195:心の友達
ひとみんの内面にライト当てました。
コメディ?
なんだかんだでしばらく澪ちゃんも楓ちゃんもお迎えに来なかったので一人で帰る。
真面目に仕事してまっすぐ帰るとか久々じゃないかな。
とりあえずせっかくだからタイムセールに行こう。
ここの所タイムセール行かなくても澪ちゃんのうちでご飯食べることが多かったので食費が浮いてて.......作ってるの私だから材料費要らないとか言われたんだ。
シェフが居るのにって言ったんだけど「お姉様の手料理食べたいです」っていう澪ちゃんの鶴の一声でいつも私が作ってます。一人分作るより楽なんだよね。
ともあれ久々のタイムセール。
ようこそ我が懐かしの古戦場へ。
たまごおひとり様ひとパックは確保しないといけないマストアイテム。今日のお買い得品は白菜。あー、そろそろ鍋が美味しい季節だね。
あ、安いお肉もう無いじゃん.......仕方ない、つみれ汁でも.......お魚も無いよ!
いつからこのスーパー、こんなに激戦区になったの?
しばらく戦線離脱してたら戦えなくなってたよ。ブランクって恐ろしい。
とりあえず音が美味しそうなウインナーを買う。最近のは電子レンジでチン出来るんだってさ。爆発しないかなって思っちゃう。
とりあえず締めに使うのはご飯にしよう。おじやだ。たっぷりな鍋のエキスを含んで美味しくいただけるはず。
あとは大根としめじ、そんでお豆腐。この辺はどの鍋に入れても美味しい食材。
スープはコンソメでもいいんだけど鶏ガラにしよう。その方がご飯に合いそうだしね。
久々にたくさん買ってしまった。しかも癖で大人数用だよ!
絶対作り過ぎるよ、これ!
そう言えば一人分だけ作るの久しぶりだなあ。
そして一人で食べるのも久しぶりだなあ。
一人なんて慣れっこのはずなんだけど.......なんか寂しいね。
いや、話し相手ならドライアドとか居るよ?
でも傍から見たら怪しいじゃん?
聞いてアロエリーナ♪だよ。
意味わかんないけど。
鍋には鍋の生ビールも買った。
何となくご飯が湿っぽくなりそうだからね。
帰って一人で料理をする。材料使い切らないと何となく勿体ない気がするのでぶち込んだ。
でっかい鍋でグツグツ煮る。
火加減は火の精霊さんたちのお陰で完璧だ。
しっかり煮えたのでいただきます。
うん、美味しい。
美味しいんだけどなんか味気ない。
ビールも飲む。
久々だし、鍋に合うのは間違いない。
でもなんか味気ない。
こういうのは感傷。秋だし人寂しくなる季節だからなのかもしれない。どう思う、ドライアド?
「そんなに寂しいなら寂しいって言えば?」
まあそうなんだけどさ。なんかかっこ悪い気がして。魔法があるからその気になればなんでも出来る。世界を征服することだって多分出来る。
というか未だにブランちゃんはやる気満々なんだよね。
でも、その先に待ってるのが豪華でもこういう食卓なら私は今のままみんなとご飯食べたいよ。
ピンポーン
ん? 誰だ?
「ひとみーん! お腹空いたー」
欠食児童がそこにいた。
「忙しいんじゃなかったん?」
「そんな事言わないでよー。ひもじいよー」
「あーわかったから入りなさい」
全くもう、ハルには私がついてないとダメなんだから。
本当に世話の焼けるやつだ。
少しは自分の事も自分でやればいいのに。
「あー、お鍋だー、白菜だー、ウインナーだー!」
「ちょっと、ちゃんとビールは飲まないでよ」
本当にどうしようもないんだから.......
ありがとね。




