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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
53/1275

52:ビッグな目標立ててみた。(未達)

どうしようかと思いましたが、クズオヤジにしてしまいました。ここから頑張って更生させるよ!(できるとは言ってない)

 偶然、ばったり、本人と出会った私たちはそのまま澪ちゃんのお屋敷に帰宅。うん、ギャンブルやってる場合じゃねえ!

「ええと、それでワシはなんでここに連れてこられたんかのう?」

 まあパチンコ屋から有無を言わさずに運んだ訳だから見ようによっては誘拐だよね。連絡はしたからもうすぐだとは思うけど……

「父さん!」

 勢いよくドアを開けて葵さんが飛び込んで来た。

「あ、葵か、葵なのか? 大きくなって……」

「大きくなって……じゃない!」

「へぶぅ!」

 おおっ、強烈なビンタ!いい音したね。

「なんで、父さんが、パチンコ屋に居たのか、理由を聞かせて貰っても、良いかな?(ニッコリ)」

「いやー、昨日は新台の入れ替え日でな、それで朝から並んでやっと良い台を確保出来たんだよ。それが引き摺られて連れてこられて……」

「……父さん、先週私に電話してきた時になんて言ったか覚えてますか?」

 あ、葵さんの身体からなんかオーラのようなものが立ち上ってんだけど。

「なんだったかな、ほら、父さんはご覧の通り元気でやってるからそんな心配しなくてもな」

「俺は目が覚めた。もう二度とギャンブルはしない。真面目に働く。仕事を探すから先立つものが必要なんだ」

 部屋の気温が数度下がった気がした。

「だから五万ほど貸してくれ。必ず返す、と。多分無理だろうどそれでも父さんがやる気になってくれたんだって嬉しかったんです。それなのにパチンコ屋だなんて……」

「ま、待て、誤解だ。ちゃんとあのお金は就職活動に必要なんだよ。でもほら父さんも考えたんだ。準備してる額は多い方が良いって。だから頑張って増やそうと考えたんだ」

「それで?」

「最初は鉄板のレースがあったから注ぎ込んだんだが全然来なくてなあ。あっという間に五万が消えた。仕方ないから服を質入れして競馬よりも腕に自信のあるパチンコにしようと思ったんだ。それで最高の新台で増やそうと思ってあっちこっちで並んでな。やっと、今日の店で良い台に巡り会えたんだ」

 いや、あんた、もう五万なくなってますやん! そして雄一郎さんは私たちの方に向かって指をつきつけた。

「この子らが居なかったら今頃は大フィーバーで今日の収支はプラスになるはずだったんだ! どう責任とってくれるんだ!」

 ちなみに私たちの名誉のために言っておくと、大当たりしたのは私たちの台で、雄一郎さんの台は大当たりの気配もなかったんだけど。

「あのー、あたしらにギャンブルやめろーって言ってませんでしたっけ?」

「そう言ってたら授業料で金を置いていってくれるかなと思ったからな!」

 威張れた話じゃないよ、それ……

「どうします? 葵さん」

 なんか見てて可哀想になるくらいに項垂れてるがそこに入り交じってるのは間違いなく怒りの感情。精霊魔法? 使わなくてもそれくらい見たら分かるよ!

「母さん、母さんのいる所はお花で溢れていますか? 今からそっちに父さんを送りますから叱ってあげてください」

 葵さんは何故か持ってたナイフを抜き放った。

「待って、待って、葵さん、ステイ、ステイ!」

「やらせて! 私の、身内の私の責任なの!」

 慌てて二人がかりで葵さんを引き止める。何とか間に合った様だった。こんな咄嗟の時に魔法とか無理だわ。練習しなきゃ。

「ふう、やれやれ、ゆっくりタバコも吸えんな……」

「ここは禁煙だし、あなたにその資格はありません!」

「ぐほぉ」

 澪ちゃんが低空ミサイルキックをキメる。

「ゲホッ、ゲホッ、なんなんだお嬢ちゃんは! 一体なんの権利があってそんな事を……」

「家主ですので」

 あ、固まった。まあその方が面倒無くていいけど。今のうちに葵さんを説得しなきゃ!

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