表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

の頃、戦場で

更新待たせた挙句短くて申し訳が立たないのですよー


お詫びにガチャハズのスピンオフ短編を書きますのですよー

宣戦布告の魔力通信が王国の作戦本部に届いた。

それはこんな内容だった。

『ワレラノ オウハ セイトウナ オウ コウフク シナカッタ オノレノ ムノウヲ ノロウンダナ ワレラガ カマノ マエニ ヒレフス ノナラ ユルシテモ イイガナ』


それを聞いた作戦本部の畑は激昂し、このような返事を送らせた。


『カマハ ミノリヲ アツメル モノダ ヒレフス モノデハ ナイ』


その通信に魔族の軍師はこの口論に負けたら格好が付かないと悟った。


ここに、戦局に全く関係ない魔力通信機ごしの口論が始まった。


『カマハ フキツノ ショウチョウダ ソレヲ オシエテヤル ノウミンフゼイガ』


『オマエラノ ショクジハ ソノ ノウミンフゼイトヤラニ イゾンシテイル』


『ナマイキナ オモイシラセテヤル』


『コノカズヲ アイテニカ』


『ナンダ コノ カズハ』


『オマエラ マゾクガ シハイスルト ノウミンタチニ シワヨセガ イクカラナ』


魔族の捕虜から得た情報によると国を盗った暁には魔族の指揮官が魔族全員に莫大な財を与えるらしい。その出所は農民への税率を現状の収穫料の半分を国に納めるシステムから収穫料の七割を魔族に納めるシステムに変えて賄うらしい。


この情報が王宮に届いたとき、王様は大胆な手を思いついた。

この情報を国中に告知し、もし魔族を倒す手伝いを民がしてくれるのなら、その民からここ3年間税は取らないと。


これを聞きつけた農民達が大量に戦に参加した結果、この世界最大規模の戦が始まっていたのだ。

畑もこの恩賞に釣られた一人だ。


この兵数相手に魔族は早々に切り札を切らざるをえなくなってしまったが、その前に秋月平太の活躍を語ろうではないか!


秋月平太はジャンク屋に弟子入りして、この戦争では前線の兵に水を届ける仕事をしていた。


秋月は魔法のある世界の戦争ってこんな感じなのかあと感心していた。


魔法や弓の撃ち合いが主だが、それに対する防御に魔力で防御力を高めた軍旗を用いる。この軍旗には穴が開いていて、その穴から魔法や矢を打ち込む。


この軍旗は魔力で立たせており、この軍旗への魔力が尽きなければ自軍が痛手を受けることはありえない。

逆に軍旗の魔力が尽きれば降参するのが最前手になっており、この世界でできうる限り血が流れないように進化した戦の形なのだろう。


またこの戦の形式は前線で魔法や矢を放つ兵と魔力を軍旗に送る兵と俺みたいに物資を送る兵に分かれる。


魔力係は基本暇なので軍歌を歌いその声量で敵軍を威嚇するのだ。この戦では農民が主だ。


魔法や矢を打つ前線兵は正規の兵隊と荒くれ傭兵がほとんどだ。


荒くれ傭兵は、異世界転移者の中で唯一行方知れずのクワノを可愛がっていた連中だ。


彼ら曰く「俺らの可愛い後輩クワノの敵を見過ごしちゃあウソってもんだろ」だそうだ。


そういえば、転移者連中、俺以外、コミ力異常じゃね!?


ケーキで語る女、孫気質で年寄り受けが異常な農民、東と西を繋げた男、ボーソの旅に付いて行った女、荒くれ傭兵共から後輩扱いされている男。


あれっ、もしかして俺って、異世界勇者ガチャ最大のハズレじゃね!?


その辺りで彼は妄想から現実に帰った。


現状、歌声の大きさではこちらが優勢だ。


「前線の方、水の配給です」

前線の人間に声をかけたが誰一人として反応しなかった。


とりあえず今の戦況を確認しようと秋月は軍旗に顔を押し当てた。


そこには、この世界の戦の定石から大きく外れた光景があった。


なんと魔族は武装した人間を軍旗より前線に配置するという暴挙にでたのだ。


「撃つな。あれは最近の行方不明者達だ」

指揮官の命令を聞くまでも無く動けない傭兵たち。


秋月の目はこの世界では珍しい黒髪を捉えた。

あの男がクワノか?


操られているのか?


俺のポケットには畑からもらった聖なる大豆が入ってる。


秋月は聖なる大豆を魔力用の穴からこう言いながら投げた。

「鬼はー外 福はー内」


すると、たちまち、行方不明になっていた人たちは武器を落とし周りをキョロキョロしたり泣き出したり様々な反応を見せた。


「皆さん、安心して下さい。あなた方を軍が保護します」


行方不明者達はこっちへ向かってきた。


それを見た魔族の指揮官は、切り札がよく分からないうちに破られたことに驚き、兵数に劣り、切り札も失敗だったので、撤退の狼煙を上げるよう部下に命じた。


ここに、最終決戦の幕は閉じた。


勝者は王国軍。


だが、魔族側もまだ諦めたわけではないようだ。

一発逆転をかます方法が魔族にはあった。


それを語るのは次の機会にしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ