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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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129:ウェイクアップコール

はい、アリス編終了になります。次回は久々にあの人が登場……するかもしれません(未定)

 夏休み最終日の昼下がり。

 目の前に広がる鮮やかな白。

 微睡むように眠る女の子たち。


 寝顔は天使、あどけない無垢な顔を覗かせる澪ちゃん。


 柔らかそうな胸の膨らみを抱えるように眠る葵さん。


 どう見てもダメな寝相なんだけどどこか憎めないハル。


 日頃の元気いっぱいはなりを潜めて静かに眠る楓ちゃん。


 みんなみんな穏やかな顔で眠っている。心地よいクーラーの風が快適な温度を保っている。眠くなるのも無理はない。私も再び目を閉じ……ちゃダメでしょ!


「ちょっと、楓ちゃん、起きなさい。宿題終わってないんでしょう!」

「ううーん、あ、ひとみさん、おはようございます」


 眠たげに目を擦りながら楓ちゃんが目を覚ました。


「のんびりしてる暇ないと思うんだけど……」

「ほぇ………………? ……………………あっ、読書感想文!」

「とりあえず何かすぐに読めそうなの持ってくるから!」

「あー、私のペリーローダン貸そうか?」

「読み終わるまえに日付が変わるわ!」


 いつの間にやら起きてたハルが要らんチャチャを入れる。


「あ、大丈夫です。これにします」


 と言って楓ちゃんが拾い上げたのは例の本。


「読めるの?」

「いえ、読めません。でも話は全部分かってますから!」


 そうか。そういう事か。まあ実際に体験すれば楓ちゃんも分かって……あれ?


「あ、あ、あのね、楓ちゃん、もしかしてもしかしなくても内容変わってるかもしれないよ?」

「そうなんですか?」


 これはあれだ。仕方ないか。本来はよろしくないんだろうけど私がところどころ訂正するしかなさそう。


「よし、それなら私が本当のお話と合うように説明してあげるから」

「あ、それじゃあお願いしますね」


 楓ちゃんが柔らかく微笑んだ。


 それから二人で本を広げて挿絵を見ながらシーンを説明。横並びだと見えにくいということで抱きかかえる様な形で膝の上に座ってもらった。


 ハルが「ずるいー、私もー」とか言ってたけどハルはボリュームあるから重いんだよね。まあ楓ちゃんも決して軽くはないんだけど。


 案の定、楓ちゃんの頭の中は例の夢?の中のストーリーだった。さすがにあんな荒唐無稽アリスをアリスっていう訳には……いや、待てよ? 原作もかなり脈絡なく話が飛ぶんだよね。あれだ。読み聞かせだったはずだから飽きそうになったら展開変えるとかしてたんだろう。


 そんなこんなで晩御飯までには何とか書き上げる事が出来た。思わずハイタッチまでしたよ。


「で、楓、あと何の宿題が残ってますの?」

「えーと、数学と化学と日本史と世界史と……」

「……今夜は徹夜ですわね」

「わーん、そんな事言わないで手伝ってよ、澪」

「手伝う前提で徹夜って言ってますのよ!」


 やり取りを聞いてると澪ちゃんが楓ちゃんに厳しくしてるようだけど、よく考えると徹夜してでも手伝ってやるって言ってるんだよね。本当、いい子だなあ。


「じゃあ私も手伝うよ。化学でいい?」

「あ、じゃー私世界史ー」

「では私は日本史を……色々調べた事がありましたので」


 うん、腐女子の方々の日本史に詳しい度合いはすごい人はすごいからね。戦国、幕末、刀剣類……


「よーし、じゃあご飯食べながら終わらすぞー!」


 そんなこんながありまして空が白み始めた頃に宿題を仕上げることが出来ました。


「いってきまーす」


 と元気な二人の声。ああ、若いっていい……って私たちも仕事だよ、葵さん、起きてー!

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