎える。」
「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」
俺からコンバットタイムが行えるようになる。 俺のモンスターは2体。 相手は1体ずつだが、相手の領域カード「マジシャンエアポート」によって、魔法使い族はほとんど尽きることはないだろう。 最初にコストの低いモンスターを召喚した理由は、手札の高レアリティモンスターを召喚するための布石だろう。 しかしここはサヴィを守る為に、このモンスターを召喚しておこう。
「俺はコストを9支払い、「エクステンドガーディアン」を召喚する。」
エクステンドガーディアンはモンスターにしか効果の対象を選べない。 だが俺には「ツギハギの折り畳み盾」がある。 どっちを狙うにしてもダメージは安く済ませれる。
「あたいはコストを5つ支払って、インタラプトカード「緊急召喚術」を発動!」
『魔法カード(インタラプト):緊急召喚術 レアリティ 水色 コスト 5
相手がモンスターを召喚した時、自分のフィールドに「紛い人形 このカードが破壊された時、相手は手札を1枚引いた後に、手札を1枚捨てる。 ATK 3 HP 4」を1体召喚する。』
「なんだ。 モンスターいるじゃないか。 というかそれがあったなら相手のプラポレーションタイムの時に出してくれよな。」
「これは正確にはモンスターじゃないし、相手がモンスターを無条件で破壊してくるカードを持ってたら勿体無いじゃない。 相手にだけ優位に立たれるのは、癪だからね。」
考えてらっしゃることで。 さっきの「平等の対価」の時の応用をしたと同時に、壺の中に魔素石を増やすという魂胆もあったようだ。 サブミニノ・ハイロゥ。 彼女は魔法使いとしては超一流だが、カードバトルに対してはまだまだ学ぶことが沢山あるようだ。
「なら、こっちが優位になるようにするか。 コンバットタイム! 俺は「サーカス団のピエロ」でコールドマジシャンを攻撃!」
ピエロは出したボールを綺麗にジャグリングしている。 そしてその数はどんどん増えていき、そして最後に1つずつコールドマジシャンに跳んでいった。 そして相手はなにもしないでコールドマジシャンが破壊された。 差がそこまで大きくないが、ダメージは入った。
「コールドマジシャンの効果を発動。 戦闘により破壊されたので、「魔術の氷像」を召喚する。 更にコストを5つ支払い「マリンマジシャン」を召喚。」
『モンスター:マリンマジシャン レアリティ 桃 コスト 10
種族 魔法使い族
自分のフィールドにモンスターが存在する時、選択したモンスターは「1度だけ、戦闘では破壊されない」を付与する。
ATK 8 HP 12』
ということは魔術の氷像は次の攻撃は耐えれるという訳か。 それならそれでやりようはある。
「エクステンドガーディアンで氷像に攻撃。 破壊はされなくても戦闘ダメージは受けて貰う。」
そうしてエクステンドガーディアンの拳が氷像を砕こうとするが届かず、代わりにエクステンドガーディアンの拳の一部がライフコアにぶつかった。
「静かなる野獣で氷像にもう一度攻撃。」
これで氷像は破壊され、相手のダメージはそこそこ伸びたと思う。
「氷像の効果により、その獣は次のコンバットタイムに攻撃宣言が出来なくなった。」
まあ、それぐらいなら問題ない。 なんだったら野獣の弱点の事もあったので、逆に好都合だ。 しかしこいつら、戦ってみて分かるが・・・
「・・・まだ2ターン目だ。 どう転ぶかはまだ分からないか。 クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」
やっぱり1ターンで4人分のカードのデッキを回すのは本当に頭がショートしそうになりますね。




