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家の猫がポーションとってきた。  作者: 熊ごろう


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「374話」

「父さん、母さん……俺、いくよ」


みたいなどこかで聞いたセリフが思い浮かびましたが、ボツにしました。


ちょおっとばかし、本業の忙しさがやべえことになっていまして更新が滞っております。

10月半ばで一旦落ち着くとは思いますので……がんばります('ω')


俺の腕を引いて楽し気に歩く遥さんの姿は、事情を知らない人から見れば可愛らしい彼女? とデート中かなーぐらいに思うかも知れない。

ただ、俺から見れば……個室に連れ込む遥さんの姿は肉食獣さながらだった。




「……」


「……」


そんなお前がパパになるんだよ事件から二日後の朝……というか昼のこと。

俺と遥さんは個室の中、テーブルを挟んでコーヒーカップを手にし向かい合っていた。


ちょおーっとばかしやらかしてしまったので、ちょっと気まずい……それは遥さんもだったようで、お互いに何かを喋ろうとはしているが、なかなか切り出せないでいた。


やがて遥さんのコーヒーカップが空になったころ、コトリとテーブルにカップを置き、おもむろに遥さんが口を開く。


「とりあえずー」


「はい」


「ダンジョンでは当分しない方向かなー」


「……はい」


やらかしその1。

これは俺だけが悪いんじゃないけど、場所がダンジョン内だったこと……それ自体は悪くはないっちゃないんだけどさ。

俺の家とか遥さんの家でする訳にもいかんし……最初は俺の家でするの!?って焦ったけどさ。

んでかといってどこかのホテルというのも……まあ有無を言わさず個室に連れ込まれたんで、遥さんがその辺考えていたかは知らない。

個室内はさすがにプライバシー守られているだろうし、アマツは何か察するかもだけど……悪くない選択だとは思う。


んじゃ結局何が悪かったん? てことだけどー……。



「まじ死ぬかと思ったしー」


「まじすんません」


カードの効果とかレベルアップの効果が乗りまくっている訳で。

身体能力の差がもろに出てしまったのだ……しかもこちらの体力はほぼ無尽蔵。


おまけにもっとやばいのがトロールカードの効果だった。

俺もそれまで気が付いていなかったんだけど……ええと、再生ってそこまで影響するんですねーって感じで。


ぶっちゃけてしまうと……無限の弾丸とかいうエロゲに出てきそうな効果を得てしまった訳ですよ!


いや、ほんとね最初はてんぱってたもんで、3回目ぐらいであれ? なんかおかしいなーって思ったんだけど、そのまま続行してしまった。


まあ、トロールカードの効果はダンジョン外でも発揮しちゃうんだけどね。

身体能力差はそこまで……いや、もしかして外でもあんまり変わらないか?


どっちにしろ同じようなことになってそう。

遥さんには大分負担かけてしまったようで申し訳ない……。



あ、やらかしその2はね。

無尽蔵の体力と無限の弾丸の組み合わせが良い感じにかみ合ったおかげで……終わった時にはベッドとか床がひどいことになっていた。


それはもう質量保存の法則どこいったって感じでひどいことになっていた。


体液操作が機能していなければ、今頃俺は泣きながら掃除をしていたことだろう……機能してくれて感謝しかない。



「まあ、誘ったのは私だしー…………そんなによかった?」


「!?」


予想外の言葉に思わずびくりと体が震え、ひょうしに箱がころんと床に転がった。

遥さんの視線は箱を追って、俺から離れた……助かった。


遥さんの言葉で生々しい記憶がよみがえり、ちょっと立ち上がれない状況になっていたのだ……こんなんばれたらもうさすがに恥ずかし過ぎる。



「ん、そういや結局使わなかったねこれ。せっかく買ったのにー」


「ははは……」


転がったのその箱かよっ!



……やらかしその3。

せっかく遥さんが用意してくれた例の箱だけど、結局使わず終いだったんだ。

お互い忘れてたってのもあるし、仮に使っていたとしてもダンジョン内だからねえ……一瞬で破けそう。


ちなみにこのやらかしも体液操作が機能してくれたとだけ……まじで感謝しかねえ。



「使ってみるー?」


「え゛」


「冗談だよー……はい。とりあえず渡しておくから、使いたくなったら持ってきてねー」


「……」


そう言って遥かさんは、ちらっと視線を下に向け……笑みを浮かべたままシャワーへと向かっていった。



…………ん??

え、つまり持ってついて来いってこと??


もう二日も帰ってないし、さすがにそれは……いや、でも誘われて断るのも……ねえ?



「さすがにそろそろダンジョン潜らないとねー」


「そ、そそそおっすよね!!」



違った!

まじあぶねえ……そっか、遥さんはダンジョンに潜るのか。


俺もそろそろ潜りたい……さすがにアマツのほうも準備整ったんじゃなかろうか? 例の顔色の悪いおっさんの代わり見つけるのに手間取ってたようだけど。


いったん家に戻って、クロを連れてアマツのところに行ってみるかなあ。


……二日帰ってないんだよなあ。

さすがに気まずくなってきたぞ。



「……た、ただいまー?」


ダンジョンを出ると、そこは我が家の庭なわけで。

覚悟決める暇もなく、そーっと玄関を開けて中へとはいる。


クロの聴覚なら俺が玄関に入る前に気が付いているだろうし、意味はないんだけどさ……やっぱ勇気がいるわけですよ。

朝帰りどころか二日帰ってないだから……最悪しばかれることは覚悟しておこう。




「ゆうべはお楽しみでしたね!!」


「どこで覚えたんだよそんな言葉!!?」


居間に入った俺を出迎えたのは、クロのドロップキック……ではなく、ものすっごい楽しそうな笑みを浮かべた生首であった。

てかそんな聞かれたらくっそ気まずくなるセリフで出迎えるんじゃねえですよ。まじで。



「坊主頭」


「中村ぁああ!!」


お前か犯人かああ!!?

次出会ったらその坊主頭発光するまで磨いてくれる!!



「しかしなんだね。朝帰りどころか二日も戻らないなんてずいぶん頑張ったじゃないかい」


「やかましっ」


「いだっ」


思わずぶん投げた例の箱が、すこーんっといい音と立てて生首の頭に直撃する。

てかこいつ、無駄に日本の神様枠なもんで人の事情というか、そういうのも分かってるんだよなあ……今後は日帰りせんとだ。



「……なんだねこれは」


「開けちゃダメな奴」


そこは知らんのかい。


かりかりと髪で開けようとしている生首から箱を取り上げ顔を上げたところで……こちらを半目でみているクロと目があった。




やっべ、どうしよう。

生首のせいで色々考えがぶっ飛んでしまった。


言い訳とか、言い訳とか……言い訳とか。




「なんという英才教育」


まるで死刑執行を待つ気分で固まる俺にたいし、クロが言ったのは『子供が出来たら連れてきなさい。ネズミの狩り方を教えてやろう』だった。


さすがクロさんやでえ……。


体液操作のカード効果、何話で書いたかなあ……微妙に効果違ったらどうすんべ(´・ω・`)


ありました!見つけてくれた方に感謝!(*'▽'*)

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― 新着の感想 ―
ネズミ狩る幼児って怖いよね
トロール効果は燃費の悪化を招く… なのに継戦できていたということは、食いながらだったのか汁まで啜る勢いだったのか… 尚遥さんのダウン時間を考慮しないものとする(鬼畜
ネズミ(ダンジョン産)
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