185:レッツパーリー!
パーティー本番です。格好は前回の仮装のままなのです。
ハロウィンパーティーやるって言うのは私には内緒で決まってたみたい。なんか疎外感。でもまあ私をびっくりさせたいって事だったみたいだから仕方ないか。
晩御飯の食卓にはママの作ったご馳走が並んでる。かぼちゃのサラダとか器までハロウィンだ。うちの畑で採れたかぼちゃだから採れたて新鮮。
あとは唐揚げとかサイコロステーキとか野菜炒めとか.......色々あるね。あ、ビショップさんも手伝ったんですね。料理出来たんだ。
ブランちゃんは小雪ちゃんとジュースで乾杯。小雪ちゃんはおずおずとしていたがそのうち楽しげに笑ってくれていた。うん、この笑顔だけでもこのパーティーやって良かったんじゃないかと思う。
両手にフォーク持って唐揚げ頬張っているのは晶龍君。女性ばっかりだからそんなに食べる人居ないと思うんだけど.......
とか思ってたら楓ちゃんがバクバク食べていた。欠食児童みたいな食いつき。いや、多分この量だと確実に余るからお土産に豊さんにも持って言っ いってあげてください。
え? 本当は来る予定だったって?
そんな事したら先輩に処されるわ!
大人しく恋人同士のイベントを満喫してください。
澪ちゃんも食べてる量はまあまあ多い。アスリートはやはりよく食べるのね。筋肉はエネルギー消費量多いって言うし。見た目筋肉ついてる風には見えないんだけどね。
「お姉様、トリック!ですわ」
そう言って飛び掛ってきた。もはや選択肢などなかった。
「ちょっとコラ、やめなさい」
「うふふーっ、感触が心地いいですわ」
身体をまさぐられる感覚に背筋がゾワゾワする。というかなんか少し気持ちいいんだけど触り方上手くない?
「あー、ずっこーい! 私もー!」
そう言ってシーツお化けが多い被さってきた。シーツの中に引きずり込まれたらそれは既に仮装じゃないと思うんだ。
「ひとみん、ちゅー」
「ちゅー、じゃないわ! って、あんたまた弱いのに飲んだね!?」
「えへへー」
シーツの中は暗いから顔色まではよく分からない。でも息は確実にアルコール臭い。そこにつっこんでくる澪ちゃん。
その時、脳裏に電流走る。
「ていっ」
私はシーツに澪ちゃんをつっこませた。澪ちゃんとハルで共食いさせる作戦だ。
「お姉様.......あれ? とても胸が柔らかい?」
「ひーとみーん! うにゅ? なんか小さくなった? まあいっかー」
その間にダイニングに脱出。そこではママとビショップさんと葵さんがのんびり飲んでいた。
「ちょっときいてくださいよぉ」
「あー、ハイハイ」
クダを巻いているのはビショップさん。
「女王様は全然私の事を構ってくれなくなったんですよ。そんなに学校とやらがええんかー!」
「いや、まあ、この留学自体がそのためのものですし」
「私はもっと女王様のお世話をしたいんじゃー!」
「気持ちはわかりますが帰ってからでも.......」
頑張って葵さんが宥めていた。ママはあらあらうふふと眺めながら飲んでいる。ほんのり赤く染った肌がとても綺麗だ。
「いいこと思いついた! 私もランドセル背負って学校に通えばいいんだ!」
ビショップさんが学校に.......あかん、絵面が犯罪だ。
「それやったらブランちゃんに嫌われますから我慢してくださいね」
「うわーん」
ありがとうございます、葵さん。フォローもバッチリですね。
とまあそんな喧騒のまま夜が更けていくのでありました。




