表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家の猫がポーションとってきた。  作者: 熊ごろう


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

352/389

「351話」

はたしてこの一撃で男を仕留めることが出来たのか、男が居るであろう場所から視線を外さずに居たのだが……一瞬で目がくらんでしまう。

いや、くらむというのは大分控えめな表現だ、網膜が焼かれているといったほうが正しい。

それだけ強烈な光だった。


片目で交互に見るしかないか? 片目がやられても残ったほうで見ることができるし、回復する時間を稼げるだろう……うん。それでいこう。


(お?)


自らの放った光で片目が失明する寸前に、スッと膜のようなものが眼球を覆う。

膜は遮光する機能があるようで、目の痛みが和らぎ、光の中にうっすらと影が見え……やがてそれは光の中へと消え去った。


「……」


やったか? とは口にしない。

ブレス吐き続けて喋れないのもあるがフラグを立てるつもりはない。


おそらく先ほどの男は生首関連の何か……もしくは以前アマツが言っていたユニークモンスターについてのあてと言うやつだと思う。

生首は以前、アマツが頼んでもやるやつは居ないと言っていたが……頼む以外にもやらせる方法はあるだろう。


ようは今までの敵と同じに考えてはいけない。

仮に俺とクロの開幕不意打ちぶっぱで消し飛んだとしても復活する可能性はある。



「……死体は無し」


ブレスを吐き切った先には何もなかった。

何かしら残骸が残るかもと考えたが、文字通り消えてなくなったのだろう。


……仮に倒したのだとしたら、アマツが登場して何か言ってきそうだがそれもない。

次の階段も見当たらない。


しとめてないな。


くるなら……どこだ? 背後か上空か、それとも足元からも考えられる。


「……クロ、いつでも退けるようにしといて」


俺の言葉に小さく「にゃあ」とかえすクロ。

クロもこれで終わったとは思ってないようで、ブレスを吐き切った後も警戒は解いていない。

俺の死角を埋めるように、背中合わせで立つその姿がとても頼もしい。


来るならこい。

返り討ちにしてその首晒してやろう。







「こないんだが?」


男はこなかった。

1分待ったけどまじで何も起こらんぞ!


「ほんとに倒した……? 遠すぎて見えないだけでどこかに階段あるのか?」


この部屋まじでくっそ広いんだよな。

四隅のほうは霞んでみえてるし……もちろん近寄れば見えるんだろうけど、絶対向かってる最中に襲われるだろ、これ。


「むう」


さっぱり分からん。

仮に倒したとして、アマツが何も言ってこないのはおかしい。

こんだけ動かずに待ち構えていれば、アマツなら耐えきれなくなって出てくるはず。


なら倒してないとすると、一向に復活する気配がないのがおかしい。

油断した隙に襲い掛かるつもりだとしても、こっちは一切油断してないし……ちょっと待ち過ぎでないか?


そうなるとほかに考えられるのは……。


「あ」


倒しちゃいけないタイミングでやっちまった?

それか味方的な立ち位置のやつだったとか……何かしらのイベントのNPC役とか。

そんでイベントとかがスタックしちゃって、アマツはそのエラーの対処にぴーぴーいってるとか。


……これはやっちまったのか?


「クロ、どう思う?」


個人的には敵キャラっぽく出現した時点で攻撃されてもしかたないと思うんだ。

せめて顔色の良い糸目じゃない好青年とかにするとか、お猫様の姿にするとか色々やりようあったと思うんですよ。どうでしょう。

つまりはアマツさんが悪い。


そんな俺の思いをクロに伝えたところ、とりあえずアマツさんのとこにいけば? とごもっともなご意見をいただいた。

さすがクールなお猫様だぜ。



そいじゃアマツさんのところに行くとしますかね。

もちろん移動中は油断せずにいくよ。いつ来ても返り討ちにできるようにな!




「アマツさんおるー?」


とりあえずセーフルームに向かって、アマツさんに声を掛けるが……。


「反応ないな?」


いつもならバカでっけえ声で人の鼓膜にダメージ与えてくるはずなのに、セーフルームはしんと静まりかえっている。



「んー……あ、なんか扉でた」


どうするかなー。生首転がしたら出てこないかなーとか考えたら、急に扉が壁に現れた。

この先にアマツさんがいるのだろう。


「んじゃいこうか?」


んにゃーと鳴きながら先導するクロについて扉をくぐる。

ほんとにアマツさんが何も言ってこないあたり、会話キャンセルの不意打ちぶっぱが余程ダンジョンに悪影響を与えたのだろうか。


落ち込んでたら慰めてあげよう。



「あっれ……?」


扉をくぐった先に、涙目になりながら作業をするアマツさんの姿が……といった場面を想像していたのだけど、アマツさんがおらんな。

奥に居るのかな? そう思いクロと一緒に奥へと進むと……テーブルの横、地面に横たわるアマツさんの姿が見えた。



「おーい……って、アマツさん!?」


一瞬、打ちひしがれて横たわっているのかと思ったら、アマツさんは腹を手で押さえて震えていた。

まじで何があった??

まじめなお話に('ω')なるのか、それとも・・・('ω')

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
笑いすぎて死んでるに一票
あ~ 分身かなんかでアマツがダメージ受けたかと思ってたけど 笑いすぎで腹がよじれたんかw 反撃あると思って警戒すんのがおもろかったのかなw
腹筋攣ると滅茶痛いんだよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ