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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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187:襲撃のメロディー

お陰様で週間ランキングに載ることが出来ました。皆様のご愛顧の賜物です。見捨てられないようにがんばりますね!

 ダッシュで行こうと思ったら仕事終わって外に出たところに楓ちゃんが立っていた。


「楓ちゃん!」

「あ、どうも、ひとみさん」


 なかなか呑気なものだ。という事は知らされてないって事かな?


「楓ちゃん、乙女先輩の事何か聞いてる?」

「乙女さんですか? いえ、ハロウィンで兄とデートに行くとは言ってましたが。それにひとみさんのウチから登校したから家に帰ってないですし」


 あー、まあそりゃそうか。昨夜はみんなでお楽しみだったもんね。


「ちょっと二人とも、無視するのはやめてください!」


 澪ちゃんから悲鳴のような声が上がった。いや、先輩との接点ないやん?


「実はね、今日先輩が会社休んだ.......というか昨日付で辞めたことになってたの」

「えっ? 乙女さんが? 結婚しても働くとか言ってたのに.......」


 共働きとかそんなに豊さんの給料低い.......いや、家事が上手いのが豊さんの方だから少しでも稼ぐつもりなのね。


「だから何があったのか聞こうと思って。楓ちゃん、うち知ってる?」

「知ってますよ。引越しの準備とかご飯作りに行ったりとかしたことありますし。行ってみます?」

「うん、是非お願い!」


 言って私たちは走り出した。


「だから、無視しないでください!」


 澪ちゃんも後ろから走ってついてきていた。来る必要ないけど帰れって言ったら拗ねるしなあ。楓ちゃんの親友だし良いだろう。


 着いたのは駅前のオートロックのタワーマンション。と言われると家賃とか高い様に聞こえるけど駅ってのがローカル単線の無人駅だからそんなに高くなかったりする。


 オートロックのインターホンを押す。少しの後「はい」って声が聞こえた。


「乙女さん、楓です。ちょっと近くまで来たので寄ってみました。お邪魔しても良いですか?」

「.......ごめんなさい。もう関わらないで。豊さんとの婚約も解消するから」


 なんだと!?


「ちょっと先輩、どういうことですか!」

「えっ? ひとみっちも居るの? そっか。でも帰ってくれるかな? 私のことは心配しないでいいから」


 心配するなって?

 するに決まってる。私が就職してからずっと仕事のやり方を適当に.......いや、本当の意味での適当に教えてくれた先輩なのだ。放っておくなんて出来ない。


「ちょっと嫌です、先輩、何があったんですか?」

「ひとみっちには関係ないよ.......」


 そのままインターホンは切断された。何度もインターホンを押したが全然出てくれない。


「どうしますか、ひとみさん?」

「決まってる。強行突破する。理由聞かせて貰うまで絶対退かない」


 エルフの力を舐めるなよ?

 先輩になら銀行強盗の時に見られてるから気にせずバンバン使うんや。


 まず、表の自動ドアを開ける。オートロックの機械を壊すと面倒なので自動ドアのロックだけ電流止めて手で開ける。


 先輩の部屋は四階。そのままエレベーターで上に上る。入口のドアは開いてない。ちゃんと鍵かけてんのね。


 だけど私にはそんな鍵なんてないも同然。壊す? そんな事したら近所迷惑でしょ。だ・か・ら、土の精霊に鍵穴の鍵の形に金属を成型して貰う。そう、即興の合鍵作りだ。


 前に自宅に帰る時に鍵をなくしてできるかなってやってみたら出来たって訳。その時鍵はどこにあったかって?最初から掛けるのすら忘れててテーブルの上に置きっぱなしだったよ!

 かちゃんって音したのに開かないからどうしようかと思ったもの。


 普通に鍵穴に差し込んで廻すと、かちゃんと音がしてドアが開いた。よし、突入!

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