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第13話『おっさん、訴える』

長らくお待たせしました。

おかげさまで体調はばっちりです。

お待たせしたお詫びというわけではありませんが、今回は少し長めです。

……といっても、改稿前に追いついたくらいですが……。

「しーっ!! 大きな声出さないで……!!」

「ご、ごめん……つい……」


 自分を救出に来たという言葉に驚き、大声を上げてしまったバレウを窘めたロロアは、不安げな表情で敏樹を振り返った。


「大丈夫。いまは完全に室内の音を遮断してるから。ただ、それだとちょっと疲れるんで、遮音のレベルは落とさせてもらうよ?」

「わかりました。バレウくん、ちょっとだけ声のトーンを落としてね」

「えっと、なんだかよくわかんないけど……うん」


 バレウが頷くのを確認した敏樹は、自分たちの周りにだけ薄めの【結界】を張り、レベルを抑えた〈音遮断〉を付与した。


「ロロアねーちゃん、助けに来たって、どういうこと?」

「そのままの意味だよ。ここから出してあげる。今日このまま帰るっていうわけにはいかないけど、近いうちに必ず」

「ほんとに……!?」


 蜥蜴頭なので表情はわかりづらいが、口調や雰囲気からバレウが一瞬喜んだのは感じ取れた。

 しかし、その感情はすぐに消え去る。


「心配してくれてありがとね、ロロアねーちゃん。でもオイラは大丈夫。ここの人はよくしてくれてるから」

「バレウくん……」


 バレウはそう言うが、彼の身体には目立つ場所だけでもかなりの傷が確認できた。

 精人は人と比べ物にならない回復力を有しており、多少の傷であれば数日で治るうえに、傷痕が残ることもあまりない。

 若いとはいえ精人として獣の因子が多く発現しているバレウにも、その尋常ならざる回復力は備わっているはずだが、にもかかわらずこうも多くの傷痕が残っているということは、回復力が及ばないだけの深い傷を受けたか、あるいは日常的に傷を負わされているということになる。


「それに、三代仕えれば帰してくれるっていう約束だしね。オイラにしてみりゃ大した時間じゃないよ。それまでここでのんびり暮らすからさ、心配しないでよ」


 声が震えている。

 いますぐここから出たい、故郷の集落に帰りたいという想いを抑えての強がりであることは明白だ。


「……っ!」


 敏樹にはわからないが、バレウの微妙な表情の変化に気づいたであろうロロアは口元を押さえて息を呑む。

 わずかではあるが肩が震えているのは、悲しみのせいかあるいは憤りのせいか。


「バレウくん聞いて」


 何度か深呼吸をして心を落ち着けたロロアは、バレウの肩に手を置いて静かに告げる。


「もう、森の野狼はいないよ。みんなでやっつけたから」

「え……?」

「それに、ニリアちゃんも助けたから――」

「はぁっ!? ちょっと待っ――」

「しっ……!!」


 ニリアの名を聞いたバレウは、突然声を荒らげ、ロロアに詰め寄ったのだが、すぐに口を押さえられた。


(ニリアさんてのはたしか、シーラたちと同じ牢にいた娘だったか)


 最初に山賊団のアジトへ侵入した際、シーラたちと同じ牢に囚われていたふたりの水精人を思い出す。

 ふたりとも獣の因子が少ない、獣人のような姿だったはずだ。


「どうしたの、急に?」

「あいつら……姉ちゃんには手を出さないって約束したのに……!!」


 なんとか落ち着こうとしながらも、感情を抑えきれず震える声をバレウは呻くように発した。

 どうやらあのとき助けたニリアという女性は、バレウの姉であるらしい。


「結婚したばっかだったのにっ……!!」


 バレウは若いが子供ではない。

 人に近い姿を持つ姉が、山賊団のアジトに囚われて何をされていたのか、想像したくもない光景が思い浮かぶのだろう。

 彼は目元を覆ってボロボロと涙を流し始めた。


「バレウくん……」

「うぅ……姉ちゃん……」


 ロロアはバレウを抱き寄せ、なだめるように優しく背中をさすり始めた。


「さて……そうなると、三代仕えて解放ってのもあやしくなってくるな」

「っ!?」


 敏樹の言葉に、バレウは弾かれるように顔を上げたあと、不安げな様子でロロアを見た。


「バレウくん、どうする?」

「ロロアねーちゃん、オイラ……オイ……ラ……」


 泣きながらわなわなと口元を震わせていたバレウは言葉をつまらせ、ロロアに縋るような恰好でしがみつく。


「オイラ、ここから出たい……。姉ちゃんに……会いたいよぅ……」


 ロロアはバレウの頭を胸に抱き、ポンポンと優しく背中を叩いたあと、顔を上げて敏樹を見た。

 その視線を受けた敏樹は力強く頷いた。


「その言葉が聞きたかった」


 敏樹の言葉を聞いたバレウは、少ししゃくりあげたあと顔を上げ、どこか戸惑いの色を帯びた金色(こんじき)の瞳を敏樹に向けた。


「おっちゃん……だれ……?」


 その問いかけに敏樹は口角をあげ、少々芝居がかった笑みを浮かべた。


「大下敏樹、40歳」


**********


「で、これがその時の様子だ、と……?」


 翌日、敏樹は天網監察書に赴き、スマートフォンを提示した。

 現在そのモニター上では、昨夜録画したバレウの証言映像が流れている。

 その映像を見るマーガレットとテレーザの顔には困惑の色が強く表われていた。


「あの、これは映し身の魔道具でいいんでしょうか? こんなに小さいものは見たことがありませんけど……」


 マーガレットは映像の内容よりも、それを映し出す道具のほうが気になるようだ。

 一応この世界には映像や音声を記録する魔道具が存在する。

 ただし、それは非常に大掛かりかつ高価なもので、庶民がおいそれと手に入れられるものではない。


「それに、こうもはっきりと、しかも長時間記録できるものなど、聞いたことはないな」


 そしてこの世界にある映し身の魔道具は、かなり低い画質でせいぜい数分間記録できる程度のものだった。


「なぁ、トシキよ。お前、これ1台で億万長者になれるのとちがうか?」

「……ですね。オークションに出せば、孫の代まで遊んで暮らせるだけのお金が手に入るでしょうね。オーシタさまはいったいこんなものをどこで――」

「それは聞かない約束ですよ」


 敏樹はこの世界の映像記録装置が元の世界のものに比べて遥かに劣っていることを知ったうえで、スマートフォンでの録画と再生を試みた。

 特異な魔道具を使うこととそれについては一切質問、口外はしないと約束してもらったうえで、だ。

 このふたりであれば信用できると思ったし、仮に彼女らがスマートフォンについて吹聴したところで、誰も信じはしないだろう。


「――そうでしたね。失礼しました」


 敏樹の言葉を受け、マーガレットは軽く頭を下げた。


「しかし、これは副隊長宅に忍び込んで記録したのだよなぁ?」

「ええ、まぁ」

「だったらそのまま連れて帰ってくればよかったのではないか? まさか奴も精人がいなくなったなどと訴え出るわけにもいくまいし」


 テレーザの言うとおり、バレウを救出するのは簡単だった。

 余人ならいざしらず、敏樹には〈拠点転移〉があるのだから、邸宅に忍び込んでバレウのもとへたどり着いた時点で救出は成功したも同然なのだ。


「まぁ彼ひとりを助けるならそれでいいんですけどね。逆に言えばそれだと彼しか、あるいは俺が直接接触した精人しか救えないじゃないですか」

「ふむう……」

「俺としては天監に動いてもらって、精人を拐かした連中には天誅がくだることを知らしめたいわけですよ」


 本来露見するはずのない精人奴隷の存在が、暴かれる。

 あるいは、仮に露見したとしてもこれまでならもみ消せていたはずの罪で裁かれる。

 そのことを広く知らしめることで、精人に対する人身売買を抑止するというのを、敏樹は狙っているのだ。

 多少の犠牲は覚悟の上で。


「そういうことであれば協力するにやぶさかではないが……。どう思う、マーガレット?」

「そうですね……」


 そこでマーガレットは軽く咳払いをし、スマートフォンを指差して敏樹を見た。


「これについては触れないようにとのことですので、この記録を証拠として提出する気はないということですね?」

「そうですね。あまり人に知られたくないものではあります。どうしても必要ということであれば、考えなくもないですが……」

「いえ、結構です。よくよく考えれば、未知の魔道具で記録したものが証拠として採用されるとは限りませんからね。しかしそうなると……」


 そこでマーガレットはテレーザを見た。

 テレーザもマーガレットを見返し、お互いに何かを確認し合うように頷いた。


「少々お待ちくださいませ」


 そうひと言ことわったあと、マーガレットはさらさらと書類を書き上げ、デスクにあったケースに収めた。

 通信箱を使って敏樹の訴えを上役に伝えたのであろう。

 数分で甲高い鐘の音がなり、それを合図にマーガレットが箱を開けると、先ほどとは明らかに質の異なる紙が出てきた。


「ま、こうなりますわね」

「ふふ……だな」


 ふたりは少し呆れたように笑い合う。


「えっと……」


 戸惑う敏樹に、マーガレットはいましがた取り出した紙を見せた。


『貴殿らの責任のもと、最善を尽くすべし』


 他にも定型文やら責任者の名前やらがつらつらと書かれていたが、その書面の真意はその一文に凝縮されていた。


「つまり……?」

「我々の判断で好きに動いていいということだな。捜索だろうが捕縛だろうが」

「ただし、あくまで私どもの責任で、ということではありますが」


 何をどうせよという具体的な指示はないので、もし何らかの成果を上げることができれば許可を出した上役の功績、なにかしら問題が発生した場合は“ふたりが勝手にやったこと”というわけで、天帝も天網府も尻拭いはしてくれない、というところか。


「ということは……?」

「面白そうだから。お前たちの話に乗ってやろう」

「はぁ……。テレーザならそう言いますよねぇ……」


 軽くため息をついたあと、マーガレットは敏樹に少し鋭い視線を向ける。


「その……バレウさん、でしたか? その方はちゃんと証言してくれますよね?」

「はい、かならず!!」


 その質問に答えたのはロロアだった。

 強い意志のこもった視線をマーガレットに向け、それを受けた彼女もまたしばらく無言でロロアを見つめた。


「……わかりました。では準備をしますので、少しお待ちください」


**********


「よぉ、話はもう終わったのかぁ?」

「おう、待たせたな」


 監察署の外に出ると、そこにはシゲルが待っていた。

 いつもならギルドの訓練場に行っているところだが、“今日は親父といたほうが面白そうな気がする”というよくわからない勘を働かせて敏樹に同行していたのだ。

 ただ、証言の提出やそれにともなう話し合いなどはシゲルにとって退屈極まりないと思われたので、外で待たせていたのだった。


「オーシタさま、この方は?」


 革の軽鎧にナイフという装備の上からコートを羽織ったマーガレットが、シゲルを見咎めて尋ねる。


「こいつはシゲル。俺の子分みたいなやつです。腕は立ちますよ」

「ふふ、そのようだな」


 テレーザはミスリルの胸甲をメインとした軽鎧にマント、腰にはレイピアという装備に着替えており、シゲルの姿をみて不敵に笑った。

 シゲルのほうも、テレーザに何かを感じたのか、少し嬉しそうである。


「では、参りましょうか」


 マーガレットを先頭に、一行は州都を歩く。

 監察署から憲兵隊副隊長の邸宅まで30分ほど歩かねばならない。


「できれば馬車を手配したいところではありますが、残念ながら予算が……」


 と、マーガレットは申し訳なさそうにしていた。

 街中を歩く一行だが、どうやら冒険者の一団に見えるようで、特に衆目を集めるようなことはなく、無事に副隊長宅へとたどり着いた。


「御用改めです」


 副隊長邸宅の門前、閑静な住宅街に、天網監察員マーガレットの声が静かに響いた。


「御用改め……?」

「なんだそりゃ?」


 マーガレットの宣告に対し、ふたりの警備兵は困ったように顔を合わせた。


「善良なる臣民より、ここの主レンドルト・バースに天網違反の疑いありとの訴えを受けました。天網監察の権限を持ってこの邸宅を捜索します」

「は? 天監!?」

「いやいや、冗談だろ?」


 天網監察の名を聞いて混乱を増した警備兵に対し、マーガレットは外套の襟を少し下げ、クビに巻かれた少し幅の広いチョーカーを見せた。

 なんの装飾もなかった白いチョーカーに、桜の紋が浮かび上がる。

 同じくテレーザの胸甲にも同じ紋が浮かび上がった。


「私どもは伊達や酔狂でこの紋を背負ってはいませんよ?」


 天監の装備には本人の魔力にのみ反応する魔道具的な処置により、桜の紋が浮かび上がるようになっている。

 天帝を表わす桜の紋を見て、冗談と思える人間などこの国にはいない。


「あ、え……っと、少々お待ちを……」


 警備兵のひとりがあわてて邸内へと駆け込んでいく。

 それから数分後、一行は敷地内に通された。


 門を抜けて屋敷までのあいだを、警備兵の案内で進んでいく。

 屋敷が近づいてきたところで、ひとりの男性が一行の前に現われた。

 黒いスーツに身を包んだ、穏やかな雰囲気をもつ初老の男は、一行の姿を認めると、うやうやしく一礼した。


「ようこそおいでくださいました。わたくしは執事のフォスと申します」


 挨拶を済ませフォスが頭を上げると、案内の警備兵は慌てたようにその場を離れ、門の方へと帰っていった。

 そしてほどなく、背後で門の閉まる音が聞こえると、屋敷の脇の方から数十名の武装した一団がぞろぞろと現われ、敏樹らを包囲した。


「フォス、といいましたね? これはどういうつもりですか?」


 マーガレットの質問に、執事のフォスはニタリと下品な笑みを浮かべる。


「簡単なことでございます。今日、当家に来客はなかったと、ただそれだけのことですよ」

「つまり、我々を亡き者にしようと?」

「さて。最初から誰も来てはいないのですから、亡き者も何もあったものではないと思いますが?」

「……後詰めがいないとでも?」

「ふふふ……。この街の監察署に、マーガレット様とテレーザ様以外だれもいないことは事前に調査済みですよ。それに……」


 そこでフォスの手の中に、1枚の紙片が現れる。

 通信箱による連絡でも届いたのだろう。


「監察署は現在も無人であること、その近辺から当家を目指す不審な者は存在しないことはいま判明しました」

「そうですか。しかし他の街から応援が来るかもしませんよ?」


 そこへさらに数枚の紙片が現れる。


「近隣の州都および王都より、監察署に動きがないことも確認が取れました」

「おやおや、随分と手際の良い……」

「備えあればなんとやら、でございますよ」

「つまり、後ろ暗いことがあるから、普段からびくびくと警戒しているということなんでしょうねぇ」

「解釈はご自由に。ではそろそろ退場願いましょうか」


 そのセリフを合図に、警備兵たちの包囲網がじわじわと狭まり始める。


「シゲル」


 敏樹はシゲルの名を呼ぶと、農具の柄のみとなっている棒を〈格納庫(ハンガー)〉から取り出し、投げてよこした。


「シゲルは屋敷の扉を開けてそのままそこを守ってくれ。ロロアとマーガレットさんは扉が開いたら中に入ってバレウくんを保護。ロロア、屋敷内の案内は頼む。テレーザさんは俺とこいつらの相手、って感じでいいですか?」


 突然の敏樹の提案に、シゲル以外の全員がキョトンと呆けたが、最初に立ち直ったのはロロアだった。


「わかりました」


 ロロアがそう言って力強く頷いたあと、マーガレットとテレーザも続けて無言で頷く。

 その直後、ようやく事態を飲み込めたのか、フォスが人の悪い笑みを浮かべて口を開いた。


「なんとまぁ……。作戦が全部筒抜けですよ?」

「ええ。どうせ止められるもんでもないでしょうから。んじゃシゲル、ゴー」

「あいよー」


 敏樹の合図を皮切りに、シゲルが素早く踏み込んでまずは棒を一閃する。


「「「「うわああっ!!」」」」


 棒のひと振りで数名の警備兵がふっ飛ばされ、シゲルはそのまま屋敷に向かって駆けていった。

 そのうしろに、ロロアとマーガレットが続く。


「な、何をしている、奴らを止めろっ!!」


 シゲルたちに追いすがるよう指示を受けた警備兵たちだったが――、


「ぐぁっ!」「な、なんだっ!?」「ぎぇえぇっ!」


 〈影の王〉で気配を消した敏樹の不意打ちによってわけもわからぬまま次々に倒されていく。


「さて、こちらの連中は私が始末しようか」


 一行の背後に回って退路を断っていた集団にはテレーザが対峙した。

 10名以上の集団だったが、テレーザは臆するこことなくレイピアを構える。


「私は彼のように優しくはないぞ?」


 敏樹の攻撃は打撃が中心となっていた。

 トンガ戟の柄や、耕作用刃の腹で腕や足を打ち据えて無力化するという戦法である。

 対してテレーザは、容赦なくレイピアを繰り出し、敵の肩や脚などを貫いていった。

 テレーザの刃が動くたび、あたりに鮮血が舞い散った。


「どらぁ!!」


 屋敷にたどり着いたシゲルは、そのままの勢いで扉に前蹴りを食らわせた。

 走り込んだ勢いを駆っての前蹴りにより、扉は蝶番も(かんぬき)も破壊され、邸内に倒れ落ちた。


「おーい、開いたぜぇ」

「シゲルちゃん、ありがと! マーガレットさん、こっちです!!」


 破壊された扉から屋敷内に駆け込んだロロアは、マーガレットを先導し、バレウのもとへと向かった。


「いかせるなー!!」

「追えー!!」


 敏樹とテレーザで仕留めきれなかった警備兵が、屋敷前に駆け寄ってくる。


「おおっと、ここは通さねぇぜぇ」


 シゲルは威嚇するようにブンッ! と棒をひと振りすると、扉の前で仁王立ちとなった。


**********


「ば、ばかな……」


 数分後、敏樹らを囲んでいた警備兵は全員が地面に倒れて動けなくなっていた。

 その惨状にフォスは膝を折り、青ざめた顔でがっくりとうなだれる。

 そしてさらに数分で、バレウを救出したロロアとマーガレットが、屋敷から姿を現した。


 そんな中、邸宅の入口あたりがにわかに騒がしくなってきた。


「貴様らぁ!! 我が家の敷地内でなにをしておるかぁっ!!」


 ほどなくこの邸宅の主人であり、憲兵隊副隊長のレンドルト・バースが十数名の憲兵を引き連れて現われたのだった。


新作始めました。

よろしければ合わせてどうぞ。


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