172:異世界よりの脅威
小学校編ですね。さて、学校には様々な問題がありますがどうして行くのか.......(笑)
「「いってきます」」
二人が元気に家を出た。いよいよ今日から小学校だ。とりあえず、ドライアドちゃん、私の分体をよろしくね。あっ、もっと良い肥料寄越せ? 善処します。
二人の後をそっとつける。もちろん姿を消しているので周りからは見えない。早足で歩くと歩いてる二人に当たった。
「歩いていくの面倒だな。空飛んでいっていいか?」
「そんなのダメに決まってるでしょう。人間は空を飛ばないのですよ」
「探してみたらいるかもしれないじゃねーか」
「いや、魔法も術も使わないでどうやって飛ぶんですか?」
「つばさとか?」
「人間には生えてません!」
なんというか微笑ましい会話がなされている。
「飛ぶのは構いませんが、その場合私はちゃんと葵先生に報告しますから」
「げっ、それは勘弁だな」
「分かったらちゃっちゃと行きますよ」
あれから一度晶龍君がかんしゃくを起こしかけて暴れた事があったんだけど、龍玉持った葵さんが「やめなさい!」って言ったら見えない手に押しつぶされるように晶龍君がノックアウトされたんだよね。
重力魔法とも違ったから空気の圧力なのかな?
ほんとに不思議な力だこと。
そうこう考えてるうちに二人は学校に着いた。職員室にいって書類を渡すように言ってたので大丈夫だろう。
うん、案内表示も読めてるみたい。ちゃんと職員室まで行けそうだ。
「おはようございます」
職員室の中は昔と変わってなかった。そう、ここは私の母校なのです!
「あら、あなたたちが転校生?」
若い女の先生が応対してくれた。
「はい、このお手紙を預かってます」
「あら、ありがとう.......ちょっ、ちょっと待ってね!」
手紙を開いた先生は顔色を変えて校長室に飛び込んだ。
ちょっとつけるか。
「た、た、大変です!」
「どうしたんですか? 落ち着いてください」
「すみません。こ、これを.......」
「どれどれ.......あっ!」
澪ちゃんが渡してたやつだよね。何が書いてあるんだか。
「最大限の便宜を。くれぐれも粗相の無いように」
「わ、わかりました」
慌てて出てくるからぶつかりそうになった。あっぶな、よく見て.......あ、私消えてるわ。
「お待たせ。じゃあ教室に行きましょうか」
と、女の先生がそのまま案内してくれた。どうやらこの人が担任らしい。
教室は四年一組。私は二組だったなあ。でもね、今は少子化の影響で一クラスしかないみたい。必然的に同じクラスになる。
「はい、皆さん席についてください」
ギャーギャーとずっと騒いでいる。これは学級崩壊でも起こってんのかな?
「ちょっと、みんな、席に着きなさい!」
強めに言っても遊んでる児童がいる。こっちを向いてクスクス笑ってる人も居る。
「なんでこいつら喋ってんの? 先生黙れって言ってんのに」
「きっと私たちと違ってまだ言葉が分からないのです。多めに見てあげましょう」
煽る煽る。
まあブランちゃんの場合は本当にそう思ってんだろうけど。日本語難しいってグロッキーになってたもんね。
「ちょっと、それ、それどういう意味?」
気の強そうな金髪ツリ目ツインテールが睨みつけてきた。どうやらこのクラスの中心的人物のようだ。
「あら、ちゃんと日本語を喋れるではありませんか。ならどうして先生に従わないのですか?」
ブランちゃんが聞く。本当に悪気ないんだよね?
「そんなの聞いてもつまらないからに決まってるわ」
彼女はニヤリと笑みを浮かべた。




