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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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148:泣きたい夜

旅行中にやっちまおうと思いましたが中止。どうせなら一家まとめて処分したいものです(笑)

 ともかくこの旅行の間に事件を起こされたら私の身が危ない。坂本さんの話には同情するけど血気に逸るのは悪手だ。


 こうなった以上は魔法の事を打ち明けて思い留まってもらうしかなさそう。後で記憶消すとか出来るのかなあ? とりあえず別の線でいきますか。


「坂本さん、この旅行中はやめましょう。他にこの旅行を楽しみにしてる人を巻き込んではいけないです」

「でも、それだと私には……」

「大丈夫です。私は社員ですから個人情報とか抑えることが出来ますので」

「どうしてそんなにしてくれるんですか?」

「お母さんの仇と言われたから。そうなる気持ちはわかりますから」


 ママが同じ目にあったらと思うと気が狂いそうだ。もし、そんな事になったらこの国ごと沈めても構わない。どこに逃げても追い詰めて最大級の苦しみを与えて滅ぼしてやる。


「ありがとう……ございます」


 坂本さんが咽び泣いていた。私は坂本さんを支えると宿へと戻る。幸いにして誰も気にしていなかった。というかみんな酔いつぶれていてそれどころではなかった。牧野さんを除いては。


「どこに行っていたんですか?」


 帰って来た私と坂本さんに牧野さんは声を掛けた。


「……すいません。ちょっと坂本さんを寝かせてきますので後ほど」

「わかったわ。後で部屋でゆっくり聞かせてもらうわ」


 どの道同室だもんね。逃げ場なんてないんだよ。


 坂本さんを送って布団に寝かせておく。大分落ち着いてくれた様子だった。自殺とかは多分大丈夫だと思う。


 部屋に戻ると牧野さんが手ぐすねひいて待っていた。かなりご立腹のご様子。後片付けとか押し付けちゃったからなあ。私が部屋に入るなり手を引っ張って


 抱き締めてくれた。


「ふぇ!?」

「心配したのよ……」


 何でも私が旅館から出ていく所を目撃した人が居たらしい。鍾乳洞は夜だと足元も暗く事故が起きやすいから入るのが禁止されているが駆け入る所まで見られていたらしい。

 それが私だと分からなかったそうだが「誰か客かもしれない」と思った牧野さんが点呼を取ろうと私を探したけどどこにもいない。それで外に出ていったのが私だと分かったそうな。ホントすんません。


 で、とりあえず報告連絡相談。報連相は社会人の基本。でも個人の秘密をおいそれと喋るわけにもいかない。だから「お酒の席で暴言を吐かれたので衝動的に飛び出した」という事にしておいた。


 牧野さんは報告を信じたのか「ふぅ、わかったわ。とにかく明日は帰りの旅程があるから早く休みなさい」と寝かせてくれた。

 うん、とりあえずこの旅行はちゃんと終わらせないとね。


 帰りのバスの中はお疲れモードで寝てる人が多かった。……考え事してるからうるさくならないように眠ってもらったんだけど。


 帰ってからの事を考える。警察に行ったところで証拠もないし下手したら潰されるかもしれない。法治国家と言ってもお偉いさんに弱くなるのは日本の慣習だ。

 という事は個人的に復讐という事になる。坂本さんは一家を人生をむちゃくちゃにされた。なら向こうにもむちゃくちゃになってもらおう。

 坂本さんが嘘をついている可能性も無いとは言えない。でも、近藤さんを落とそうとしたのも自殺しそうになったのも本当だったから今更嘘でしたとはならないだろう。


 こんな事に高校生組とか巻き込みたくないから私一人でやるかなあ。まずは色々と調べないといけないね。こういう時役に立ちそうな人は……

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