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カードゲーム世界で始める下克上  作者: 風祭 風利
第二の章 世界を回る
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最終的には

「俺はコストを10支払い、魔法カード「歴史改変の代償」を発動! カードを3枚ドローし、その後自分の手札にあるカードを相手に見せた後捨て場に送る。 そしてそのカードはこのバトル中、いかなる理由でも使用が出来ない。 まずは3枚ドロー。 そして手札に来た「静電気発生装置」を捨て場に送る。」


 これで手札は増えた。 が、いかんせん向こうのフール・ジ・オリジンはこっちのキッキングホークの効果を持ってるし、マジシャン ワンを簡単には狙わせてくれない。 戦闘で破壊できないなら、効果で破壊してしまえば良いのだが、俺にはデッキの中に相手のモンスターを()()破壊するカードがない。


「この布陣が君を困らせる・・・か。 相手の力だが、借りることには十分な物だった。 1人でなんでもやろうとしていたことが、バカらしくなるくらいに。」


 急に自虐的になりやがった。 なんか色々とやりにくいな。 しかし下手に気を抜くわけにはいかない。 歴史改変の代償を使ったせいでコアは削れてしまったが、攻めておくのは悪手じゃないからな。 ここは身を削るのもやぶさかじゃない。


「俺はコストを8支払い「エイリアン・イン・ザ・マン」を召喚。 コンバットタイム、インファイトラミアでフール・ジ・オリジンを攻撃。」

「・・・良いだろう。 その攻撃を受けよう。」


 む、ダメージ覚悟で取りに行ったか。 どのみち2回目の攻撃で潰されちまうからな。 下手に効果で凌ぐよりも、フール・ジ・オリジンの第2効果を使った方が強いわな。


 インファイトラミアはその場で回り、砂のキッキングホークを破壊する。


「くっ。」


 ダメージ的にはそこまで多くはないものの、そろそろ戦略を考え直さないと、そのままじゃやられるぜ?


「インファイトラミアの効果。 戦闘破壊したモンスターの攻撃力の半分を加える。」

「その効果の処理終了時、フール・ジ・オリジンは、インファイトラミアを貰う。」


 砂を取り込んだと思ったら、急にインファイトラミアがうねりだし、マジシャン ワンの隣に寄り添った。 攻撃力がそこそこ上がっている状態のインファイトラミアは、今の俺のモンスター陣にはきつい。


「そしてハイプリエステスの効果でドロー。 くっ。 また魔法カード・・・」


 これでまた自分に5ダメージが入る。 ハイプリエステスの効果で、まだこちらに攻撃が当たっていないのは幸いだが、油断をするのはよくない。 それにインファイトラミアが向こうの手に渡ったので、枚数有利も無くなった。 優先すべきはインファイトラミアだろう。


「だったら自らの手で倒すのみ! エアーフライトプレインでインファイトラミアに攻撃!」

「いくら敵になったとは言え、君は仲間だった者に対しての慈悲はないのか?」

「勘違いするな。 例え敵になろうとも、仲間を奪い返すだけだ。 それが敵に洗脳されていようとな。」


 今回の場合は例外的になってしまっているが、そうならないように徹底するのみだ。


 エアーフライトプレインの攻撃力ではインファイトラミアの体力の半分も削れない。 こればかりは仕方ないことだ。 キッキングホークは前のターンで攻撃を止めるために効果をつかっていて、その反動でこのコンバットタイム時には攻撃が出来ない事になっている。 だがとにかく次のターンまで凌ぐしかない。


「クールタイムに入り、俺はエンディングを迎える。」

「僕のオープニング、そしてドロー。 ・・・! 遂に運命は、我が元にやってきてくれたか・・・プラポレーションタイム!」


 やっぱりこの局面で引いてくるよな。 タロットの中で一番危険なカードは、自分の知識の限りでは13番目の「死神」のカード。 だがルールが違う上に、タロットのことを知らない以上は、なにが来るかが予測できない。


「僕はコストを21支払い、「ザ・ワールド・オブ・キング」を召喚!」


『モンスター:ザ・ワールド・オブ・キング レアリティ 金 コスト21

 種族 悪魔族

「召喚時」相手は次のターン、行動が出来なくなる。

 このカードは相手のモンスター、全てに一度ずつ攻撃が可能。

 攻撃力を半分にすることで、相手のライフコアに直接攻撃が出来る。

 このモンスター以外のモンスターは攻撃が行えない

 自分フィールドのモンスター一体を捨て場に送ることで、その体力分のライフコアを回復する。

 ATK 24 HP 25』


 現れたのは時計の杖を持った、まさしく威厳のあるキングの姿。 まあ、それはそうだよなと納得する。 タロットでも「世界(ザ・ワールド)」はかなり後の方の番号だしな。


「ザ・ワールド・オブ・キングの効果。 僕のフィールドにいる、君のモンスターを捨て場に送り、その現在のHPの数値分回復する。 倒せなくて残念だよ。」


 そう言ってインファイトラミアを捨て場に送り、ライフコアが回復した。 もちろんインファイトラミアは俺のデッキのモンスターなので、持ち主の所の捨て場に送られるが。


「そして攻撃力を半分にすることで、このモンスターはライフコアに直接攻撃が出来る。」


 次のターン、俺はなにも出来ないから、確かに一番の有効打ではある。


「コンバットタイム! ザワールドオブキングでライフコアに直接攻撃だ!」


 当然そうしてくるのは分かってる。


「だが忘れてるとは言わないよな? キッキングホークの効果でこの攻撃を無効化する!」

「・・・くっ!」


 さてその悔しさは、攻撃が通らなかったことか、それともキッキングホークの効果を忘れていたものか。いくらライフコアが多少潤って、次に俺がなにも出来ないからって、やっていることが迂闊すぎるぜ?


「クールタイムに入り、僕はエンディングを迎え、そして君のターンがスキップされることにより、再度オープニングを迎える! そしてドロー! プラポレーションタイム。 そのままコンバットタイム! ザ・ワールド・オブ・キングはそれぞれのモンスターに1回ずつ攻撃が可能! まずはバンブーチャイ・・・」


 そのまま攻撃するのかと思いきや、カリオンは言葉を詰まらせた。


「どうした? 狙うんじゃないのか、 バンブー()()()()()を。」

「い、いや。 何故だ? 何故バンブーチャイルドはいつの間に、バンブー()()()に進化していた?」


 カリオンが驚くのも無理はない。 そこにいたはずのバンブーチャイルドは、バンブーナイトに進化していたのだから。 とはいえ、俺はその理由を知っているので説明に入る。


「バンブーチャイルドの効果は俺の2回目のオープニング時にバンブーナイトへと進化する。 だからいくらお前がターンの動きを封じようと、そのターンは()()()()処理になる。 だからバンブーチャイルドの効果が適応されて、バンブーナイトに進化できたって事だ。」

「くっ! だがバンブーナイトは破壊させて貰うぞ!」

「だから忘れてるんだって。 俺の手札にこれがあることもな。 俺はコストを7つ支払い、インタラプトカード「ツギハギの折り畳み盾」。 これでバンブーナイトへの攻撃は無効。 更にコストを3つ支払って手札に戻す効果を得る。」

「だがまだ攻撃は出来る! 今度はエイリアン・イン・ザ・マンに攻撃! そしてコストを9つ支払い捨て場から「タワーオブサンダー」発動!」


『モンスター:タワーオブサンダー レアリティ 桃 コスト9

 種族 機械族

 このカードが捨て場にある時一度だけ、コストを支払う事で、相手モンスター全てに3のダメージを与える。

 ATK 6 HP 12』


 効果を使った瞬間に、全員に落雷が落ちてきた。 やはり「(ザ・タワー)」は捨て場にあって初めて効果を発揮するものか。 しかしようやく自分の思うように動かせるようになったんじゃないか?


「しかしエイリアン・イン・ザ・マンもダメージがでかくなるな。 キッキングホークの効果でそれも無効化だ。」

「これでもう攻撃は止められない。 キッキングホークとエアーフライトプレインに攻撃! その2体には退場して貰う!」


 確かにもう止める方法がないため避けられない。 2体がやられたことにより、ダメージ量がとんでもないことになってしまった。 形勢は一気に向こうに持っていかれてしまった。


「クールタイムに入り、僕はエンディングを迎える。」


 俺もあいつも状況は五分五分だ。 ま、向こうに自信がついただけでも、よしとするかね。 俺はカリオンの優柔不断さに目を向けていた。 あれだけの考えがありながらも何故実行に移せなかったのか。 それは奴に、領主としての自信が無かったからである。 なので、自分は出来るのだと言うことを知らしめたかった。 とはいえここで負けるのは、少し違う。 自信をつけるための勝負だが、調子に載らせたいわけじゃない。 この状況を打破しなければならない。


「俺のオープニング、そしてドロー。 プラポレーションタイム。」


 さて俺のデッキと手札に、逆転の一手となるものはあったかな? そんなことを思いながら引いたカードを見れば・・・


「・・・ふっ。 やっぱりここぞって時に来てくれるな。 お前は。」


 手札を確認し、勝利への方程式を作り上げる。 一歩間違えれば逆に負ける諸刃の剣。 だからこそ示す。 勝利へと導くのは、必然の力なのだと。

なにを引いたのでしょうか セイジは

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