91:世界は〇〇に満ちている
キャッキャウフフ、キャッキャウフフです。実はまだお昼なんですけどね。夜はこれからだ!
着火はめんどくさいので私の魔法で。身内しか居ないからやりたい放題なんだけどたまには良いよね。
焼くのはメイドさん達にお任せ焼くくらいならみんな出来るだろうけど、世の中には炭を作る名人もいる。やはり本職の方々に任せるとしましょう。
まずはお肉。
黒毛和牛A5とかでもてはやされてるけど全てのA5肉が美味しいという訳では無い。丁寧に熟成されたものこそが至高! ここにあるのはそういう牧場から直接買い付けたそうで……うん、ほっぺた落ちそう。
野菜はかぼちゃ、玉ねぎ、ピーマン、じゃがいもなど。どれも新鮮で美味しい。
ウインナーはシャウエッ〇ン。下手に冒険するよりこれがいい。美味なるモノには音がある!
そう言えば、ソーセージとウインナーって何が違うんだろうね。イマイチ分かってない。
海産物はさっき捕ったウニやらカニやら。そのまま炙って煮えたところを箸でいただきます。とれたてのジューシーな磯の香りが混じって幸せの味。
エビやら貝やらも数は少ないもののパクつかれている。特に貝。サザエやハマグリっぽいのが次々と無くなっていく。ハルが凄い勢いて食べてた。
そしてタコ。最初はでかいから大味なのかなとちょっと心配したけど、しっかり身がしまってて弾力も凄かった。
触手の一本丸ごと炙って焼いたらとてもいい匂いがしたのでマヨネーズでパクリ。しっかり火が通っているから食べやすかった。
大量にあるのでたこ焼き作ってもらったり、お刺身にしてもらってタコわさで食べたりしたのでお酒が欲しくなりました。
まあ未成年組が居るから軽く缶ビールだけいただきました。
くぅー、美味いっ。この一杯のために生きてるなあ。
「うぇへへへ〜、あるぇ? ひとみんが三人いるろ~」
しまった、壊滅的に酒に弱いやつを忘れてた。
「ねぇねぇ、三人いるなら一人は私のでいーでしょー?」
ガッチリとクラッチされてて逃げられない。
「何をやってるんれふか!」
澪ちゃんの声……なんだけどなんだか呂律回ってないよ?
楓ちゃんを見ると苦笑いしながら言った。
「澪って匂いだけで酔っちゃうくらいお酒に弱いんですよ……実験用のエタノールで酔いかけてましたし」
「ほんなころはどうでもいいんれす!」
良くないよ、酔いをさまさせる魔法は……
「とりゃ〜」
あ、こら、ハル、邪魔すんな、押し倒すな、重い、主に胸が!
「ずるいれすよ!」
澪ちゃんも参戦してきた。
「お姉様はあらしのものれす!」
ニコニコ笑いながらしっかりとしがみついてくる。
「あ、なんか面白そう。私も交ぜてください!」
楓ちゃんもダイブしてきた。
下が柔らかいソファだから平気だけれど……
とか思ってたら背中に柔らかい感触が。
「せっかくですから私も」
って葵さんまでくっついて来てなんというか私達はひとつの塊になった。
いや、動けないから!
早くどいてー
前には楓ちゃんがしがみつき、右と左にハルと澪ちゃん、後ろから葵さん。一体これをどうしろと……
あ、メイドさん達何してるんですか?
それ、NIK〇Nの一眼レフですよね。高そうなカメラ……レフ板もあるってどんだけですか!
大丈夫?
ちゃんと動画も撮ってる……しかもお祖父様に送ってるって、おい馬鹿やめろ!
こんなにイキイキとして楽しそうなお嬢様は珍しいって……ああ、もう、そんな話聞かされたら断れないじゃないの……仕方ないから撮影会終わったら引き剥がしてください。




