13話
お腹いっぱいになった僕とラテはエアーフレームテントの、エアーベッドの上でまったり過ごしている。ミルク、モカ、ラテ、と悩んでラテと名前を付けたがなかなかいい名前だ。
僕の使い魔となったラテのステータスを、こっそりのぞく。
名前 ラテ(百八十五歳)
種族:魔族
職業:ノエールの使い魔
能力値
・ 体力 5000
・ 魔法 9000
・ 攻撃力 7500
・ 防御力 6500
・ 敏捷:8000
スキル
・ 緑の魔法
・ 緑の手
・ 気くばり
・ 調合
・ 製薬
固有スキル
・ 植物鑑定
緑魔法、緑の手は畑で使えそうだし、製薬って薬も作れるのか? この固有スキルの植物鑑定もすごいぞ。ラテの数値からして戦闘もできそうた。んーん? ラテはかなり優秀じゃないか?
僕はあまりにもすごい、ラテのステータス画面に釘付けだった。その僕の隣で、ラテが聞いた。
「あ、あの、お寛ぎ中すみません。ご主人様の名前を教えてください」
――僕に名前? あ、ラテに自分の紹介をしていなかった。
「ごめん、まだ言っていなかったね。僕の名前はノエール、今日この屋敷に引っ越ししてきた。屋敷はボロいけど、ゆっくり住める様にしたいと思っている」
「屋敷の修繕ですか? はい、かしこまりました、ノエールご主人様。本日からよろしくお願いします」
と起き上がり頭を下げた。
「ご主人様はやめて、ノエールでいいよ」
「わかりました、ノエール様」
ちょこんと僕の隣に座るラテは、エアーフレームテントの窓から見える屋敷を見上げた。
「……それにしても、ラテの歳って百八十五歳なんだ。ずいぶんと長く生きてるんだね」
「え? あ、はい……魔族は長命なので。まだまだ未熟者です」
僕にステータスを見られたとわかり、ラテは少し頬を赤らめて、恥ずかしそうに目をそらした。
「でも、スキルも豊富だし、植物鑑定なんて僕にはできないことばかり、畑仕事で頼りにするよ」
「はい、ありがとうございます。全力でサポートさせていただきます」
「……今から。水回りを作ったほうがいいかな? 夕飯まで時間があるから、一緒に屋敷を見に行くかい?」
「屋敷の見学ですか? 行きます。お手伝いいたします」
もう、ベッドで少し休んでから、屋敷を見に行こうと話した。




