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才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!  作者: にのまえ


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57話

 急いで森を出て僕とラテはホウキにのり、オオカミの親子はラテの魔法で空を飛び、空をかけている。こんなすごい魔法まで使えるラテに驚くも、羨ましさが勝つ。


「ラテ、その魔法を僕も覚えたい!」

「いやぁ、無理っすね。ノエール様はまず、基本から始めないといけないっす。さっき、森を光らしたばかりっすよ」


「そうだね」


 即答のラテに、この魔法を僕が使うのは難しいことを知る。――わかってる。僕が魔法を使えば、大量の魔力を溢れさせ、ピカッと光ってしまうなんて……。


(チート級の魔力を持つのはいいが、元々の不器用と、扱いが難しい。まったりスローライフもいいが……あの光は何かとまずい、少し力を入れてみるかな)


「わ、わ、わぁ! 母ちゃん、空を飛んでいるよ」

「ええ、飛んでいるわね」


 ケガが完治したお母さんと、仲良く空をかける子供のオオカミにほっこりする。


「もうすぐ僕の屋敷に着くよ。ついたら、何か食べよう」

「はいっす!」


 親子にも声をかけて、僕達は辺境地の屋敷に到着した。僕はすぐ庭のエアーテントの中で食料を漁る。この中には一日恩恵で貰える食料を入れている。


(千円以内だけど、毎日となれば溜まるもんだなぁ。生物などは、アイテムボックスに入っているし)


「パンもいいが。アイテムボックスに残ってるハンバーグと大量のパスタとミートソースで、ハンバーグのスパゲッティにしよう」


「いいっね」


 焚き火に火をつけ、大きな鍋と小さなに魔法で水を張り、お湯を沸かす。お湯が沸いたら塩を入れてパスタを茹で、もう一つの鍋でレトルトのミートソースを温める。


「ラテ、中のキッチンでハンバーグ焼いてきて」

「了解っす!」


 アイテムボックスから取り出した、大きなハンバーグを四つ持って、キッチンへと向かった。この様子を見つめる、お母さんオオカミと涎を垂らす子供のオオカミ。


「もうすぐ出来るから、一緒に食べましょう!」

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