表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!  作者: にのまえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/63

41話

 チェルシーと叔父様は、生姜焼きに満足して、転移鏡で帰っていった。


 あ、そうだ。チェルシーの叔父様、只者じゃなさそうだったからステータスを見ておくべきだった、と、キッチンで皿を洗いながら思い出した。


 あの話し方と、叔父様の頭に生えたツノと、お尻から伸びた尻尾。まるで物語に出てくる魔王みたいだ。いま、僕がいる異世界には召喚された勇者がいるのだから、魔王がいたっておかしくはない。


 ……とはいえ、あの人が魔王だとは限らない。


 僕の隣で皿を拭いている、ラテに叔父様のことを聞いてみるのもアリだけど、次に来たときに尋ねればいいか。


「皿洗い終わり!」

「終わったっす」


「ふぅ、ラテ。今日は疲れたし、白菜の種まきは明日にして、夕飯まで、ちょっと休憩にするよ」


 朝からガッツリ生姜焼きを食べたので、昼はアイテムボックスに入っていた、菓子パンとコーヒーで軽く済ませた。


「了解っす。俺っちも、片付け終わったら部屋で昼寝するっす」


「昼寝かぁ、いいね。僕も部屋で少し寝よう」

「では、三時間くらい経ったら起こしますっす」

「ありがとう、頼んだよ」


 片付けを終えた僕とラテは、それぞれの部屋で昼寝に入った。


⭐︎


「失礼しますっす。ノエール様、時間っす。起きてください」


 三時間くらい経ったのだろう。ラテが部屋に来て、僕を起こしてくれた。寝てから三時間、今が午後四時過ぎなら、そろそろ夕飯の支度をはじめる時間だ。


 ……いや、その前に。今日はテントを建て替えるのもいいかもしれない。


 ラテにお礼を言い、僕はアイテムボックスを開く。中から取り出したのは、真ん中にポールを立てる、四人用のモンゴル式テントだ。


 テントの中にベッドは置かず、ポールを囲むようにクッションと、丸いテーブルを配置すれば、みんなで中で座って食事ができる。


 ーーなかなか、いい案かもしれない。



 さてと、今日の夕飯をどうするかだ。うーん。今日はパスタな気分だから。焼くだけで済むハンバーグをのせたボロネーゼパスタと、ニンジンサラダ、ウインナースープにするかな。


 その夕飯を作る前に、チェルシーに頼まれた転移鏡の部屋を、創造魔法で整えておこう。僕は部屋を出て庭へ向かうと、ラテがチェアに腰かけて、まったりしていた。


「おはよう、ラテ。チェルシーが置いていった転移鏡の部屋を綺麗にしたいんだけど、チェルシーってどんな部屋が好きか知ってる?」


「おはようっす。チェルシー様の好みっすか? えーっと……ピンクで、ひらひらが付いた部屋で寝てみたいって言ってたっす」


 ピンクで、ひらひら? それって、お姫様みたいな部屋……ってことか? うーん、男の僕にはあんまりイメージが湧かないな。


 ここは、神様に相談してみた方がよさそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ