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平凡なる皇帝  作者: 三国司
第三章 誘拐と砂漠と最後の王子と

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登場人物おさらい

しばらく休止していたので、登場人物紹介を挟んでみました。

これまでの簡単なあらすじは次話の前書きにあります。

――ハル一行――


【ハル】

 主人公。14歳。竜人と人間のハーフ。

 小柄で童顔。容姿も魔力量も平凡だが、緑金の美しい目を持つ。薄茶色の髪は母親のフレア似だが、それ以外は父親のエドモンド似。両親ともに亡くなっている。

 甘いものが好き。ドラゴンにやたらと好かれる。

 クロナギに会うまでは下女として働いていた。父親を知らないまま人間であるフレアに育てられるが、クロナギから父親がドラニアス帝国の皇帝だった事を教わる。

 ドラニアスの皇位継承権を持つ者はハルしかいないが、ハルは平凡な自分は皇帝になんてなれないと拒否している。

 


【クロナギ・ロード】

 見た目の年齢は25歳前後。漆黒の髪と瞳を持つ美形の竜騎士。上級貴族出身。武器は黒い長剣。

 皇帝の護衛を専門とするエリート部隊、ヴィネスト所属。冷静で面倒見がいい。

 エドモンドが亡くなった事をフレアに知らせようとジジリアを訪れるが、そこでフレアが病気ですでに亡くなっている事と、ハルという忘れ形見が遺されている事を知る。

 ハルの平凡ではない部分に気づいて、最初から従う。

 クロナギはハルに皇帝になってほしがっているが、ハルが嫌がっているので強く出られない。

 ハルの過保護な保護者その1。



【アナリア・フェニックス】

 金髪に紅い目の美女。ヴィネスト所属の竜騎士。上級貴族出身。武器は長鞭。

 気が強くわがまま。クロナギとは幼なじみ。

 エドモンドを愛するあまりフレアに嫉妬し、その娘であるハルの事も憎んでいたが、実際にハルと接して嫉妬や憎しみを捨てる。

 それ以後、エドモンドに瓜二つなハルを溺愛する。

 ハルの過保護な保護者その2。



【オルガ・エルナン】

 筋肉質で体格のいいヴィネスト所属の竜騎士。黒髪の短髪。下級貴族出身。武器は上腕から拳までを覆う鋼の改造籠手。

 レオルザークの指示でクロナギを連れ戻しに来たが、面白そうだからという理由で、ソルとともにハル側につく。

 性格は豪快で大雑把。クロナギ、アナリアの二人と違い、ハルにも気を遣わない。ハルにとってオルガは気のいい兄のような存在。

 趣味はハルを可愛がる(からかう)事。兄がほしかったハルは構われるのを嬉しいと思う時もあるし、ちょっとやめてほしいなと思う時もある。

 


【ソル】

 銀髪、細身の野性的な竜騎士。庶民出身。ヴィネスト所属だが、護衛というよりオルガと組んで敵に特攻する事が多い。武器は二本の曲刀。

 戦う事が何より好きだが、戦っていない時はぼーっとしていてわりと無害。竜人にしてはよく眠るし、酒に弱い。

 ハルの事は特別な子どもであると感じているので、一応ちゃんと守る。普段はお互いに空気のような存在(いい意味で)。

 クロナギやアナリアのように必要以上に世話を焼く事もなく、オルガのように激しい構い方をしてくる事もないという点で、ハルはソルに安心している。



【ラッチ】

 橙色の子竜。子どもというより、まだ幼児。性格はひょうきん。

 ハルがなんとか抱っこできるくらいの大きさで、ずっしり重い。

 ドラゴンはドラニアスにしか生息していないので、ラッチは卵か赤ん坊の時に密猟者によってジジリアへ攫われてきたのではと思われる。その後自力で逃げ出してきたところでハルと出会う。

 ドラゴンには小型の飛竜と大型の岩竜の二種類がいるが、ラッチは飛竜。



【ヤマト】

 短い黒髪の竜騎士。地味だが暗すぎず、爽やかだが目立ち過ぎない特徴のない容姿。

 ヴィネスト所属だが、偵察任務専門なのでクロナギたちに比べれば弱い。しかし気配を消すのは誰よりも上手い。

 体格も竜人にしては小柄。よく普通の人間に間違われる。名前と顔を覚えてもらえず、他人からよく忘れられる。

 レオルザークの指示で、クロナギたちを尾行している。





――ドラニアス帝国――


【エドモンド・リシュドラゴ】

 ドラニアス帝国の先代皇帝。竜人。一年前にラマーンの国王に殺されている。

 エメラルドを溶かしたような緑の髪に、緑金の瞳。顔立ちは童顔で、平凡。

 ドラニアスの皇帝は戦う必要のない存在なので、他の竜人と違って戦闘能力は高くなく、身体能力も低い。

 フレアを愛するも、寿命の違いなどもあり、フレアには人間の伴侶がふさわしいと別れを決める。フレアが妊娠している事は知らなかった。



【レオルザーク・バティスタ】

 ドラニアス帝国竜騎士団の軍団長(通称、総長)で、ドラニアス最強の竜騎士。

 皇帝のいなくなったドラニアスを一つにまとめようとしている。

 真面目で責任感が強く、それゆえに頑固。

 人間として育った混血のハルの存在はドラニアスを混乱させるとして、歓迎していない。エドモンドの血を引いている事も確かなので危害を加えたくないが、ドラニアスの安定のためには最悪抹殺しなければならないと考えている。



――その他――


【フレア】

 ハルの母。春の女神のような、おっとりした美人。病弱。

 エドモンドと別れてジジリアに戻ってきてから、自分が妊娠している事に気づく。

 ドラニアスで皇帝に代々受け継がれてきた指輪をエドモンドから貰っていて、別れた後もその指輪についた緑金の宝石を見てエドモンドを思い出していた。

 今はその指輪はフレアの形見としてハルが持っている。

 

 

――国名――


【ジジリア王国】

 ハルが母親のフレアと住んでいた国。フレアの故郷。


【ラマーン王国】

 ラマーンの国王がドラニアス皇帝であるエドモンドを魔術で操ろうとして、誤って殺してしまった、という事件を一年前に起こした。

 国王始め、王族は全員ドラニアスの竜騎士によって処刑されたが、末の王子はどこかへ逃亡していて見つかっていない。竜騎士は今もその王子を探している。

 

【ドラニアス帝国】

 誇り高く、独特の流儀を持つ竜人たちが住んでいる竜の国。世界の西の果てにある大きな島国。ハルが暮らしていたジジリア王国の、隣の隣にある。

 排他的で、間に海を挟んでいる事もあって人間の住むいくつかの国とは交流がない。

 竜人は元々個人主義なので、国民の心を一つにまとめていた皇帝がいなくなった今、国内の情勢は不安定になっている。

 

 

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