「344話」
休みボケがなおらない・・・(´・ω・`)
その後もしばらくスキルを使い続けて、おおよそ内容を把握することができた。
「……なんつー使いづらいスキル。強いけど」
茶屋が出来てからしばらく来ていなかった喫茶ルームにて、軽く食事を摘まみながらスキルについて分かったことをスマホのメモに残していく。
と言っても追加でそこまで判明してわけではないが。
「感情によって体温上昇する……かな? 体温の上がり幅がえぐすぎる」
わかったのは偶然だ。
たまたまクロにモンスターの攻撃が向かった瞬間、一気に体温が上昇した……それこそ全身の肉を焼くほどに。
これ、比喩じゃなくて本当に焼けたからね。
焼けたそばから再生で修復していったけれど……不思議なことに血液は液体のまま存在してたし、沸騰もしていなかった。スキルの仕様なんだろうけど、謎だ。
肝心な身体能力の上り具合だけど……正直スキルを使うことの負担がえぐ過ぎるが、その分効果は飛んでもない。3割増しとかそんなんじゃなくて、倍増してたと言っても良いぐらいだ。
あとは……こんだけ体温上昇したら普通は死ぬけど、一応は無事だったので……とりあえず体温上昇で死亡判定が出ることは無いと考えてよさそうかな? たぶんだけど。
新たに分かったのはこれだけだ。
なっかなかに癖の強いスキルなことで……強力なんだけどねー。
とりあえずあと一枚どうにか出るまで頑張るとしますか。
っと、その前に。
スキルの検証も終わったし、忘れないうちにじいちゃんばあちゃんに電話しよう。
冬は冬で何かしら作業あったはずだからね。手伝えるやつだといいんだけど。
「じゃあ、月末に手伝いにいくね」
あったよ。できそうな作業!
じいちゃんは風呂に入ってたんでばあちゃんに何か手伝えるのあるー? と聞くと、冬の間に収穫するキャベツがあるそうで、それのお手伝いをすることになったよ。
なんでも機械じゃ収穫できないやつもあるそうだ。
お礼にキャベツ貰えることになったし、はりきってやっちゃおう。
もらったキャベツはどうしようかな。丸ごと使ったロールキャベツとか作ってもいいかも知れない。
シンプルにキャベツ焼きとかもいいな……あとは遥さんに何か作ってもらっちゃうとか。
夢が広がるね!
そんな訳で、月末はキャベツ収穫のお手伝いに行くことになったよ。
ただまだ先の話ではあるので、それまではダンジョンに潜ってワーム狩りまくって……しんどいけど狩りまくってカード狙いつつ、訓練施設でお義父さんたちと斬り合いしながらすごすとしよう。
なんだかんだで斬り合いするの楽しかったしね。
脳内麻薬ドバドバでまくるのがよく分かる。
そしてそんな楽しい何度目かの訓練の日がやってきた。
「なんか人多いですね?」
「ふむ、確かに……まあ、人が増える分には問題なかろうて」
「そうですね。対戦相手が増えるのは良いことだと思います」
なぜかは知らないが、何時もは人がまばらな訓練施設が休憩場所を探すのに苦労するぐらいの人で溢れかえっていた。
俺もお義父さんとお義兄さんも人が増えたことを疑問に思うが、斬る対象が増えるのは良いことだと納得し、すぐに訓練へと移る。
今日はいつもの人らといつもの団体戦を行う予定なので、みんなうずうずしているのだ。
現に1階部分には既に結構な人数が準備万端整えて集まっている。
今日も楽しい訓練はっじまるよー。
「お昼は……肉かな!」
「たまにはBBQ広場も良いか」
午前9時ぐらいから開始して、今の時刻は12時を過ぎたところ。
みんな動きまくってお腹減ったしとお昼休憩をとることにした。
昼を食べたらちょっと時間を置いてまた訓練再開だ。
とりあえず上に戻って荷物回収して……って、あれだけ居た人がほとんど居なくなってるぞ。
……あれ? なんか見たことあるのがこっちくるぞ。
「まじで居たし」
中村だ。
訓練施設にくるとか珍しい……てか初じゃないか?
どうしたんだろう。




