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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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227:ベヘモス覚醒

覚醒というか変化というか。人間モード解禁なのです。

 精霊の世界では引きこもりが問題らしい。

 いや、詳しく話を聞くと引きこもってるのは土の精霊と水の精霊が主みたい。

 ほかの精霊たちは違う感じで役目放棄をするそうだ。


 火の精霊は暴走行為。風の精霊はフラフラ遊び歩いてる。いずれも仕事がないからしているらしい。


「ほら、ハイエルフがいなくなったんで管理してる場所が連鎖倒産しちゃって失業者が大量に.......」


 やめてよ、そんな世知辛い話は。いや、私は見て来てるし。倒産とか帝〇データバンクから日報で来てるよ!

 まあ精霊たちのそれとは違うんだろうけど。

 しかし、本当にハイエルフたちはどこに行っちゃったのだろうか。


「まあ、私がその子たちに仕事を与えればいいのね。とりあえず細かい振り分けはみんなに任せるよ」

「じゃあ次に神剣を地面に突き刺して」


 こう?

 ザクッ

 おおっ、なんか魔法陣みたいなのが展開されてる!


「これが転職術式、通称ダーマよ」


 いや、ダーマってどこの神殿だよ。きっとあれだ。ネーミングは平成さんだ。転職とは違うけど私はベルベットルームの方が。


「で、これをどうするの?」

「変えたい精霊を指定してそれなりの魔力込めたら発動するわよ。かなり膨大な魔力が必要だから時間かかるけど」


 つまり許容量まで魔力を注いでいけと?

 まあ限界までやった事ないけど魔力が尽きるとか感じたことないのでいけるんじゃないかな?


 などと思っていた時期が私にもありました。

 これはあれだ。お風呂に水を入れるのにジョウロしかない状態だ。


「昔はハイエルフが数十人掛りでやってたから」


 はよ言え。


 まあ途中中断はありなそうなんで頑張って注いでみんなでご飯だ。あ、精霊さん達も食べる?


「前も言ったと思うがもしわしらが見えるものがいたら発狂するかもしれんぞ」


 言ってたね、そう言えば。


「うーん、人化とか出来ない?」

「いえ、出来ないことはありませんよ」


 ストンと降り立ったテンペストさん。ゆるふわお姉さんだ。うん、そこそこ大きい。何がって? 聞くな。


「ではわらわもご相伴に預かろうかの」


 その場で水が渦をまいて中から出てきたのは美女。ああ、乙姫さんってやっぱり美人なのね。これまた大きい。くそう。


「わしはまあご覧の通りじゃ」


 イフリートさんはごついオッサン。不潔さは感じない。まあそりゃ火だもんな。火の精霊には日頃からなんのかんのとお世話になってるので歓待はしておいた方が良いだろう。


 さて、残るは.......


「いや、俺はいいよ」

「いやいやベヘモス、一人だけ仲間外れとか良くないわよ。ほら、変化して」


 心做しかテンペストさんの声が弾んでる。


「ちっ、しゃあねえ」


 そう言ってベヘモスさんは変わった。ヤンチャな男の子に。


「きゃー、可愛い!」


 思わず口走ってしまった。髪は一部に赤いメッシュが入っていてちょっぴり不良っぽく感じるんだけどサイズが小学校高学年だからナマイキな小僧って感じだ。


 んー、ちょっと晶龍君と被るかな?

 まあでも晶龍君が正統派の元気活発少年なのに対してベヘモスさんは斜に構えたワル一歩手前の子って感じがする。これで勉強出来そうな優等生でもいれば完璧なのに。


「ちっ、だから嫌だったんだよ。元が人間じゃねえんだからハンデだろ」

「わらわも人間ではないが?」

「お前さんは日頃から人間形態じゃねえか」


 ちょっと拗ねてるのもなんだか可愛い。よし、それじゃあご飯にしよう。

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