122:ふたりじゃなきゃだめなの
誰が覚えてるんだか……(笑)
白の女王出てきました。原作とは違いますがこのまま引きずって行きます(笑)
「これが王様」
「これが王様」
「王様は静かに夢を見る」
「なんの夢を見てると思う?」
「それはあなたの夢」
「王様な夢見ることをやめた時」
「あなたはボーンって消えてしまう」
ダムとディーは交互にからかうように歌います。いや、まあとりあえず夢の中で起こせば出れるんだろうけど全員回収してないのに出る訳にもいかない。という事でなお一層眠って貰おう。
「サンドマン&サイレント」
王様のいびきすら聞こえなくなった。
「お前、一体何をした?」
「お前、王様に何をした?」
ダムとディーが剣替わりに傘を突きつけて詰め寄ります。いや、蹴散らしてもいいけどそろそろなんだよね。
「カァー!」
大鴉が何羽も飛んできました。ダムとディーはそれを見ると「詩の通りだ!」と森の中に逃げ込みました。まあ私は詩の内容知ってたから鴉来るのも分かってたけど楓ちゃんもハルも頭を抱えてブルブルしていた。
「私がいるんだから大丈夫だってば。それよりそろそろ飛んでくるからよろしく」
「へ?」
「よく分かりませんが分かりました!」
ハルは呆然としてたけど楓ちゃんはすぐさま臨戦態勢に。
「で、何が飛んでくるんですか?」
「白いショールよ」
直ぐにそれは飛んできた。うん、白のショール。楓ちゃんがしっかり捕まえてくれた。という事は次に来るのは……
「じゃあ次、ハル、両手広げてて……はい、対ショック!」
「は? ふええええええー?」
物凄いスピードでハルの胸に飛び込んできたのは幼女。着ているものは立派だけどボタンがチグハグだったりスカートが後ろ前だったりオマケに髪の毛もグチャグチャだったりとへんてこりん。
「ごきげんよう、白の女王様」
私は恭しく挨拶をした。
「え? あ、うむ。確かに私は白の女王……のはず」
「お召し物が乱れておりますわよ」
「ううっ、二時間も頑張ったのに……」
「よろしければお手伝いしますよ?」
「ひ、ひとりでできるもん!」
白の女王のあまりの可愛らしさに思わず頬がニヤけたけどそのまま着付けを手伝ってあげる。
スカートを直し、ボタンを嵌め直し、髪をといてピンで留めてあげた。
「おおおおおおお……」
どこからともなく取り出した姿見を見て白の女王はご満悦の様子。
「お前、メイドとして雇ってやる! 給金はジャムよ、甘くないやつ!」
「…………いえ、せっかくですがお断りします」
甘くないジャムとか嫌な予感しかしない。
「私は偉大ですよ? 私は過去のことも未来のことも思い出すことが出来るのです」
「え? ちょっと待ってー、過去はともかくー未来を思い出すって……」
ハルが戸惑った様にツッコミを入れた。
「私も長く生きてますから」
「そっかー、お嬢さん、いくつ?」
「百一歳と五ヶ月と一日」
「……ロリババア?!」
「誰がババアよ!」
ギャンギャンとハルと言い争いをしている女王様。うん、年齢の事は知ってたけどまあそれはそれで。四百九十五年生きてるロリ妹様もいる事だし。
このまま話進むと白の女王が羊になって雑貨屋に飛ばされるんだよね。……考えるとアリスの話ってかなり脈絡ないよね。雑貨屋出たら、いよいよハンプティダンプティ!
とか思ってたら目の前に塀があるんだけど。
へい、かっこいい!
……失礼しました。
塀の上には卵のような丸っこい物体がありました。




