65:もにょっとした気持ち
ちょっと当初の考えから変えました。いや、情報出てないだけですけど裏設定はしっかりあるよ!
なんかこう書いててもにょっとしてます(笑)
伝えなきゃいけないことってなんだろうって思ったけどなんかエージェントとかそういうのなのかな?
「実は僕らはこの街を守る青年団の一員なんだ」
は? 青年団? それって田舎に付きもののあの消防団みたいなやつ?
「新聞記者の友人とかと協力してこの街から暴力団を追い出そうって活動をしてる。まあそこまでは割とよくある話だと思う」
本当に? まあとりあえず聞こうか。
「ただね、一言で言っちゃうとみんなの基本スペックが割と高かったんだ」
「ん? それっていい事じゃないの?」
「普通ならそうなんだけどね。単純に言うとやり過ぎたんだ」
……は?
「まずは資金源を潰す為にみかじめ料の収集を邪魔しようとしたんだ」
「お店の人と協力して締め出そうというやつね」
「いや、みかじめ料を取りに来た奴の顔を高感度カメラで撮影して警察に届けた」
「よくバレなかったね」
「そういうのが得意な奴がいたんだよ。で、その内に力で脅してきてね」
「思うつぼでしょ、それなら」
「いや、単純な暴力は恐怖に繋がるからね。分かってて暴れられると厄介なんだよ」
まあ、確かに犯罪とわかってても捕まるまでのタイムラグもあるもんね。
「で、仲間の幾人かが力づくで取り押さえたんだよ」
返り討ちか!
「それから株取引で儲けてたのでそこに逆ばり?とか言うのをして資金を根こそぎ奪ったって言ってたなあ。よく知らないネットでの知り合いの人なんだけど快く手伝ってくれた」
あれ? そういうことしそうな人に心当たりあるんだけど……
「それで奴らは不動産とか闇金でしか稼げなくなってジリ貧になってきたんだけど」
「だけど?」
太田君はじっと私を見て言った。
「不思議な事に闇金と地上げとオマケに地下カジノがほぼ壊滅状態なんだよね」
あれれー、おかしいぞー? 他人の事言えなかった! わ、私悪くないもん!
「まあそういう訳で向こうの方がムキになって本腰を入れてきちゃったらしくてね。この街へ本格的に侵攻する計画を練ってるらしい」
「本格的な侵攻って?」
「元が関西の大組織らしいんだよね。まあメンツってやつかな。舐められっぱなしだと拙いんだろうね」
えー、でも、ぶっちゃけ、この街って美味しい魚と工場くらいしかないよ?
「それで、本部のエリートが先遣隊で入ってきちゃったんだよ。このままだと多勢に無勢で街が無茶苦茶にされそうでさ」
つまり、状況を整理すると、このままだとこの街に被害が出て治安が悪化しそうって話かあ。やだなあ。
「うーん、まあ話は分かったよ。そのヤクザさんが問題なんだね」
「下手に力づくでやるとそれを口実に本部から軍隊送り込まれてくるって話だからね。なるべく穏便に手を引かせないといけないんだよね」
うーん、軍隊とか来たら確かに困るね。隣県みたいな環境は怖い。平穏な暮らしが台無しだよ。向こうにもメンツがあるからなんとか落とし所を探さないといけないのか。
「だから恐喝誘拐の犯罪行為の証拠を突きつけて合法的に警察を巻き込もうと思ったんだよ。で、今証拠を集めてる」
なるほど、合点がいった。
「もし、霜月さんが手伝ってくれるなら魔法でその辺りなんとかなると良いなと思ったんだけど」
「うーん、具体的にどうしたらいいかな? 証拠を集めるのに足りないものとかあるなら手伝えって事?」
太田君は頷いた。




