表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!  作者: にのまえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/63

28話

 ラテの能力を見て、正直な気持ち羨ましい。

 でも、ここで神様に頼めばお詫びで、その「緑の手」のスキルは手にはいる。……だけど、そのスキルを手に入れたら? ラテの仕事を、僕が横取りした感じになる?


 ――ラテとは、これから一緒に楽しく過ごんだ。すごく、気になるスキルだけど、やめとこう。


 僕はアイテムボックスからジャガイモ、半分のニンジン、四分の一のタマネギを取り出した。いまから種生成魔法で、これらを種にして畑に植えようと思う。伯爵家からも一応、異世界の野菜は何個か拝借したけど、やっぱり植えるなら前世の野菜がいいよな。


 ――味も美味いし。


 僕はシートを引いて野菜を乗せ「種生成」と唱えて、ジャガイモ、ニンジン、タマネギの種を生成する。魔法により、シートの上に置いたジャガイモ、ニンジン、タマネギが種に変わる。


 そうだ。ついでにバラの種も生成してと、隅に置いたバラの種も生成した。今、バラの種は使わないから、アイテムボックスから、チャック付きのプラスチック製の袋を出して中にしまう。


「お、まぶっ……野菜たちが種になったっす。ノエール様、凄いっす!」


 僕が魔法を使ったから眩しいのだろう、瞳を細めにした、ラテが種が乗ったシートをのぞく。


「ふふ。そんなことないよ。僕よりも、この種生成魔法が凄いんだ」

 

「はい、ノエール様の言うとおり魔法はすごいっす。それを簡単に唱えて、出来てしまうノエール様も凄いっす」


「……え、そうかな、ありがとう。さぁ、ラテが作った棚を畑に植えようと。――あ、土を盛り上げて、そこに種を植えるんだったかな?」


 土を盛り上げるのには農具が必要だけど、僕は持っていなかった。どうするかな? そうだ、神様に聞いてみよう。


(神様、この土地に種を植えたいんだけど、いいやり方がありますか?)


 僕の質問に、神様からの答えがすぐに帰ってくる。


《あります。ノエールの創造魔法、土魔法を使い、畑を作って、土を盛り上げてみるのはどうですか?》


(おお、そうか、土魔法と創造魔法で土を盛り上げればいいのか。やってみます、ありがとうございます)


 僕は、神様への質問を終えて僕は創造魔法で創造して、土魔法を使う。畑は子供の頃に行った田舎の父方の実家でしか、しっかり見たことはないけど、多分これであっているはず。


 ラテがふわふわにしてくれた土を、細長く直線状に盛り上げて……。よし、よし上手くいっている。ここがジャガイモの畑、隣がニンジンの畑、タマネギの畑だと土を盛り上げた。


「よし、上手く出来た! ラテ、あとはここに種を植えるだ、植えよう!」

 

「はいっす!」


 ラテは緑の手を使い、僕は……魔法を使わず、一つずつ種を植えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ