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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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68:空前絶後の犯罪(クリミナル・アクト)

小さい子っていいですよね。心が洗われます。という訳でちょっと犯罪っぽくなりましたがまあきっと大丈夫よね!

 翌日。お迎えに来る彼女を待ち構えるために保育園近くの喫茶店へ。コーヒーが美味しい店だ。近くに弟さんのやってる喫茶店があるんだけどそっちは料理が美味しい。一緒にやればいいと思うんだけど仕事で顔を合わせるとケンカになるらしい。普段の仲は良いのにね。

 それはともかく委員長、藤宮優子さん。学校でも真面目な子で規則に厳しく、楓ちゃんは結構注意されてるんだとか。澪ちゃん? 誰も関わらないからそんなこと知りませんって言ってた。なんかそっちはそっちで心配なんだけど。まあ今はあまり関係ないのでその話はいずれって事で。

 今ここにいるのは私と楓ちゃん。ハルは外出するためのエネルギーが尽きたって言ってた。まあ出不精だから仕方ない。澪ちゃんは……居るとなんか雰囲気気まずくなるだろうからと気を利かせてくれた。ホントにあの子は……。

 「なんか、こうしてひとみさんと二人っきりで御一緒するのって初めてですね!」

 心なしか声が弾んでいる。

 「そうよね。楓ちゃんは人気者みたいだから放課後あまり一緒に来ないものね」

 だいたい澪ちゃんは待ち伏せしてるけど、楓ちゃんは来たり来なかったり。友だちに誘われてカラオケとか部活の助っ人とかやってるらしい。本当に人気者だね。

 「えへへ、ひとみさんに人気者って言われると照れちゃいますね」

 「まあ私はそういうのとは無縁だったからね」

 「えっ?」

 と言われても本当である。堅物の名を欲しいままにしたのだ。中学も高校も真面目に勉強を一生懸命する事しかやってこなかったからろくに友達も出来なかった。そばに居てくれたのはハルだけだったなあ……あれ? 私の学生時代もかなり寂しいものじゃない?

 「きっとみんな高嶺の花って感じで近寄りづらかったんですよ」

 そんな必死にフォローしてくれなくてもいいのよ。自分の事は自分が一番よく分かってるから。

 とかおしゃべりしてると連絡が来た。保育園に行くと短く切りそろえたおかっぱより少し長めの髪をした眼鏡っ娘が居た。うん、こりゃ真面目そうだわ。

 「やっほー、委員長」

 「中村さん? 妙なところで会うわね。あなたも誰かのお迎え?」

 「あー、うん、お迎えするのは委員長だけどね」

 「は?」

 とりあえずきっかけは作ってもらったからここからは私のお仕事。

 「こんにちは。霜月ひとみと申します。ちょっとお時間とってもらえますか?」

 「え? え?」

 うんうん、混乱してる。まあお迎えに来たらこんな風に話しかけられるなんてないだろうからなあ。

 「ねーた、だぁれ?」

 足元から声が上がった。天使がそこに居た。

 かわっ(絶句)

 ぱっちりした大きな目を見開いて興味津々でこっちを見ている様などいとうつくしうてあはれなり。……いかん、思わず千年巻き戻った。落ち着け。

 「わ、私は霜月ひとみだよ」

 「はなはね、はな! さんしゃい!」

 指を頑張って三つ上げてる格好もとても可愛い。見てるだけで幸せな気分になるなあ……って本題は違う違う。

 「ちょっとお姉ちゃんとお話があるんだ。一緒に来る?」

 「いくー!」

 ちょっ、やばい、これ、誘拐される! というか私が誘拐犯だよ!

 「あの……」

 「あ、ああ、ごめんなさい。お話が聞きたいのは本当なの。あなたのしていたこの変装の件で」

 と言ってガングロ写真を見せる。

 「し、し、知りませんよ、そんなの。ええ、そんな格好した事ないですし、そんな気持ち悪い化粧二度としな……じゃなくてしたことないですから!」

 ……いや、もう半分ぐらい自供取れちゃってるんだけどね。とりあえず二人とも落ち着いて話できるところでゆっくり話したいんだよね。よし、攫おう。

 「まあまあ、ゆっくり話しましょう。サンドマン」

 眠りの精霊の名を呼ぶと、辺りが眠りに包まれ……いや、楓ちゃんと葵さんは眠らせたらダメ!

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