「387話」
コロナにかかりもうした。
10日以上たちますが、まだ微妙に体調がよくないですね。
みなさんもお気をつけて(´・ω・`)
「これ全身やったら床抜けんじゃね……?」
地面までめり込んじゃうかも。
「床は大丈夫だよ!!」
クロに足で砂かけられたらどうしよう……それはそれで面白いかもとか考えていたが、どうやら床は大丈夫らしい。たぶん特別仕様なのだろう。
よかった。ベッドの様にバキバキになる床はなかったんだ……はて?
「じゃあなんで全身はお勧めしないって……?」
ベッドがバキバキどころか粉々になるかも知れないけど、どちらにしろぶっ壊れることには変わりはないのだし、それなら別に全身で使っても良かったんじゃなかろうか。
これ、やべえ効果があるパターンじゃなかろうなあ?
「その体をつくる材料が不足するからね! 周囲の物質をごそっと持って行っちゃうんだ!!」
「まあ大惨事」
ある意味やばい効果だった。
ベッドどころか、その辺にある机やら食器棚、テレビとか……へたするとスマホもか?
根こそぎ材料に使われる可能性があると。
腕に関しては、アマツ素材の効果かね?
でかくなった分だけ材料足りたと。
ほんなら材料足せば良いかーってことで、適当にドラゴンのお肉とかを床に並べてみる。
「こんなんで足りるかな?」
「十分だよ!!」
「ほいじゃ、□□権現!」
アマツさんからのOKももらえたし、例のポーズを決めてスキルを発動する。
すると腕以外の全身が塵のように細かく砕けていく。
すべてが砕けたあとには腕の時と同様に空中を漂う塵と、全身が真っ暗な何かになっていた。
……これ、股間付近のシルエット大丈夫か? ポーズのせいで下が見えんのだけどさ。
社会的に死にそうで怖い。
そんな不安に苛まれていると、いつの間にか全身の変身を終えていたようだ。
見える範囲ではちゃんと服? とか鎧を着ているので、変身したらヒラヒラした布を纏っているだけで、ほぼ全裸! とか悲惨なことにはならないようで安心した。
てか、全身黒いなあ。
まじで仏像とかそんな見た目なってそう。
若干龍っぽい装飾とかが見えるのは、素材で強化した影響かね?
ふーむ……なんというか、こう……中二病的なものを刺激される格好になってそう。
「気に入ったみたいでなにより!! それじゃ、あんまり長居して邪魔しちゃあれだからね。私は作業に戻るよ!!」
べ、べつに気に入った訳じゃないんだからね!! っていう暇もなく、アマツさんは喋りながらにゅるりとドアの隙間をくぐってどこかに行ってしまった。
せめて開けていこうよ。
「……ちょっと試しに行ってみよか」
そうこちらを半目でみているクロに声をかけ、いそいそとドアへと向かう。
さてはて……スキルを試す相手としてはどいつが良いだろうか。
ゴブリンはさすがに論外として、オーガもちょっと……そこそこ強くて、重量増加の効果も確認できる相手となるとー……。
「とりあえず君に決めた! ……□□権現!」
ドラゴンかな。
まずは試しに素手で戦ってみたいし、こいつなら一撃で倒せてしまうこともないだろう。
よっしゃーぶん殴ってやるぜーと突っ込んでいったら、いつの間にかスキルが解けていたので再発動する。
「相変わらずの開幕ブレス……」
しかも変身中に撃ちやがって、クロが相殺してくれていなかったらまともに食らっとったぞ。
何時かの俺みたいなまねしおって、絶対ゆるさん。
それはそうともう一発ブレス撃ってくれんかな。
どんだけ防御力あるのか確認はしておきたいんだよなー……お、もう一発撃ちそう。
「ちょっと熱いぐらいか。防御力やべえなこれ」
とりあえず障壁とかなんもなしでくらってみた。
感覚的にはくっそ熱いサウナの中で、熱風吹き付けられた……よりは酷いか。こう、焼き肉でお肉返してると手がめっちゃ熱くなるでしょ、あれぐらい?
目を開けておくのはしんどいけど、まあ我慢できないレベルじゃない。
全身に軽く火傷を負う程度ですんだ。
「クロも無傷だし」
クロは宝石をガン積みした結果、結界が使用できるようになってたよ。
あれだね、例のエルフ擬きが使ってたやつだ。
これがやはりかなり強力だったようで、ブレスの直撃をくらっても破られることは無かった。
そりゃクロの攻撃をあんだけ防げていたんだからねえ、納得の効果である。
あとは攻撃がどうなるかだけど……とりあえずヒーローキャラが使いそうな飛び蹴りでもいれてみようか。
天井を蹴って勢いつけて、ついでに軽く捻りもいれてみる。
正確な重さは分からんけど、勢いもあるし骨ぐらいならへし折れるとは思うが。
「はぁっ!?」
折るどころかおなか貫通した。
しかも心臓ぶち抜いたらしく、一撃で倒してしまったぞ……。
「これマジで何キロあんの……?」
勢いは確かにあったけど、音速とかそういうレベルまではいかない。
せいぜい数百キロ程度だと思うが……威力がおかしすぎる。
とりあえず蹴り以外も試してみるか。
「全身土蜘蛛状態にするって感じかな……てかクロの結界もえげつない」
あれから色々試してみた。
全力パンチをすると、例えどんだけ肉厚だろうが骨があろうが、特に抵抗なく振りぬける。
さすがにハルバード姉さんと対峙したときは、武器ごとぶち抜くまではいかなかったけど……盛大に吹っ飛ばすことはできた。
腕だけじゃなくて全身がそうなので、もう全身凶器って感じだね。
ちなみに防御力もなかなかだったよ。
自爆攻撃もどうにか手足がずたぼろになる程度で済んだし、エルフ擬きの胸ぶち抜いてくるやつも……腕は貫通されたけど、胸に指が埋まる程度で済んだ。
あ、ついでなので腕もらっておいたよ。これで2本揃ったね。
クロの結界に至っては自爆も防いだし、さらには……相手とすれ違う瞬間に発動することで、相手の体を切断するというえっぐい使い方をしてた。
あれやられると防ぐ手段がないよね……エルフ擬きが真似してきたらやばそう。
次戦うときは十分気を付けるようにせねば。
「そろそろ昼だし、いったん飯くいにいこか」
いろいろ試していると時間すぎるのが早いね。
よい感じにお腹も減ったのでご飯にしよう。
昼食は何が良いかな。
今の姿的に精進料理とか……食えるとこあんのかな。
基本肉とか、腹にがっつり溜まるものが多い気がするけど。
蕎麦とかは出汁にカツオ使ってるよな? 下手すりゃおにぎりと漬物だけとかになっちゃいそう。
いや、そもそも仏像っぽい格好になっているからと言って、精進料理食わなきゃいかん理由はないよなー、別にいつもので良いじゃん。と、色々悩んだ結果そんな結論に至ったところで、隊員さん達と目があった。
どうやら向こうもご飯食べるところだったらしい。
いきなり出てきた怪しい黒ずくめの男を目にした隊員達が、一斉に警戒態勢に入った。
なんか前にもあったなこんなこと。




